【目次】

ストレートアイロンを使った前髪スタイリングの基本


■濡らす→上から温風で前髪の割れ防止

ぱっくり割れる前髪の原因は、乾かし方にあり! 正面からドライヤーを当てるのはNGです。

ぱっくり割れる前髪の原因は、乾かし方にあり! 正面からドライヤーをあてるのはNGです。

前髪が割れやすい人は、一度根元からしっかり濡らして。その後、根元を左右に揺らしながら上から温風をあてて、髪をニュートラルな状態に戻すのが正解。洗髪後は濡れたまま放置しないですぐに乾かすことも大切。

どんな前髪の悩みも解消できる!大人の前髪スタイルの完成度を高める、4つの「スタイリングテクニック」

■アイロンの温度は低めに設定

毛先はやや内向きになるように髪を軽く引っ張りながら通す。

毛先はやや内向きになるように髪を軽く引っ張りながら通す。

アイロンをあてるとき、高温であればあるほど手早くスタイリングできて、髪を傷めない…というのは誤解のようです。SUN VALLEY副店長のみち子さんは「アイロンの温度が高いと髪の水分が蒸発して髪がよけいにパサついてしまいます。140℃くらいの低温に設定したら、ゆっくり時間をかけて毛束を通します。この方法なら髪を傷めることなくツヤ髪に仕上がります」とアドバイス。

ツヤボブが手に入る、髪を傷めない「低温」アイロンテクニック

前髪の「巻き方」7選


【1】自然に流す「透け感前髪」

完成

完成

■スタイリング方法

「ミディアムのスタイリングには断然、ストレートアイロン使いがおすすめ。くるんとカールしすぎず、ゆるっとしなやかな動きを簡単に作ることができます」(Belle Shinjuku スタイリスト 鯨岡拓也さん)。

スタイリング前

スタイリング前
STEP1:毛先はスッと外巻きワンカールに

毛先はワンカールの外巻きに。毛先5cmくらいからストレートアイロンを通し、手首を返すようにしてくるっとカールさせて。カールアイロンを使うよりも、ストレートアイロンのほうが毛束がまとまりすぎず自然なこなれたカール感に。

毛先はワンカールの外巻きに。毛先5cmくらいからストレートアイロンを通し、手首を返すようにしてくるっとカールさせて。カールアイロンを使うよりも、ストレートアイロンのほうが毛束がまとまりすぎず自然なこなれたカール感に。
STEP2:サイドは表面を外巻きに流して

サイドの髪は中間あたりからアイロンを挟み、少しふくらみを持たせるようにしながら斜め後ろに流すように。レイヤーが入った髪にふんわりとしたニュアンスを出し、自然にボリュームアップ。

サイドの髪は中間あたりからアイロンを挟み、少しふくらみを持たせるようにしながら斜め後ろに流すように。レイヤーが入った髪にふんわりとしたニュアンスを出し、自然にボリュームアップ。
STEP3:前髪を下に自然に流す

前髪は下にスーッとアイロンを通すだけでOK。ストレートアイロンなら、妙なカールがつくことなく、生えグセを整えることができて手軽。

前髪は下にスーッとアイロンを通すだけでOK。ストレートアイロンなら、妙なカールがつくことなく、生えグセを整えることができて手軽。

「スタイリングにはワックスとオイルを混ぜて使うのがおすすめ。細く柔らかい髪質だとオイルだけだと重たくなってしまうので、ふんわり感を軽やかにホールドさせるひと手間を」(鯨岡さん)。

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【2】小顔効果のある「斜め前髪」

完成

完成

■スタイリング方法

「髪が細くペタッとしやすい方は、根元がつぶれないように立ち上げながら乾かすのがポイント。ふんわり感をアップさせるには、ヘアアイロンの力を借りて!菱形をイメージして仕上げると、エラ張りを自然にカバーできます」(GARDEN YOKOHAMA トップスタイリスト 豊田 楓さん)。

スタイリング前

スタイリング前
STEP1:ドライヤーで髪の根元を立ち上げる

髪の根元に空気を入れるように、前から後ろに向かってドライヤーの風をあてる。

髪の根元に空気を入れるように、前から後ろに向かってドライヤーの風をあてる。
STEP2:ストレートアイロンで丸みをつける

ヘア全体の髪の表面部分にアイロンを軽く通す。髪の中間をとって、毛先に向かってアイロンで丸みをつけるようにカールする。

ヘア全体の髪の表面部分にアイロンを軽く通す。髪の中間をとって、毛先に向かってアイロンで丸みをつけるようにカールする。
STEP3:前髪をストレートアイロンでワンカールする

前髪をストレートアイロンでワンカール。毛先だけでなく、髪の中間あたりからカールさせて、大きな丸みを意識。

前髪をストレートアイロンでワンカール。毛先だけでなく、髪の中間あたりからカールさせて、大きな丸みを意識。
STEP4:仕上げにバームをつけてスタイリング

バームを手のひらになじませ、髪の中間から毛先、前髪の順になじませる。

バームを手のひらになじませ、髪の中間から毛先、前髪の順になじませる。

「ペタっとしやすい髪の方は、重くなりすぎないバームのようなスタイリング剤が◎。アイロンでナチュラルなカールをつけているので、なじませるだけでふっくらと仕上がります」(豊田さん)。

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【3】ストンと自然な「スリークヘア」

完成

完成

■スタイリング方法

「丸みのある内巻きにすればボブに、スリークなスタイリングにすればレイヤーを感じるデザインに仕上がります。オンラインが増えている今、自分で簡単にヘアスタイルを変えたいという声は多いです。前髪、顔周りカットを施しておけば、簡単にデザインチェンジができますよ」(AntiOurs シニア エグゼクティブ ディレクター IKEさん)。

スタイリング前

スタイリング前
STEP1:顔周りの髪をストレートアイロンで外ハネに

顔周りの髪をとり、ストレートアイロンを根元付近から毛先まですべらせる。

顔周りの髪をとり、ストレートアイロンを根元付近から毛先まですべらせる。
STEP2:襟足の髪を外ハネにする

襟足の毛束も同様に、根元から毛先までストレートアイロンをすべらせて外ハネにする。

襟足の毛束も同様に、根元から毛先までストレートアイロンをすべらせて外ハネにする。
STEP3:表面の髪をなじませる

表面の髪にもストレートアイロンを当てる。

表面の髪にもストレートアイロンをあてる。
STEP4:前髪にアイロンをあてる

中間から内巻きになるようにストレートアイロンを当てる。

中間から内巻きになるようにストレートアイロンをあてる。
STEP5:ヘアオイルをなじませる

オイルを手のひらにのばし、根元から全体になじませて仕上げる。

オイルを手のひらにのばし、根元から全体になじませて仕上げる。

「印象をガラッと変えるには、フォルムと質感を変化させるのが効果的です。丸みのあるスタイル、かっこいいスリークヘアも、少しのカジュアル感が大人のボブを素敵にしてくれます」(IKEさん)。

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【4】丸みとツヤを出す「ゆるい内巻き前髪」

完成

完成

■スタイリング方法

「アイロンの熱を加えることで、硬くニュアンスの出にくい髪もしなやかで柔らかな印象に。内側部分の生えグセをのばしたり、表面の丸み&ツヤを出すにはストレートアイロンを使うのがおすすめ。根元から毛先にかけてスーッと通し、毛先を少し内巻きにするだけでスルッとしなやかなまとまりが出せます」(SUNVALLEY 副店長 みち子さん)

スタイリング前

スタイリング前
STEP1:前髪は流したい方向に流しながら内巻きに

前髪は流したい方向にスーッとアイロンを動かしながらゆるく内巻きに。

前髪は流したい方向にスーッとアイロンを動かしながらゆるく内巻きに。
STEP2:トップは上に持ち上げてふんわり感を

トップ部分の髪は上に持ち上げながら、根元から毛先にスーッとアイロンを動かします。ペシャッとしがちなトップの毛もふんわり。

トップ部分の髪は上に持ち上げながら、根元から毛先にスーッとアイロンを動かします。ペシャッとしがちなトップの毛もふんわり。
STEP3:内側の毛は引っ張るように熱を加えしっかりとのばす

表面だけでなく、内側の毛にもアイロンの熱を加えしっかりとのばすことで、しなやかなまとまりのある髪に。クセが出やすい毛は、やや後ろに引くようにして引っ張りながらのばすのがコツ。

表面だけでなく、内側の毛にもアイロンの熱を加えしっかりとのばすことで、しなやかなまとまりのある髪に。クセが出やすい毛は、やや後ろに引くようにして引っ張りながらのばすのがコツ。
STEP4:中間から毛先にかけてワックスをなじませてニュアンスづけ

指先にワックスをとり、中間から毛先にかけての毛にもみ込むようになじませます。

指先にワックスをとり、中間から毛先にかけての毛にもみ込むようになじませます。

「スタイリング剤はワックスがおすすめです。トップにはつけず、中間から毛先にもみこむようになじませて。固めずに、しなやかな動きのあるスタイルをキープしてくれます」(みち子さん)。

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【5】毛先だけ内巻きに!「サラツヤ前髪」

完成

完成

■スタイリング方法

ストレートアイロンでうねりやクセをのばしすときは、髪をとかすように引っ張るのがポイント。「全体のシルエットが内巻きになるように、毛先だけ内向きになるように通してください。アイロンを通すことでツヤも出ますよ」(Sui Nara ヘアデザイナー 冬木慎一さん)。

スタイリング前

スタイリング前
STEP1:前髪を引っ張りながらストレートアイロンを通す

最後は毛先だけ内向きになるようにすること。

最後は毛先だけ内向きになるようにすること。
STEP2:顔まわりの髪は顔を包むようなイメージでアイロンを通す

前髪と同様に毛先だけ内向きにすること。

前髪と同様に毛先だけ内向きにすること。
STEP3:手のひらにオイルを広げ、髪全体になじませる

手ぐしでとかしながらオイルをなじませる。

手ぐしでとかしながらオイルをなじませる。

オイルは髪の表面だけになじませると、ペタッと重たいスタイルになりがち。サラツヤな髪に仕上げるには、手ぐしでとかすようになじませるのがポイントだそう。

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【6】エイジングをカバーする「斜め前髪」

完成

完成

■スタイリング方法

「モデルさんの髪は、つむじのあたりで割れやすいので、スタイリングの前にタンパク質を補うミストをスプレーしておくと、根元の毛が立ち上がりやすくなり、つぶれにくくなります」(FIX-UP メイクアップアーティスト 高橋紀衣さん)。高橋さんのおすすめは、ミルボンの『オージュア EQ ファーストミスト』。髪の1本1本が太くなり、根元から立ち上がりやすくなるとか。「このミストを根元に吹きつけから根元から髪を乾かすと、仕上がりが全然違います」(高橋さん)。

スタイリング前

スタイリング前
STEP1:つむじが割れやすい部分やボリュームの欲しい部分の根元にミストをスプレー

タンパク質を補っておくと、立ち上げた髪がつぶれにくくなる

タンパク質を補っておくと、立ち上げた髪がつぶれにくくなる
STEP2:髪の根元を起こすようにドライヤーで乾かす

根元を立ち上げるための準備

根元を立ち上げるための準備
STEP3:160℃ほどのストレートアイロンに前髪を根元から挟み、横に流す

前髪を横に長し生え際が見えないように

前髪を横に長し生え際が見えないように

「前髪をヘアアイロンで伸ばすときは、表面と内側の髪を一緒に挟めなければ、それぞれ個別に横へ流してください」(高橋さん)。

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【7】リフトアップして見せる「センター分け前髪」

完成

完成

■スタイリング方法

「根元がしっかり立ち上がるように意識してスタイリングを。それ以外はすごく簡単です。軟毛さんでペタンとしてしまう人は、パーマをプラスするのもおすすめですよ」(THE REMMY スタイリスト 倉田聡子さん)。

スタイリング前

スタイリング前
STEP1:根元を立ち上げながら乾かす

重力で髪を逆立たせながら、ドライヤーの風を下から当てて乾かし、根元にボリュームを出す。

重力で髪を逆立たせながら、ドライヤーの風を下からあてて乾かし、根元にボリュームを出す。
STEP2:ストレートアイロンで動きを出す

ストレートアイロンで髪の根元を挟んで立ちあがりをつけたら、中間から毛先にすべらせて全体的にカールをつける。

ストレートアイロンで髪の根元を挟んで立ちあがりをつけたら、中間から毛先にすべらせて全体的にカールをつける。
STEP3:スタイリング剤で整える

ソフトワックスを手のひらにのばし、髪の根元につくように内側から手を入れてバサバサとなじませる。整えて完成。

ソフトワックスを手のひらにのばし、髪の根元につくように内側から手を入れてバサバサとなじませる。整えて完成。

「根元の立ち上がりがつぶれないように、スタイリング剤はウェットな質感にならないものを選びましょう。なじませるときは勢いよく根元からバサバサと!ドライ前にベース剤を取り入れるのも効果的です」(倉田さん)。

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この記事の執筆者
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