「分別顔」ってどんな顔?どんな態度?
明日、9月15日は『関ケ原合戦の日』です。「関ケ原合戦」は、安土桃山時代、その後の日本の行く末を決めるような「天下分け目」の戦いであったと言われており、日本史上、大変大きなトピックのひとつですね。『関ケ原合戦の日』は、この合戦にちなんだ名所旧跡を有する、岐阜県の関ケ原観光協会が制定した記念日です。観光の目的地として、こうした名所・旧跡を訪ねてみるのも興味深いですね。ということで、本日は「分」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「分別顔」ってどんな顔?
「分別顔」という日本語の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:なにごとにも生真面目そうな顔つきや態度
2:弱者を見下し貶めるような顔つきや態度
3:いかにも道理をわきまえているかのような顔つきや態度
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 3:いかにも道理をわきまえているかのような顔つきや態度 です。
これをふまえて、続けて2問目にまいります。
【問題2】「分別顔」ってなんと読む?
「分別顔」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:この言葉の意味は、1問目の正解だった「いかにも道理をわきまえているような顔つきや態度」です。
<使用例>
「彼女、分別顔で注意してくるけど、その前に自分の行動を正しなさい、って思ってしまうわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 分別顔(ふんべつがお) です。
「分別」という表記は、読み方によって、主な言葉の意味が変わります。
・「分別(ぶんべつ)」…「種類によって分けること」など。(使用例:分別ごみ)
・「分別(ふんべつ)」…「物事をわきまえること」など。(使用例:分別のある大人)
「分別顔(ふんべつがお)」は、後者を用いる言葉です。この言葉の意味のポイントは、「分別のある人の顔や態度」ではなく、「分別があると自認しているような(他人にはそう見えていない)人の顔や態度」というところです。誤読、誤解の多い言葉ですので、お気をつけください。
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本日は、9月15日『関ケ原合戦の日』にちなんで、「分」という字の入った日本語から、
・分別顔(ふんべつがお)
・分別(ふんべつ)
・分別(ぶんべつ)
の、誤解、誤読しやすい言葉の読み方や意味をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱