「不成者」ってなんと読む?「ふせいしゃ」ではありませんよ!
明日・10月2日は『国際非暴力デー』です。国連の制定した国際デーのひとつで、国際的に非暴力のメッセージを広める日になります。日付は、インド独立運動の指導者で、非暴力の哲学と実践の先駆者であるマハトマ・ガンジー氏の誕生日にちなんでいます。ガンジー氏の本名はモーハンダース・カラムチャンド・ガンジーで、「マハトマ」は「偉大なる魂」を意味する尊称です。ということで、本日は「暴力」と関連する日本語のクイズをお送りします。
【問題1】「不成者」ってなんと読む?
「不成者」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「手の付けようがないほど、たちの悪い者」「放浪して悪事をはたらく者」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「ふだんは好きなファッションでかまわないけれど、式典に出るときは、その不成者のような派手すぎるシャツはおよしなさい」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 不成者(ならずもの) です。
「不成者(ならずもの)」の「ならず」には「手に負えないほどの」という意味が含まれています。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「破落戸」ってなんと読む?
「破落戸」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「一定の住所、職業をもたず、あちこちをうろついて、他人の弱みにつけこんでゆすり、嫌がらせなどをする悪者」という意味の言葉です。
<使用例>
「俺のような破落戸と一緒にいる所を見られては、お嬢さんの評判が下がります」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 破落戸(ごろつき) です。
「破落戸(ごろつき)」とは、まさに難読熟語ですよね。「破落戸」という表記は、もともと、悪者や無頼漢を意味する中国で使われていた言葉で、これが日本に入り、「ごろつき」という読み方が意訳としてあてられました。「ごろつき」とは「ゴロゴロとうろつく者」を意味しています。意訳の読み仮名なので「破落戸」を「ならずもの」と読ませるケースもあるようです。
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本日は、10月2日、『国際非暴力デー』にちなんで、「暴力」に関連する日本語から、
・不成者(ならずもの)
・破落戸(ごろつき)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/国際連合広報センターウェブサイト/『語源由来辞典』(株式会社ルックバイス)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱