「出来物(〇〇〇つ)」…なんと読む?「できもの」意外の、良い意味の言葉です!

明日・10月31日は、島根県出雲市の出雲観光協会が制定した『出雲ぜんざいの日』という記念日です。出雲地方では10月を神在月と呼び、そのお祭りでふるまわれたの「神在(じんざい)もち」が、「ぜんざい」の語源となった…と言われております。そこで、1031(せんざい)とも読める日付を、記念日にしたのだとか。ちなみに一般的な和風月名(異称)で10月を「神無月」と呼ぶのは土地の神さまが出雲地方に出かけて不在だから、ということに由来し、「神在月」と呼ぶのは出雲地方です。ということで、本日は「出雲」にかけて、「出」という字の入ったクイズをお送りします。

【問題1】「出来物(〇〇〇つ)」ってなんと読む?

「出来物」という日本語の読み方として正しくなるよう、「〇〇〇つ」の〇にそれぞれかな1文字づつ入れて、完成させてください。

ヒント:「できもの」と読むと、お肌のトラブルの「吹き出物」などを意味する言葉になりますが、こちらの読み方ですと良い意味の言葉になります。

<使用例>

「彼は年齢こそ若いけれど、なかなかの出来物(〇〇〇つ)よ」

〇に入る「かな」は?
〇に入る「かな」は?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 出来物(できぶつ) です。

「人格・才能のすぐれた人物」という意味です。
「人格・才能のすぐれた人物」という意味です。

かたや「吹き出物」、かたや「優れた人物」と、同じ表記でも、読み方によってまったく別の言葉になります。文脈に気を付けてくださいね。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「出来した」ってなんと読む?

「出来した」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「人がうまくやりおおせたときなどに、感心してほめたたえる語」です。

<使用例>

「あの難関に一発合格⁉ 出来した!」

「○○した」。
「○○した」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… でかした  です。

「出来(でか)す」の連用形に、過去を表す助動詞「た」をつけた言葉です。

「出来(でか)す」は、「できるようにする」「やってのける」という意味の言葉ですので、「出来(でか)した」は、「やりおおせ、やってのけた」というニュアンスです。漢字の読み方が音変化していますが、字の意味としては納得ですね。

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本日は、10月31日『出雲ぜんざいの日』にちなんで、「出」という字の入った日本語から、

・出来物(できぶつ)

・出来(でか)した

の読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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小出 真朱