あなたの職場には「ムードメーカー」と言われる人がいますか? もしかしてあなた自身が「ムードメーカー」でしょうか? 今回のこのワードは、周囲を気持ちよく過ごさせることができる人のことを指します。自己PRにも有効なこの「ムードメーカー」について、具体的にどんな人をいうのかや、自己PRに使う場合の言い換え表現などを見ていきましょう。
【目次】
【「ムードメーカー」の「意味」】
■意味
「ムードメーカー」は「その場の雰囲気を盛り上げる人」という意味。気持ちや機嫌、心もちを表す[mood]と、つくる人という意味の[maker]を合わせた和製英語です。
■どんな人?
職場や家庭、趣味のグループや友人関係でも、その場の雰囲気を明るくしたり和ませたりする人っていませんか? 例えばどんよりとした雰囲気が漂い、まるで進まない打ち合わせで、その人が加わったとたん発言が活発になり進展した、というような人のことです。場の空気を好転させるので、大変重要な役割を担います。
【「ムードメーカー」と言われる人の特徴】
職場やグループなどの中心的な人物になることも多いので、自己PRに生かせる性格だといえるでしょう。具体的にどんな人が「ムードメーカー」と呼ばれるのか挙げてみます。
■いつもニコニコ
明るくて前向き、愛想がいいのが「ムードメーカー」の第一の特徴ではないでしょうか。おしゃべり上手だったり、おもしろいことを言うセンスがある人はもちろん素質あり! 物静かだけれど優しさや暖かみを醸し出している人も「ムードメーカー」といえます。
■不平不満、悪口を言わない
不平不満ではなく善処策や対応策を口にし、陰でも否定的なことは言いません。ポジティブ思考で信頼に値する人なので、みんなのモチベーションを上げるのにひと役買うのです。
■人付き合いが上手
初対面であってもそのフランクさで、相手も必要以上に身構えることなく接することができます。自分が話す以上に人の話をよく聞くのも特徴。ほめ上手で、一緒に喜んだり悲しんだりと親身になってくれます。他者との距離感を取るのがうまいので、みんなが心地よくいられます。
【言い換えもわかる「例文」6選】
■1:「一度ミーティングをすれば、Aさんがあのチームのムードメーカだとわかるはずだ」
■2:「ムードメーカーをノセると話が早い」
■3:「“いつも明るく元気”だと言われます」
■4:「“コミュニケーション力が高い”ほうなので、新しい職場でもすぐになじめると思います」
■5:「彼のとっさの“気配り”のおかげで、場の雰囲気が悪いほうへ流れず助かった」
■6:「“ポジティブな人”が場の雰囲気をつくるキーパーソンだ」
【「ムードメーカー」の「反対語」は?】
「ムードメーカー」はその場の雰囲気を盛り上げる=良くする人のこと。ですから対義語としては、その場の雰囲気を悪くする「トラブルメーカー」ということになるでしょう。ほかにも、「空気を読めない人」「気難しい人」「めんどうな人」「厄介な人」「煩わしい人」などが、「ムードメーカー」とはかけ離れていますね。
【「英語」ではどう表現する?】
[mood]と[maker]による「ムードメーカー」は和製英語なので、日本語を理解しない外国人に[moodmaker]といっても通じません。
「ムードメーカー」と同様の意味をもつのは、「パーティーの主役」や「場の盛り上げ役」という意味の[(the)life of the party]でしょう。
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チームをつくって業務にあたる際には、個々の特性を踏まえてバランスよく人員選択をするもの。そんなときに「ムードメーカー」であるということはプラスにはたらきます。上司ウケもよく、何かと助けになる存在ですね。
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- Precious.jp編集部
- 参考資料:『デジタル大辞泉』(小学館)/『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)/『今日から役に立つ! 使える「語彙力」2726』(西東社)/『プログレッシブ英和中辞典』(小学館) :