人名ではありません!「福子」「笠子」「九絵」…3つの共通点はなに?

明日・11月24日は『和食の日』です。一般社団法人和食文化国民会議が制定した記念日で、11(いい)2(に)ほんしょ(4)く、の語呂合わせで日付が選ばれました。五穀豊穣、実りシーズンを迎え、和食の食材が豊かな時期でもあり、毎年この日に日本食文化について見直し、和食文化の保護・継承の大切さを考える日に…との目的が掲げられています。和食はユネスコの世界遺産(無形文化遺産)にも登録された、世界的に名高い和文化です。味わいや彩りはもちろん、料理名や食材名にも、日本の美しい文化が根付いています。ということで、本日は「和食」に関連する日本語をほりさげるクイズをお送りします。

【問題1】和食の「福子」「笠子」「九絵」といえば何のこと?

和食で扱われる「福子」「笠子」「九絵」といえば、何のことでしょうか? 以下の選択肢の中から選んでください。

1:野菜の名

2:魚の名

3:菓子の名

「福子」「笠子」「九絵」…この3つ、なんのこと?
「福子」「笠子」「九絵」…この3つ、なんのこと?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 2:魚の名 です。

和食店の御品書きにも登場しますよ!
和食店の御品書きにも登場しますよ!

「福子」は「ふっこ」と読み、出世魚で高級魚のスズキの、3~4歳程度のものを指す呼び名です。夏場に刺身や寿司だねなどでいただくことの多い、白身の魚です。「笠子」は「かさご」です。通年獲れる高級魚ですが、冬~春先は特においしくいただけるようです。煮付けや、小ぶりのものをヒレごと味わう姿揚げなど、さまざまな楽しみ方のできる魚です。そして「九絵」は「くえ」と読み、スズキ目ハタ科の、全長80㎝前後もある大型魚です。冬が旬で、刺身や鍋などで珍重される、大変高級なお魚です。

さて、2問目もお魚関連のクイズです。

【問題2】「大口魚」ってなんと読む?

和食の食材として広く使われている「大口魚(たいこうぎょ)」とも呼ばれる魚といえば、なんでしょうか?

ヒント:この時期、身は鍋物にするとおいしく、白子や真子もいただけます。

この時期、特に食卓にのぼりやすいお魚です。
この時期、特に食卓にのぼりやすいお魚です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 大口魚=鱈(たら) です。

「大口魚」をそのまま「たら」とも読みます。

鱈(たら)と言えば、湯豆腐や寄せ鍋にしても、バター焼きにしてもおいしく、白子は珍味として、真子は「たらこ」や「明太子」としてもいただける、和食の魚の代表的な存在ですね。「大口魚(たいこうぎょ)」は鱈の別名で、表記はそのままで「大口魚(たら)」とも読みます。和食の定番食材ですので、覚えておきましょう。

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本日は、11月24日『和食の日』にちなんで、「和食」に関連する日本語から、

・福子(ふっこ)、笠子(かさご)、九絵(くえ)

など、和食で珍重される魚の名前と、

・大口魚(たいこうぎょ/たら)

の読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『動植物名よみかた辞典』(日外アソシエーツ株式会社)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱