「バストアップをしたいと願う時、忘れてはならないのは、体はすべてつながっているということ、そして人間の体は食べたものから出来ているということ」。そう語るのは、“おっぱい番長”の異名を持つ経絡整体師の朝井麗華さんです。バストのために摂りたい食べ物、そしてバストのメカニズムついて教えていただきました。

バストアップに効果的!胸が大きくなる食べ物とは?

朝井麗華さん

——バストアップをしたいと思うとき、逆にそれを遠ざけてしまう生活習慣はありますか?

朝井麗華さん(以下、朝井) 主に、①姿勢の悪さ、②筋肉のコリ、③バストの形やサイズが合わない下着をつけること、そして④食生活です。あとは、睡眠不足も良くないですね。細胞が生まれ変わるターンオーバーが崩れてきますから。

——なるほど。③の「バストに合わない下着」に関して、すっかり定番化したカップつきキャミソールはいかがでしょうか?

朝井 バストのボリュームを保持したい、サイズアップをしたいのであれば反対ですね。体を締め付けない、という観点では良いです。ただ、「バストアップ」を望むならば、きちんと地球の重力に反してホールドする、下から支え続けることが重要です。そうなるとやはり、ブラジャーの力を借りないと難しいですね。そして大事なのは、「自分の胸に合ったブラジャーを付ける」こと。合わない下着を付けているとせっかくのバストが型崩れしてしまうこともあるので、プロのフィッターがいるランジェリー専門店で必ず試着をして、ご自身の体型やバストに見合ったブラジャーを着用してください。

バストアップを望むなら、ハーブを積極的に

——食生活に関しては、どういったことを心がけたらよいでしょうか。

朝井 何を食べるか、の前にまず大切なのは「よく噛むこと」ですね。食事をするときは、飲み込まずにしっかり噛んで食べること。飴を食べるなら、ガムを選ぶなどもオススメ。咀嚼するときに顔の筋肉を動かすことで、首、胸も連動して動きます。また、たくさん噛むことで口の中で分泌される消化酵素がしっかり働いて消化が進む分、内臓の負担も減ります。体の中を無駄に酷使しない、イコール体が疲れにくくなり、体内環境の向上、ひいては筋肉も凝りにくくなる、とすべて繋がってくるんです。

——筋肉に働きかけることが、バストアップトレーニングの一環になるのでしょうか。

朝井 そうなんです。下記のような顔のエクササイズをすると、耳の後ろから鎖骨までをつなぐ、胸鎖乳突筋という筋肉を刺激することができます。この筋肉は大胸筋とも繋がっているのでここが凝り固まってくると、バストを引き上げる力が弱まり、削げたようなバストになります。このエクササイズを日々の習慣にして、隙間時間に続けてみてくださいね。

「変顔エクササイズ」もバストアップに効果的

デコルテの削げを予防しつつ、フェイスラインまで締まるエクササイズ
口をすぼめて前に突き出し、そのまま右側にぎゅっと寄せ5秒キープ。ゆっくり元に戻す。
逆側も同様に。左右5回ずつが目安。画像出典:朝井麗華 著『おっぱい番長の乳トレ』(講談社)

——バストアップを助ける食材には、どんなものがおすすめでしょう?

朝井 まず第一に「何でもバランスよく食べること」が大事です。食材というのは薬ではないので、こればかり食べればバストアップする! というものはありませんし、サプリメントなどでそれらを取ったとしてもきちんと消化吸収できないことにはせっかく摂ったものも効果が半減してしまいます。あくまでもバランスのよい日常を過ごし、体の根本が整っていて、食べた物を正常に消化し、無駄なく吸収できる状態であるかどうか。それを踏まえてバストに対して好影響の食材としては、ハーブなどのスパイスがよいかと思います。ハーブはたくさんの種類がありますが、なかでも、女性ホルモンと同じような働きをしてくれるハーブやスパイスがあるんです。ブラックコホシュとかレッドクローバー、日常的に取り入れやすいフェンネル、マカ、シナモンもオススメです。

——食材だといかがでしょうか。

朝井 エストロゲン分泌を促すものとしてよく言われるのが、大豆イソフラボンですね。実は、大豆の中の大豆イソフラボンを女性ホルモン類似作用として働く形(エクオール)へ消化させる酵素を、日本人のおよそ半数が持っていないと言われているんです。「バストアップのため」として名高い「豆腐」や「豆乳」は代表格ですが、実はそれを期待して食べていても半数の女性はその効果を享受できていない可能性も……。だからといって「大豆製品を食べない!」という極端な選択をするのではなくて。良質なたんぱく質や食物繊維やビタミン・ミネラルといった大豆の持つ高い栄養価に着目してみてください。そして大豆を発酵させている納豆や味噌は、消化器系の内臓の活性化も期待できるので女性にとって大変オススメです。あとは、ザクロや青パパイヤ、アーティーチョークですね。

大豆と豆乳

——朝井さんご自身は、ハーブや食材をどのように取り入れていますか?

朝井 こうしたハーブやスパイスや食材が多く使われる、タイ料理やインド料理はよく食べています。カレーも欧風カレーより、スパイスをふんだんに使ったインドカレーを選ぶようにしています。青パパイヤやアーティチョークを塩茹でして、ディップをつけて食べたり、サラダやパスタに入れるのも好きですね。

また、美しいバストを保つためには、肌のハリ感も忘れてはならないもの。コラーゲンを多く含む鶏の手羽先や、豚足、すっぽん鍋やフカヒレなどもいいですね。そして、女性の体は特有のリズムがありますよね。そのリズムに合わせて、栄養を摂るのがベスト。女性ホルモンはエストロゲンとプロゲストロンの2種類があります。その周期に合わせてハーブや食材の飲みわけをするのが理想ですが、なかなか難しいですよね。日常的には、今挙げたような食材やハーブを無理なく取り入れるだけでも十分です。女性の体の周期に合わせて飲み分けできるようにつくったサプリメントもあるので、ご自分のニーズによって試してみてください。

——なるほど。バストのために、とパーツだけで考えるのではなく、体の中から元気になる食材や、肌のハリによいものを日常的に取り入れることができれば良いのですね。

朝井 そうですね、人間はパーツごとに切り分けられているのではなく、皮膚一枚でも、筋肉や筋膜でも全身繋がっています。まず内側から健康でいないと、バストはもちろん、美しい体になるのは難しいのです。

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バストを支え続けることこそ、美バストに不可欠

——ここで一度、バストの仕組みについても教えていただいでも良いでしょうか?

朝井 バストは、「クーパー靭帯」というコラーゲン組織で構成された繊細な靭帯で包まれていて、乳腺と筋肉や皮膚を繋げる役割をしています。

みかんのネットを想像していただくと分かりやすいかと思います。スーパーで見かける、赤いネットですね。それがクーパー靭帯、そして中に詰まっているみかんがバスト。仮にそのネットをブンブン振り回すと、伸びたり、しまいには切れてしまいますよね。それが、日常ノーブラで過ごしたときにバストに影響する振動のイメージです。ブラジャーをせず、カップ付きインナーなどで過ごすのであれば、それはあくまでもファッションの一環でそういった洋服を楽しむときのみとし、日常習慣にはしない方がよいと思います。

——その振動が、クーパー靭帯を消耗させるのですね。

朝井 クーパー靭帯は一度切れたら元に戻らないと言われています。日々の生活の中で伸びてしまったり、切れてしまったりということが起きています。その繊細なクーパー靭帯とバストを支えるためには、下から常に優しくホールドする必要があるわけです。クーパー靭帯の消耗が下垂の原因になってきますから。

——まず、きちんと支えるということがバストのために大前提なのですね。

朝井 そうですね。クーパー靭帯は「天然のブラジャー」とも呼ばれています。その上で、食べ物を気にかけたり、エクササイズにトライしてくださいね。

バスト関連記事は、全5回にわたってお届けします。今回、朝井さんに教えていただいたのは、「これを食べたら、バストが大きくなる!」という、極端な方法ではなく、内側からキレイでいることこそが、健康や美しいバストを手に入れる近道だということでした。ハーブを積極的に摂ることで、生理周期が整ったり、更年期障害が軽くなったりと、女性特有の身体悩みに良い変化を期待できるといいます。気軽にできることから、普段の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

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朝井麗華さん
経絡整体師、美容家、株式会社キレイカンパニー代表
(あさい れいか)臨床検査業界を経て、アロマセラピーや東洋医学を学び、中国整体推拿(スイナ)療法の素晴らしさに目覚め、推拿をベースに小顔整体や筋膜剥離などを取り込んだオリジナルメソッドを確立。中でも、バストを中心とした施術の的確さから「おっぱい番長」とも称され、メディア出演、講演会やセミナー、書籍出版など多方面で活躍中。
この記事の執筆者
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PHOTO :
左納雅之
WRITING :
八木由希乃