「ふっくらとした女性らしいバストを手に入れたい」「サイズよりも、上向きのバストを目指したい」。
女性にはそれぞれ、描く理想の美しいバストがあるはずです。しかし、バストを大きくするためのさまざまなグッズや情報があふれているため、何をしたらよいのか、悩んでしまうこともあるかもしれません。
「身体の仕組みを理解して、正しいケアを行えば、自ずとバストは美しくなります!」
そう語るのは、経絡整体師の朝井麗華さん。“おっぱい番長”として、これまで数多くの女性たちの身体に変化をもたらしてきました。そんな朝井さんに「バストのためのセルフケア」を教わります。
前回までの大胸筋へのアプローチに続いて、今回は肋骨周りの「肋間筋」ケアのやり方を教わります。
バストのボリュームアップと筋肉。一見、関係がないように見えますが、バスト周りの筋肉の状態が、胸に大きく影響しているといいます。「筋肉の緊張を取り、バストを本来の位置に戻すことで、あるべきふっくら感を復活させる」という朝井さんの「乳トレ」メソッドのHow Toを伺います。
——前回までは、バストの「畑」である大胸筋のケアが大切と教えていただきました。これは「トレーニング」や「エクササイズ」という考え方とは異なるのでしょうか?
朝井麗華さん(以下、朝井) 筋肉って、脂肪を燃焼させるものなんですよね。乳房はほぼ脂肪です。胸の筋肉が鍛えられるほどに、上に乗っているバストの脂肪は燃焼しやすくなります。なので、バストのためといって、筋肉トレーニングやエクササイズを頑張るのは、ふっくらやわらかい、いわゆる女性らしいイメージのバストのためにはならないかもしれません。
乳房の膨らみという意味でのボリュームを目指すのであれば、前回お伝えした
「バストくるくる」と合わせて、肋間筋にアプローチする「肋骨ほぐし」をぜひ実践してみてください。肋間筋の柔軟性を取り戻すことで、
呼吸が深くできるようになる、肋骨が広がってしまっている場合は引き締まる、離れたバストが寄る、といった、うれしい変化を感じることができるはずです。
——肋骨ですか?
朝井 はい。正確には「肋間筋」という、肋骨と肋骨の間の筋肉ですね。大胸筋と同じように、この肋間筋もこります。筋肉はつながっていますので、バストを良い状態に保つためには、バストに関連する筋肉のケアが必要なんです。 人間の身体は、内臓の下垂や上半身の筋肉の柔軟性が失われている状態だと、肋骨が広がり寸胴体型になってゆきます。痩せている人でも、くびれがない場合はこのせいですね。肋骨が広がるとバストも外側へ引っ張られるので、離れ乳で悩んでいる人は、肋間筋のコリに着目してみてください。
——なるほど。
朝井 大切なのは、肋間筋の柔軟性を取り戻すこと。筋トレ、というイメージではなくバストと連動する筋肉を動かすことが重要です。シンプルなセルフケアですので、ぜひ 毎日続けてくださいね。
外へ広がった肋骨を本来の姿に整える「肋骨ほぐし」3ステップ
——行うときのポイントは、ほかにもありますか?
朝井 このメソッドは筋肉ほぐしが目的なので、皮膚表面だけふわふわさすっていては、効果が出るのに時間がかかり過ぎてしまいます。圧が筋肉まで届いていることを感じながら行ってくださいね。「肋骨ほぐし」をすることで、離れている胸もぐっと中心に寄ってきます。そして別名〝呼吸筋〟とも呼ばれ、呼吸に深く関わっている肋間筋。この筋肉がしなやかであれば、深い呼吸ができるようになるんですよ。
美しいバストをつくるための要として、大胸筋に続き「肋間筋」のマッサージの重要性がよくわかりました。
ただバストのボリュームがアップするだけでなく、アンダーバストの広がりを抑え、くびれを掘り起こすという、シルエット全体まですっきりと整えてくれる「肋骨」周辺へのアプローチ。今日からぜひ、取り入れてみてはいかがでしょうか?
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朝井麗華さん
経絡整体師、美容家、株式会社キレイカンパニー代表
(あさい れいか)臨床検査業界を経て、アロマセラピーや東洋医学を学び、中国整体推拿(スイナ)療法の素晴らしさに目覚め、推拿をベースに小顔整体や筋膜剥離などを取り込んだオリジナルメソッドを確立。中でも、バストを中心とした施術の的確さから「おっぱい番長」とも称され、メディア出演、講演会やセミナー、書籍出版など多方面で活躍中。
この記事の執筆者
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- PHOTO :
- 左納雅之
- WRITING :
- 八木由希乃