「汚す(よごす)」以外の読み方・意味…わかりますか?
明日、12月9日は『国際腐敗防止デー』です。「腐敗防止」というと、食物を連想する方もいらっしゃると思いますが、英訳するとこの日は『The International Day against Corruption』で「汚職に抗議する国際デー」を意味します。公務員や公的機関の職員、政治関係者などによる贈収賄、横領など、あらゆる汚職の撲滅を呼びかける国際デー、2003(平成15)年のこの日に、国連腐敗防止条約が調印されたことにちなんで制定されています。本日は「汚」「職」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「汚す」の「よごす」以外の読み方は?
「汚す」の「よごす」以外の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「汚(よご)す」は主に「汚くする」など物理的な汚損の表現に使われ、回答の読み方は主に「大切なもの、清らかなものを汚す」「恥ずべき行為などをして名誉・埃などを傷つける」など、精神的汚損の表現に使われるイメージです。
<使用例>
「汚職事件で、これまでクリーンだった彼のイメージは、すっかり汚れてしまいました」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 汚(けが)す です。
「よごれる」と「けがれる」。似ているけれどもニュアンスが違う、日本語の奥深さを感じさせる表記ですね。意識的に使い分けたい言葉です。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「有職文様」ってなんと読む?
「有職文様」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「平安時代以来、公家階級で装束・調度などに用いられた伝統的文様」で、亀甲文・唐草文・七宝文・立涌など、優美で格調高く、日本の文様の基本となっています。
<使用例>
「授賞式用のお着物に合わせるなら、帯は有職文様がいいと思うわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 有職文様(ゆうそくもんよう) です。
「有職文様(ゆうそくもんよう)」は、和服や美術工芸品、織物や日本画など、いろいろな和のアイテムに用いられる古典的な文様の総称ですので、読み方を間違えないようにしましょう。「有職文様」含め、和の伝統的な文様の名前をおさらいするクイズ記事がごさいますので、より深く知りたい方は、ぜひトライしてみてください。→和の伝統文様に関する10問10答クイズ
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本日は12月9日『国際腐敗防止デー』にちなんで、「汚」「職」という字の入った日本語から、
・汚す(けがす)
・有職文様(ゆうそくもんよう)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『百科事典マイペディア』(株式会社平凡社/国際連合広報センターウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱