My Action for SDGs ~続ける未来のために、私がしていること~
雑誌『Precious』の連載【My Action for SDGs 続ける未来のために、私がしていること】では、持続可能なよりよい世界を目指す人たちの活動に注目し、紹介しています。
今回は、合同会社「LEARNER」代表の木村美都里さんの活動にフォーカス。世界の多様な教育を紹介することで、日本の教育にも「選択する」というマインドを育てられればと活動している木村さんにお話しをうかがいました。
世界の多様な教育を紹介することで日本の教育にも「選ぶ」マインドを
子供たちの学びを多様化する。’20年、「資金も人脈もない」状態で教育の情報サイトを立ち上げた木村さんがやりたかったのは、「世界に目を向ければさまざまな手法や考え方があるんだよということを、日本の親子にもっと知ってもらう」ことだった。
「日本では、住んでいる場所の学校に行くというのがメインストリームで、そこから外れると不登校になったり、フリースクール(※)もあるけれど人と違う場所を選ぶこと自体をよくないとする風潮もあったり。でも海外では、自分の子供に合う学びの場を選択することができるしくみや意識が根づいているところもある。そのことを、実際に海外で子育てをしている人からの体験談を中心に、日本国内の新しい取り組みも含めて、紹介するサイトを運営しています」
起業の大きなきっかけになったのは、結婚で9歳と5歳の男の子のステップマザーになったことだった。学校の枠にはまれる長男と、はみ出す次男。その後女の子をふたり出産し、4人の子を育てるなかで感じた教育への課題。
「落ちこぼれのほかに、吹きこぼれというワードもあって。日本の学校教育は中間層を増やすやり方が強く、下にこぼれる子だけではなく、上に飛び出ちゃう子も対応されにくい。それはもったいないですよね。公立の教育を否定するわけではないんです。ただ、時代や価値観が変わっていく今、教育も変わっていきましょう、と」
ワークショップやセミナーで情報を発信。親子と学びの現場をつなげるハブになりたいと語る。
「学びたい子が学びたいものを学びたい方法で学べる世の中に。『選択する』というマインドを育てることも重要だと思っています」
【SDGsの現場から】教育関連のワークショップも積極的に開催
企業のもつコンテンツを学生の学びにするワークショップで、ファシリテーターを務めた。
編集に携わった書籍を用いた探求授業の開発も
『WE HAVE A DREAM 201ヵ国202人の夢×SDGs』(いろは出版)は’21年に発刊。
※この連載は今号で最終回となります。ご愛読をありがとうございました。
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- PHOTO :
- 香西ジュン
- COOPERATION :
- インターナショナルスクールAIC国際学院京都初等部
- EDIT :
- 剣持亜弥、喜多容子(Precious)
- 取材 :
- 木佐貫久代