2020年をきっかけに、私たちはライフスタイルの多くの変化を受け止めて日々を暮らしています。そのなかで人との距離感、付き合い方に対する考え方を、より繊細に意識する人が増えています。ギフトのあり方もそのひとつ。
そこで、雑誌『Precious』3月号では特集「「ギフト力」を鍛える」を展開。今こそ身につけたい「ギフト力」を鍛えるヒントを徹底リサーチしました。選びの視点から、人柄やセンスを表し、コミュニケーションをサポートするアイテムまで広く深く、お届け!
本記事では、感謝と誠意を伝えるギフトをまとめてご紹介します。
感謝と誠意を伝えるために
感謝を伝えるとき、お詫びをするときにこそ、人間性が表れるもの。格式がある老舗の名品や、王道だけれどありきたりじゃないもの、そして、気持ちをまっすぐに、美しく表してくれる品を選びたいものです。
■1:HIGASHIYA『羊羹・茶葉・最中の詰め合わせ』
2種の羊羹(大納言羊羹、焦蜜羊羹)、鹿児島産の深蒸煎茶「ゆたかみどり」の茶葉、特製スティックタイプの3種の最中(紫芋餡、大納言粒餡、甘酒餡)を桐箱に端正に詰めて。菓子は控えめな甘さのなかに素材のよさが引き立つ。「包む」は「慎む」につながることを大切にした、日本らしいシンプルな美しさも粋。
■2:EN TEA『目覚めの茶器』
朝の目覚めをより心地よくするために。微粉末の緑茶(1g×7包)、九谷焼の窯元「上出長右衛門窯」の白磁のそば猪口、ステンレスのサーモボトル(130ml)をセットに。茶葉は、有機栽培の国産抹茶、緑茶の葉と白折(茎)をブレンド。カテキンの程よい渋みや爽やかさで、一日をすっきりスタートできそう。忙しい人へ、ほっとできる時間の贈り物に。
■3:一保堂茶舗『玉露 甘露・煎茶 嘉木 錻力製茶筒(中)桐箱入』
まっすぐに誠意を伝えたいときは、華やかすぎず、それでいてほかにはない特別感のある極上の茶葉を。京都に本店を構える老舗日本茶専門店の玉露『甘露』(右)は品のよい甘みがあり、煎茶『嘉木』(左)は力強いうま味。最高級の茶葉を黒と赤のブリキの缶に納め、桐箱に詰めて。見た目にも、味わいの余韻にも思いを込めたい。
■4:紫野和久傳(むらさきのわくでん)『すっぽんの煮こごり』
漢方では滋養強壮の妙薬として用いられるすっぽんを水と酒だけでじっくりと煮て、しょうゆとしょうがで風味をつけたスープ。冷やすと透明感のある琥珀色の煮こごりになり、深みのあるうま味は絶品。薬味を添えてスープや雑炊にしてもおいしい。コラーゲンが豊富なので、美意識の高い人にも。
■5:匠寛堂『特製献上五三焼 佳好帝良(ごさんやき かすていら)「天地悠々」 深縹(ふかきはなだ)』
年代問わず愛されるカステラの最高峰「五三焼」。卵黄の比率が高く、うま味とコクが増す配合ながら、きれいに焼くことが難しいといわれるが、長崎の匠寛堂では熟練した職人が時間と手間をかけて手作業で焼き上げる。キメは細かく、しっとりとした品のいいおいしさで、毎年皇室へ献上されている。添加物不使用。深縹色のノーブルな箱も美しい。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
問い合わせ先
- HIGASHIYA TEL:03-6261-9300
- EN TEA
- 一保堂茶舗 TEL:0120-21-3423
- 紫野和久傳 TEL:075-495-5588
- 匠寛堂 TEL:095-825-1511
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- PHOTO :
- 小池紀行・池田 敦(CASK)
- STYLIST :
- 洲脇佑美
- EDIT&WRITING :
- 松田亜子、岡本治子、安村 徹(Precious)