「辟易」ってなんと読む?「へきい」ではありませんよ!
明日、3月6日は、作家であり実業家としても名高い菊池寛の忌日です。1948(昭和23)年のこの日、59歳で亡くなるまでの活躍は実に多彩で、作家としての代表作『父帰る』『恩讐の彼方に』などでも知られるかたわら、雑誌『文芸春秋』を創刊し出版社の経営に成功。文芸家協会の設立、「芥川賞」「直木賞」「菊池寛賞」を創設、映画の大映株式会社の社長を務めるなどなど…大変パワフルな偉人として知られていますね。…というところで、本日1問目のクイズです。
【問題1】「八面六臂」ってなんと読む?
「八面六臂」という四字熟語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「仏像などが八つの顔と六つの腕をもつこと」を言い、そうした体躯をもっているかのように「あらゆる方向にめざましいはたらきを示すこと」という意味で使われます。
<使用例>
「菊池寛は、まさに八面六臂の活躍をした人だったのね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 八面六臂(はちめんろっぴ) です。
「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」との混同か、「はちめんろっぷ」などの誤読例があるようですが、正解は「八面六臂(はちめんろっぴ)」です。「臂」は「うで」「ひじ」を意味する字です。そして「五臓六腑」は「人の臓器とはらわた」のことで「体内。腹のうち。心の中」という意味でも使われます。「八面六臂(はちめんろっぴ)」は、多方面に活躍する方を褒めたたえる際に使う熟語ですので、誤読や誤用のないよう、お気をつけください。
…さて、菊池寛作品の特徴として、テーマがわかりやすく読みやすい、という点も称えられております。新聞小説として連載された『真珠婦人』などは、何度もメディアミックスされ、近年2002(平成14)年のドラマ化ではブームにもなりましたね。2問目は「易」という字の入ったクイズです。
【問題2】「辟易」ってなんと読む?
「辟易」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「ひどく迷惑して、うんざりすること」「相手の勢いに圧倒されて尻込みすること」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「調べものに辟易したときは、思い切りエンタテイメントなドラマを見ると、ストレス解消にいいのよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 辟易(へきえき) です。
「易」は「てがるである」という意味と、「交易」などに使われるように「交換する」という意味をもちます。「辟易(へきえき)」は、「辟けて(さ-けて)、手軽な状況に交換する」というところでしょうか?
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本日は、3月6日、菊池寛忌にちなんで、
・八面六臂(はちめんろっぴ)
・辟易(へきえき)
の読み方、言葉の背景をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/文芸春秋RECRUIT SITE2025ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱