「狭窄」ってなんと読む?「きょうけつ」ではありませんよ!
明日・6月7日は『緑内障を考える日』。中途失明の原因として最も多いとされる緑内障について広く考え、年に一度は緑内障の検診を受けるように…と呼びかける記念日です。緑内障は、本人が「見えにくいな」という感覚程度で放置していると、進行して失明に至ってしまうこともある病気です。早期発見のために、検診がとても大事なのです。ということで本日は「視界」に関連した日本語クイズをお送りします。
【問題1】「翳み目」ってなんと読む?
「翳み目」という日本語の正しい読みかたをお答えください。
ヒント:「老齢・病気などのため、視力が衰えている状態。また、その目」という意味の言葉です。
<使用例>
「一時的な翳み目だと思っていたら、実は緑内障だったんですって」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 翳み目(かす-み-め) です。
「霞む(かす-む)」という表記ですと、「霞(かすみ)が立ち込める」「ぼんやりして物の姿や形がはっきり見えなくなる」「ほかの、より優れたもののために存在が目立たなくなる」なども意味しますが、「翳み目」の「翳む(かす-む)」という表記では「目が疲れたり故障があったりして物が見えにくくなる」という意味のみを表します。「翳る(かげ-る)」「翳す(かざ-す)」とも読む字です。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「狭窄」ってなんと読む?
「狭窄」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「すぼって狭いこと。また、そのさま」を言う言葉です。
<使用例>
「視野の狭窄も、緑内障の代表的な症状よ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 狭窄(きょうさく) です。
緑内障の初期症状に「視野狭窄(しやきょうさく)」があり、初期症状では、視野の一部が欠けた状態になりますが、意外と自覚しにくく、症状が進行すると、見えない範囲が広がって行ってしまうようです。目の不調を感じなくても、定期的な検診を心がけましょう。
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本日は、6月7日『緑内障を考える日』にちなんで、
・翳み目(かす-み-め)
・狭窄(きょうさく)
の読み方、言葉の拝啓などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/緑内障フレンド・ネットワークホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱