「尖塔」ってなんと読む?「とっとう」ではありません!
明日・6月22日は『グラスタワーの日』です。グラスタワーとは、シャンパングラスを何段も重ねて上からシャンパンなどを注ぎ入れ、パーティなどを華やかに演出する、あの仕掛けのこと。結婚式などのお祝いごとに用いられることが多いことから、ジューンブライドのイメージでウェディングシーズンとなる6月の、22(夫婦)日…という語呂合わせで制定されました。「タワー」といえば「塔」ですので、本日は「塔」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「尖塔」ってなんと読む?
「尖塔」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「屋根の先端が尖って、高く突き出た建物」という意味の言葉です。
<使用例>
「西洋のお城は、いくつもの尖塔でできているイメージよね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 尖塔(せんとう) です。
「尖った塔」で「尖塔(せんとう)」です。「尖る(とが-る)」という字、大人の常識的に読める方が多いようですが、実は常用漢字ではありません。常用漢字の「突(トツ)」とイメージが混同される例もあるようですので、今回、おさらいしておきました。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】ピラミッドはなぜ「金字塔」なの?
エジプトのピラミッドを「金字塔(きんじとう)」とも言いますが、その理由として正しいものを、以下の選択肢から選んでください。
1:金色に輝くような建造物だから
2:「立派なこと」を「金」と表すから
3:漢字の「金」と形が似ているから
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 3:漢字の「金」と形が似ているから です。
「ピラミッド」を「金字塔」と最初に訳した人については定かでないものの、中国から日本に入った言葉だとされており、日本では、遅くとも大正時代には使用されていたようです。古代エジプトの王族の墓や副葬品に黄金が使われているので、黄土色の建造物のイメージとあいまって「黄金の塔だから?」という誤解も多いようですが、「金字塔=ピラミッド」は「金の字の形と似ている」ことを意味する訳であることが、複数の辞書に掲載されております。「金字塔」という言葉は「歴史に残る偉大な業績」という意味でも使われますが、これは「ピラミッド=金字塔」という訳から、のちに派生したものです。
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本日は、6月22日『グラスタワーの日』にちなんで、「塔」という字の入った日本語から、
・尖塔(せんとう)
の読み方と、
・ピラミッドの訳「金字塔」は、漢字の形からきたもの
という豆知識をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『語源由来辞典』(株式会社ルックバイス)/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱