2024年7月26日に開会式が行われる、パリ2024オリンピック。屋外で行われる開会式は近代オリンピック128年の歴史上初で、90艘ものボートでセーヌ川を下る行進を経て選手が開会式会場の競技場へ入場するなど、競技以外でも話題です。そんなパリ五輪をひと月後に控えた6月23日は「オリンピックデー。聞きなれない記念日かもしれませんが、オリンピックが本格的に盛り上がる前に、雑学として知っておくとビジネス会話に役立ちそうです。

【目次】

「オリンピックデー」をきっかけに自宅ワークアウトをはじめてみる?
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【「オリンピックデー」とは?基礎知識】

■なぜ6月23日?いつから?「オリンピックデー」の由来

国際オリンピック委員会(IOC)は、第二次世界大戦後、1948年に行われた第42回総会において、6月23日を「オリンピックデー」とすることを決めました。

ここで、現在のオリンピックについてひも解いていきましょう。古代オリンピックが幕を閉じて1500年がたった1894年、ピエール・ド・クーベルタン男爵というフランスの教育家が「教育の革新とスポーツ教育の重要性」を主張、古代オリンピック復活を提唱して、その年の6月23日に国際オリンピック委員会(IOC)を結成しました。そして、2年後の1896年に第1回近代オリンピック大会がアテネで開催されました。このIOCが創立された日にちなんだのが「オリンピックデー」です。この日、IOCは各国のオリンピック委員会に対し、「オリンピックムーブメント」の一環として、「オリンピックデー記念行事」を実施するよう呼びかけています。

■「オリンピックデー」に行われることは?

オリンピック憲章の“オリンピズムの根本原理”には、「オリンピズムは肉体と意志と精神のすべての資質を高め、 バランスよく結合させる生き方の哲学である。<中略> オリンピズムの目的は、 人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、 人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである」とあります。このオリンピズムの普及と、さらなる理解を得るための活動が「オリンピックムーブメント」。

世界各国のオリンピック委員会はさまざまな活動を行っていますが、日本ではJOC(日本オリンピック委員会)が「オリンピックコンサート」や「オリンピックデーラン」などのイベントを毎年開催。2024年は6月8日に、ジョギングとウォーキングの一般参加者1000名による「2024オリンピックデーラン三郷大会」が行われました。東京2020大会公式マスコットであるミライトワとソメイティもこのイベントを盛り上げたようです。このように、オリンピックムーブメントは選手やオリンピック関係者だけのものではなく、スポーツを愛する誰もが楽しみながら参加できるものなのです。また、1948年、日本が参加できなかった第14回オリンピック競技大会(ロンドン)の開催に合わせ、開会式当日の7月29日、明治神宮外苑競技場で、競技団体代表の入場行進やオリンピック旗の掲揚、体操競技のオリンピック候補選手による模範演技などが独自の「オリンピックデー記念行事」として行われたこともあります。

■オリンピアンとともにワークアウトも!

2020東京大会の開催はコロナ過で1年延期されました。その2020年の「オリンピックデー」に公開されたのが、世界のオリンピアンたちによる約30分のトレーニング映像「オリンピックデー・ホームワークアウト」です。選手たちのプライベートな練習風景がインターネットを通じて見られるということで、大きな話題となりました。


【2024年はパリ!知っておきたいあれこれ】

■パリ2024オリンピックの開催はいつからいつまで?

2024年7月26日から8月11日までの17日間がオリンピック、8月28日から9月8日までの12日間がパラリンピックです。いずれもフランスのパリで開催される夏季大会です。開催初日の夜に開会式が行われますが(日本時間27日午前2時30分~)、一部の競技は開会式前に予選が始まっています。オリンピック最後の金メダル争いとなる競技は、11日の女子バスケットボール。日本時間22時30分から競技開始の予定なので、閉会式は12日の朝方となるでしょう。

■パリ2024オリンピックはどこで開催される?

32競技329種目が行われるのはスポーツ施設やスタジアムだけではありません。「街中で競技を!」とうたっているだけあり、観光名所として名高いモニュメントやランドマークも競技会場に仕立てています。エッフェル塔の下ではビーチバレーが、コンコルド広場ではBMXが、ヴェルサイユ宮殿では馬術が行われます。またパリ市内だけでなく、セーリングはフランス南部の美しい湾港都市マルセイユで、サッカーはパリのほかにボルドーやリヨン、ニースなど、各地で予選が行われます。サーフィンは、世界で最も美しい場所のひとつといわれるタヒチのチョープーで。競技だけでなく、さまざまなフランスの美しい景観も中継で見られることでしょう。

■パリ2024オリンピックで初登場となる競技

パリ五輪で追加された競技はブレイキン1種目です。ブレイキンとは、1970年代にニューヨークのサウスブロンクス地区で発祥したとされるストリートダンス。2018年にアルゼンチンのブエノスアイレスで開催されたユースオリンピック競技大会で初登場していますが、オリンピックでは今回のパリ大会で初めて実施されます。

■パリ2024オリンピック、日本選手団注目競技は?

東京2020大会は、スポーツクライミング、サーフィン、スケートボードの3つの競技が追加されましたが、いずれも若い選手の活躍が目立ちました。スケートボード女子ストリートの西谷椛(にしやもみじ)選手は13歳330日で、日本人最年少のオリンピック金メダリストに。これらの競技はパリ大会でも十分メダルを狙えそうです。

ほかにもメダルを狙ええそうな競技や選手を挙げてみましょう。

・男子体操:2016年のリオデジャネイロ大会で金、東京大会で銀だった団体総合での金メダル奪還に注目。

・男子バレーボール:実力も人気も本邦最高峰! キャプテンの石川祐希さんを中心に、高橋藍さん、西田有志さんらが躍動するはず!

・女子やり投げ:2023年の世界陸上での金メダルでパリ五輪出場権を獲得し、5月に国立競技場で行われた世界大会セイコーゴールデングランプリ陸上でも逆転優勝を遂げた北口楱花さんも絶好調です。

・卓球:最もメダルに近いと言われているのは張本智和さん。ITTF卓球世界ランキング(2024年6月第25週)の日本人最上位は早田ひなさんで5位。このふたりによる混合ダブルスは3位という位置にいるため、十分メダルが狙えそうです。

・男子フェンシング:東京大会で大躍進した男子フェンシングですが、その後も強さをキープしています。なかでもワールドランキング1位のフルーレ団体は、1月のワールドカップでもフランスを倒して銀メダルを獲得。パリ五輪でも期待できそうです。

・柔道:メダルラッシュも期待できる柔道ですが、いちばんの注目は66㎏級の阿部一二三さんと、52㎏級の阿部詩さんの、兄弟での表彰台でしょう。


【いくつ知ってる?オリンピック雑学Q&A】

■Q1:日本でのオリンピック開催は過去に何回?

■Q2:男女の区別なく行われる競技は?

■Q3:開催はなぜ4年に一度

■Q4:オリンピック出場に年齢制限はある?

■Q5:東京2020オリンピック、メダル獲得数No.1はどこ?

■Q6:金メダルは本当に金でできている?

■Q7:次の開催地は? いつまで決まってる?

■Q8:TEAM JAPANミサンガって?

□A1:日本での開催は過去に4回です。1964年に東京で夏季オリンピック、1972に札幌で冬季オリンピック、1998年に長野で冬季オリンピック・パラリンピック、そして2021年に行われた東京2020オリンピック・パラリンピックです。

□A2:性別の区別なく、同じ条件で行われるオリンピック競技は馬術です。馬術は、動物と一緒に成績を競う唯一の競技でもあります。

□A3:オリンピックの開催が4年に一度なのには諸説あります。最も有力とされているのは、古代ギリシャ人が太陰暦を使っていたためという説。古代ギリシャ人にとって8年という周期は重要な意味があり、当初古代オリンピックは8年に一度の開催でした。のちにその半分の4年に一度に変更されたのだとか。

□A4:IOCには出場選手の年齢規定はありませんが、国際大会への出場年齢規定をもうけている競技団体があり、年齢の下限は競技によって異なります。2006年のトリノオリンピックで、浅田真央さんが国際スケート連盟の規定である15歳に3か月足らず、出場できなかったことがありましたね。

□A5:2021年に開催された東京大会では、39個の金メダルを獲得したアメリカが1位、2位は36個の中国、そして3位が日本で27個を獲得しました。メダル総数は、アメリカ112個、中国84個、ROC(ロシアオリンピック委員会)76個、イギリス62個、日本は58個で第5位という成績に。

□A6純金ではありません。2004年までは、大きさや厚み以外に、1位および2位のメダルは銀製であること、1位のメダルは少なくとも6グラムの純金でメッキが施されていなければならないとオリンピック憲章に記されていましたが、現在はその限りではありません。

□A72028年大会は7月14日から30日までの17日間、アメリカのロサンゼルスで開催される予定です。パラリンピックは同地で8月22日から9月3日まで。2032年はオーストラリアのブリスベンでの開催が決定しています。

□A8:TEAM JAPANミサンガとは、パリ2024オリンピックのTEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアの端材を使ったミサンガのこと。表彰台に上がる際に着用するジャケットを製作する過程で出る端材を細いひも状にし、ワークショップに参加した人などがそのひもでミサンガを編み、応援の気持ちとともに出場選手に届けるというプロジェクトです。開・閉会式など競技外で、選手が手首に着けている様子を見ることがあるかもしれませんね。

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国を挙げてのスポーツイベントであるオリンピック。スポーツやオリンピックに興味のない人も、ビジネストークに役立ててください。

この記事の執筆者
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参考資料:『デジタル大辞泉』(小学館) パリ2024オリンピック https://olympics.com/ja/paris-2024 公益財団法人日本オリンピック委員会 https://www.joc.or.jp/ :