早いもので、3月ももうすぐ終わりを迎えます。卒業証書を抱えた学生や、袴姿の女性を見かけることが増えました。

卒業式といえば、式典時に合唱曲を歌ったという方も多いのでは? 近年は卒業式で歌う曲のバリエーションも増え、以前よく歌われていた「仰げば尊し」は、歌われることが少なくなったといわれています。実際は、どうなのでしょうか?

そこで今回は、「Precious.jp」独自のアンケートで、読者395名(30代:3割、40代:4割、50代:2割)に卒業式で歌った曲を聞きました。さらに、卒業式での思い出話も質問。読者の回答とともに、懐かしの卒業式について振り返ってみましょう。

■ 卒業式で歌う曲、1位は「仰げば尊し」。2位は「蛍の光」

卒業式で卒業生が一斉に起立し、先生や保護者、在校生に向けて合唱する――卒業式のなかでも、特にうるっとしてしまう場面です。卒業式で歌う曲には、歌詞もメロディーも感動的なものが多くありますが、40代~50代女性が6割を占めた読者のみなさんは、どんな曲を歌ったのでしょうか?

Q. 小・中学校の卒業式で、卒業生のときに歌った曲は?(複数選択可)

1位から順に「仰げば尊し」「蛍の光」「翼をください」「贈る言葉」「大地讃頌」「旅立ちの日に」「巣立ちの歌」「ありがとう さようなら」
1位から順に「仰げば尊し」「蛍の光」「翼をください」「贈る言葉」「大地讃頌」「旅立ちの日に」「巣立ちの歌」「ありがとう さようなら」

アンケートの結果は、「仰げば尊し」が289票で1位、回答者の73%が卒業式で歌ったと回答しました。次いで2位となったのは205票の「蛍の光」。2位の「蛍の光」と3位の「翼をください」の間は124票も開いています。「仰げば尊し」と「蛍の光」が、卒業式で歌う曲の2大定番といえそうです。

この2曲、実はどちらも元のメロディーは「海外の曲」が原曲だとされています。「仰げば尊し」はアメリカで1871年に出版された音楽教材に載っている「SONG FOR THE CLOSE OF SCHOOL」。「蛍の光」はスコットランド民謡の「Auld Lang Syne」が原曲です。どちらも、明治時代に出された日本で最初の音楽教科書「小学唱歌集」に、原曲へ日本語の歌詞をつけて収められました。

また、冒頭の回答で挙げた8曲以外にも、ゆず「栄光の架橋」やDreams come true「未来予想図II」などのポップソングを歌ったという人も多く見られました。さらに、「ハレルヤ」などの賛美歌を外国語で歌ったという人もいました。

■ 読者に聞いた、卒業式の思い出話あれこれ

別れの涙に成長の喜び、卒業式にはドラマがつきもの。そこで、今でも原動力になっている先生からのエールや、普段は言えない感謝の気持ちを伝えたエピソードなど、読者に聞いた卒業式だからこその思い出を一挙紹介します!

今でも支え! 担任の先生がくれた、本気のエール

卒業式は、学校の先生がたに送り出される日でもあります
卒業式は、学校の先生がたに送り出される日でもあります

学校での日々は、友達だけでなく先生との思い出もいっぱいですよね。そんな先生からもらった応援が、今でも支えになっているという声が届きました。 


小学校の卒業式終了後に、担任の先生が、声が枯れてしまう程の声量で、振り付けもついた本気のエールを贈ってくれました。そのときのエールと担任の大粒の涙は、30年弱経った今でも私を奮い立たせてくれています! ( 39歳  女性)


1年間見守ってきてくれた担任の先生。卒業式の日、みなさんはどんな話を先生にし、どんな言葉を先生にかけられましたか?

お父さん、お母さんへ。サプライズで感謝の合唱

毎日通った学校の教室
毎日通った学校の教室

ひとつの節目となる卒業式で、両親へ日頃はなかなか言えない感謝の気持ちを伝えたという人も、多いのでは?

そんな両親への感謝を、サプライズの合唱で伝えたという人もいました。


卒業式終了後、教室に戻って父兄に囲まれながら、その年の合唱祭の課題曲「1日に何度も」をサプライズで歌いました。「おかあさん、おかあさん」という歌詞で始まるこの曲を感謝を込めて泣きながら歌ったのが、今振り返ると可愛かったなあと思います。 (48歳  女性)


いつもは気恥ずかしくて言えないことでも、この日だけは素直に言える気がするのも、卒業式の素敵なところですね。

卒業式で語った夢が、今につながっている人も!

次のステージへ上がる卒業では、将来の目標を考えることも
次のステージへ上がる卒業では、将来の目標を考えることも

小学校の卒業式では、卒業証書を受け取った後に簡単なスピーチをひとりずつしたのですが、そのときに「将来は英語に関わる仕事がしたいです」と言いました。

その後、英文科に進み外資系のIT企業に就職。2年目にして海外出張を経験することになりました。夢というか希望というか、それが実現して、今となってはいい思い出です。 (44歳  女性)


卒業は、これからのステージへ一歩踏み出す節目。文集やクラスルームで将来の目標を語った人も多いのではないでしょうか。

みなさんは卒業式でどんなことを感じ、どんな思いを抱いていましたか? 4月を迎える前に卒業アルバムや文集を久しぶりに開いて、思い出話をしてみたりこれまでを振りってみたりするのも、素敵な時間になりそうですね。もしかしたら、昔抱いた夢がひとつ、またひとつと実現しているかもしれません。

【調査概要】
調査期間:2018年2月26日〜2018年3月9日
対象:Precious.jp 読者395名
調査方法:小学館IDアンケートフォーム
この記事の執筆者
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EDIT&WRITING :
廣瀬 翼(東京通信社)
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