「凍み豆腐」ってなんと読む?「こおみどうふ」ではありません!

明日・8月27日は『ジェラートの日』です。1953(昭和28)年のこの日、オードリー・ヘプバーンさん主演の映画『ローマの休日』がアメリカで公開されました。この映画のなかの「アン王女がローマのスペイン階段でジェラートを頬張るシーン」がたいへん印象的で、世界中にイタリアの「ジェラート」を知らしめ、観光客の憧れのデザートとなったことにちなんでいます。ちなみに「ジェラート」はもともと「凍った」という意味の言葉です。…ということで、本日は「氷」と関係した部首「冫 」の漢字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「凍み豆腐」ってなんと読む?

「凍み豆腐」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「豆腐を小型に切って寒中の野外で凍らせ、乾かしたもの」で、「こおり豆腐」「高野豆腐」とも呼ばれます。

<使用例>

「お買い物できなかったから、ストックの凍み豆腐でおかずを作りましょう」

「○み○○○」。
「○み○○○」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 凍み豆腐(し-み-どうふ) です。

「凍みる(しみる)」は「凍」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読みかた)です。
「凍(し)みる」は「凍」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)です。

「凍みる」は「寒気が厳しくて、凍(こお)り付く、または凍るように感じる」という意味の言葉で、「凍み豆腐」は、その製法を言う名称です。

さて、2問目はまいりましょう。

【問題2】「凌ぐ」ってなんと読む?

「凌ぐ」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「程度がほかより優れる」「乗り切る。切り抜ける」などの意味をもつ言葉です。

<使用例>

「彼女の才能は、師を凌ぐほどに大きく開花したのです」

「○○ぐ」。
「○○ぐ」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 凌ぐ(しの-ぐ) です。

「凌」は人名漢字で「リョウ」とも読みますね。

「凌ぐ」、読めたでしょうか?「凌」は人名漢字なので、字の意味を知っておくと、会話が広がりそうですね。「冫 」は「氷」を意味する部首ですが、「凍るほどの寒さ」というイメージからか、「程度が激しいこと」を意味する字にも、よく使われています。例として「凄(すご)い」や、今回の「凌ぐ」などがございますので、部首のイメージとして覚えておくと良さそうです。

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本日は、8月28日『ジェラートの日』にちなんで、部首に「冫 」をもつ漢字の入った日本語から、

・凍み豆腐(し-み-どうふ)

・凌ぐ(しの-ぐ)

の読み方、言葉の背景をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/漢字文化資料館ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱