「蚊帳の外」ってなんと読む?「かちょうのほか」ではありません!
明日、9月2日は『宝くじの日』です。日にちの由来は92(くじ)の語呂合わせで、宝くじ当選金の引き換えもれ防止を図る狙いで制定されました。当選確認を怠った宝くじをお持ちの方は、この機にぜひ確認なさってみてください。この日には「お楽しみ抽せん」と称し、過去に当選からハズレた宝くじを対象とし、商品のあたる敗者復活戦的な抽せんも行われます。ということで本日は「当たり」「外れ」の「当」「外」という字の入った慣用句のクイズをお送りします。
【問題1】「当て擦る」ってなんと読む?
「当て擦る」という慣用句の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「ほかのことにかこつけて、それとなくわかるように悪口や皮肉を言う」という意味です。
<使用例>
「あの言い方では、彼女が昇進試験に落ちたことを当て擦っているみたいに聞こえるわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 当て擦る(あ-て-こす-る) です。
「当て擦る」の「擦」は「摩擦」の「擦(サツ)」の字です。常用漢字の訓読みでは「擦(す)る」と読みますが、表外読みの「擦る(こす)る」も、大人の教養として読めたほうが無難です。特に「当て擦る」は慣用句ですので、誤読のないようにお気を付けください。
さて、2問目は「外」という字の入ったクイズです。
【問題2】「蚊帳の外」ってなんと読む?
「蚊帳の外」という慣用句の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「無視され、不利な扱いを受けること。また、ものごとに関与できない位置に置かれること」を意味します。
<使用例>
「ここ最近ミスを連発したせいで、職場で蚊帳の外に置かれている気がするの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 蚊帳の外(かや-の-そと) です。
「蚊帳(かや)」は、日本古来の、蚊よけの網囲いのことです。海外でも「モスキートネット」と呼ばれ、就寝時の虫刺されを予防する役目のアイテムですが、これの中に入れない、ということは、ほかの人から存在をないがしろにされる、という状況ですね。現在でもしばしば使われる慣用句ですが、「蚊帳」がどういうアイテムか知らない世代も増えているようなので、扱ってみました。
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本日は、9月2日『宝くじの日』にちなんで、「当」「外」という字の入った日本語から、
・当て擦る(あ-て-こす-る)
・蚊帳の外(かや-の-そと)
という慣用句の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/宝くじ公式サイトホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱