「旻天」ってなんと読む?「ひぶんてん」ではありませんよ!
明日・9月12日は『宇宙の日』です。1992年の国際宇宙年に制定された記念日で、一般公募により、毛利衛さんが宇宙飛行士としてスペースシャトルで飛び立った日が選ばれたそう。宇宙といえば、地球にいる私たちから見ると「天」、ということで、本日は「天」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「旻天」ってなんと読む?
「旻天」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「空」また「秋の空」を言う言葉です。
<使用例>
「運動会当日は、旻天さわやかな日和になるとよいですね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 旻天(びんてん) です。
「旻」は漢字検定1級レベルの難しい字で、「旻(あきぞら)」とも読みます。「春の空」をいう「蒼天(そうてん)」という表現、お聞きになったことがあると思います。これと並んで「夏の空」を「昊天(こうてん)」、「秋の空」を「旻天(びんてん)」、「冬の空」を「上天(じょうてん)」と表します。季節のごあいさつ文などにも使えますので、大人の知識として覚えておきたいですね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「天爾遠波」ってなんと読む?
「天爾遠波」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「助詞のこと」「言葉の用法。話のつじつま」などの意味で使われる言葉です。
<使用例>
「彼は日本語が上手だけれど、ときどき天爾遠波があやふやになるみたい」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 天爾遠波(てにをは) です。
「天爾遠波(てにをは)」…知らないと、どんな難しい四字熟語かと思いますが、漢文を読み下す際、助詞・助動詞、用語の語尾、接尾語などに使われている四文字から来ている表記です。
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本日は、9月12日『宇宙の日』にちなんで、「天」という字の入った日本語から、
・旻天(びんてん)
・天爾遠波(てにをは)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/『ファン!ファン!JAXA』ホームページ(宇宙航空研究開発機構)/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱