「労い」ってなんと読む?「ろうい」ではありませんよ!
明日、11月23日は『勤労感謝の日』ですね。国民の祝日ではありますが、今年は土曜日に重なっており、もともと土曜休みの方は休日が増えません。昨今では週休二日制で土日休みの就労形態が増えたものの、法律上は土曜日は休日ではないので「振替休日」は設定されません。ちょっと残念…と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、『勤労感謝の日』は「勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝し合う日」。ですので、他者の勤労に感謝すると共に、自身のふだんの勤労についても、褒めて、労わってあげましょう。週末に、プチ贅沢などを企画するのも楽しそうですね。というところで、本日は「勤」「労」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「御勤品」ってなんと読む?
「御勤品」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「特別に安い値段で客に奉仕する商品」のことです。
<使用例>
「新商品が発売される時期は、その前のラインが御勤品になりやすいから、そっちを狙っているの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 御勤品(おつとめひん) です。
「御勤品(おつとめひん)」…改めて考えると、大変、日本語らしい表現かもしれません。値段を安くする、ということは、それだけ「提供する側の努力・労力がかけられている」という意味で、お客様のために、より多く「御勤(おつとめ)」をした品、という形です。単純に「お得な品」と受け取るよりは、提供してくださる側への感謝を忘れず活用したいですね。
さて、2問目にまいります。
【問題2】「労い」ってなんと読む?
「労い」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「相手の労苦を労わること」です。
<使用例>
「ちょっとした労いの言葉って、実はとても大切よね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 労い(ねぎら-い) です。
昨今、「カスハラ=カスタマー・ハラスメント」という言葉が取り沙汰されますね。日本は古来「おもてなし」の精神の根強い国ですが、『勤労感謝の日』を期に、改めてこの「労い」について意識しなおしたいところです。
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本日は、11月23日『勤労感謝の日』にちなんで、「勤」「労」という字の入った日本語から、
・御勤品(おつとめひん)
・労い(ねぎら-い)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱