「名代」ってなんと読む?読み方で言葉の意味が違います!
明日、12月2日から、健康保険証が、マイナンバーカードと一体型の「マイナ保険証」を基本とする制度に移行します。明日以降は、新規の健康保険証の発行はされなくなり、まだマイナ保険証を未保有の方には、現行の保険証の有効期限内に「資格確認書」が申請なし・無償で公布されます。
マイナンバーカードをお持ちの方は、医療機関や薬局に設置されたカードリーダーなどで、すぐに健康保険証の機能を付帯することができ、従来の健康保険証の代わりとして「マイナ保険証」が使えるようになるそう。制度の転換期、あわてることなくお手続きくださいね。ということで、本日は「代」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「名代」ってなんと読む?
「ある人の代わりを務めること。また、その人。代理」意味する「名代」という日本語の正しい読み方をお答えください。
<使用例>
「父が体調不良のため、私が名代として参りました」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 名代(みょうだい) です。
「名代(みょうだい)」は「代理」また「代理人」という意味で、ビジネスやフォーマルな場でも使われる言葉です。「名代」という表記は、「なだい」と読むと「評判の高いこと」「名義」などを意味する別の言葉になりますので、文脈に注意が必要です。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「代物」ってなんと読む?
「代物」という日本語の読み方として正しくなるよう「○○○の」の○に、それぞれ、かな1文字ずつ入れて完成させてください。
ヒント:「金銭に換えることのできる品物。商品」「あるものを婉曲的に言う語。例のもの」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「その指輪は、けっこうな価値のある代物(○○○の)なんじゃない?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 代物(しろもの) です。
「しろもの」という言葉、俗語のようなイメージですが、漢字表記で見ると意味がわかりますね。「代物」の読み方として他に辞書に掲載されている言葉に「だいぶつ」「だいもつ」などもございますが、これらはだいぶ古い言い回しですので、現代は「代物(しろもの)」と読む例がほとんどです。
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本日は、12月2日に健康保険証が本格的に「マイナ保険証」に切り替わるという話題にちなんで「代」という字の入った日本語から、
・名代(みょうだい)
・代物(しろもの)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
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- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/政府広報オンライン/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱