130年以上にわたり、英国の気高い「ものづくり」を象徴するブランドとして、高品質なステーショナリーやレザーグッズを世に送り続けてきた「スマイソン」。
これまで国内ではセレクトショップなどでしか購入できませんでしたが、2025年1月29日(水)、伊勢丹新宿店メンズ館に待望のブティックがオープンします! ロイヤルファミリーはじめ、世界のセレブリティを魅了し続けてきた英国の名門の魅力、そして今後の日本での展開などをCEOのパオロ・ポルタ氏に語っていただきました。
創業者の信念と美学を受け継ぐ、細部にまでこだわったものづくり

英国王室御用達の証である「ロイヤルワラント」をもつことでも知られる、レザー&ステーショナリーブランド「スマイソン」。130年以上の歴史を誇るこの名門のトップとして、ブランドを新たな章へと導くべく舵をとっているのが、現職に就任して3年目となるパオロ・ポルタCEOです。
──「スマイソン」の魅力はどこにあると考えているか、教えてください。
「それを語るには、本当に何時間も必要ですがよろしいでしょうか(笑)。本当にそう思うほど、ほかにはない魅力に溢れているブランドだと日々痛感しています。思えば私が入社当時、社外の知人たちにここで働き始めたと伝えると、誰もが『スマイソンは大好きなブランド!』と心からのエールを送ってくれたことが印象に残っています。
我々のブランドは、単なるファッションではなく、真のラグジュアリーであるという自負をしていて、それは卓越したクラフツマンシップに基づく商品のクオリティの高さはもちろん、お使いになられている方々と幸福な繋がりというか絆のようなものがあるからだと思っています。
例えば、レザーグッズに刻印をするパーソナライズのサービスであったり、オーダーで商品を製作したりもしているため、お客様と特別な関係性を築くことができる。それは我々にとっても喜びであり、特別な魅力だと思っています」
──そんなポルタCEOご自身は、どんなアイテムを愛用されているのでしょうか?
「ノートブックはもちろん、カードホルダー、ウォレットにバックパック、そして腕時計のケース ── たくさんありすぎてわからないほどです(笑)。こんなふうに私自身がブランドの虜になるほど魅力的な商品を展開しています。そしてこうして日々愛用していくうちに、創業者であるフランク・スマイソンの信念が現在もすべてのアイテムに宿っていることを強く感じるようになりました」

「元々銀細工師だったフランク・スマイソンはジュエリーメイキングと同様、とても小さなディテールにまでこだわり、高級感のあるステーショナリーを制作しました。その美学は現在まで脈々と受け継がれ、今の商品 ── ノートブックの縁取りの部分やレザーの質感など、細部にまで現れています」

「また、彼はクリエイターであり発明家でもありました。彼が発明したもののひとつに“フェザー・ウエイト・ペーパー”というのがありまして、通常の紙の約半分の重さでとても薄く、それはブランドの地位を確立する大きなきっかけにもなりました」

「ノートブックなどには大きなロゴは入っていませんし、バッグをはじめとするレザーグッズにしてもごく控えめ。それでもご存知の方ならすぐにそれと気づき、“クオリティが高いものを選ぶ審美眼を持つ人”と認識してくれるでしょう。それもまた『スマイソン』ならではの価値であり、魅力であると自負しています」
大切にしているのは、品質と伝統を守りながら革新的であること
英国王室御用達の「ロイヤルワラント」を所有する老舗であることからも、ノーブルで知的なブランドイメージをもつ「スマイソン」。しかし新作のなかには、これまでのイメージをいい意味で覆すモダンなデザインのアイテムも!
ポルタCEOは、「もちろん、高い品質と伝統を大切に守りながら、革新的であることが重要だと考えています」と語ります。


近年ではシーズンごとのトレンドカラーをコレクションに取り入れるなど、時代と共にしなやかに進化を続けている「スマイソン」。
──伊勢丹新宿店メンズ館に待望のブティックがオープンしますが、今後はどのような展開を予定されているのでしょうか?
「ギンザ シックスに2月13日(木)オープン予定のブティックを含め、何店か実店舗をオープンさせる計画を進めています。ゆくゆくは旗艦店で刻印サービスをご提供できるようにするために、職人も育成する予定です。
本国であるイギリスでは何世代にもわたって愛用してくださっている顧客が多くいらっしゃるように、ここ日本でも、洗練されたお金の使い方や人生の楽しみ方を熟知されている方々に、長く愛していただけるブランドに育てていきたいと考えています」
ステーショナリーだけではなく、レザーグッズからホームコレクションまで、英国発ブランドならではの世界観を映し出す「スマイソン」のアイテムたち。日本での本格展開がスタートすることによって、働く女性たちからの注目度がより高まるに違いありません。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 岡村佳代
- EDIT :
- 谷 花生