その香り、味わいで五感を刺激するチョコレート。雑誌『Precious』2月号では、【今すぐ、魅惑の「チョコレート沼」に溺れたい】と題し、定番から限定コレクションまで、注目の逸品をラインナップしました。

今回はその中から、チョコレートジャーナリストの市川歩美さんに聞いた、“チョコ沼”な人のリアルなチョコレートライフをご紹介。

仕事に集中したいときのチョコレート、余ったチョコレートの食べ方…沼っている人のチョコレートの楽しみ方をお届けします。

市川 歩美さん
チョコレートジャーナリスト
ラジオディレクターを経て、日本唯一のチョコレートジャーナリストに。著書に『チョコレートと日本人』(早川書房)、『味わい深くてためになる 教養としてのチョコレート』(三笠書房/1月17日発売)。手土産には、パスカル・ル・ガックのボンボンショコラ、ジャン=シャルル・ロシューのタブレットを選ぶことが多い。

■Tips1:冬はホットチョコレート。紅茶やほうじ茶も使います。

お盆に乗ったホットチョコレート
ホットチョコレート

「ホットチョコレートに使うのは70%以上のハイカカオ一択。温めた牛乳やお湯に溶かしてつくります。甘さがほしいときは、はちみつや黒糖で。トッピングはシナモン、クローブなどのスパイスに、ミントの葉ですっきりとした香りを添えて。

カップに残ったコーヒーやほうじ茶、ポットに少し残ってしまった紅茶を加えてもおいしいです。市販品では、ジャン=ポール・エヴァンのショコラ ショ(ホットチョコレート)も贅沢な味わいです。これまでは鍋でつくる派でしたが、チョコレートドリンクメーカーに出合ってからはぐっと簡単&時短に。便利すぎて、これがない生活はもう考えられません…」

ショコラ ショ プードル パリジャンとチョコレートドリンクメーカー
左/なめらかな口当たりが絶品。ショコラ ショ プードル パリジャン120g¥2,139(ジャン=ポール・エヴァン表参道ヒルズ店)、右/チョコレートドリンク専用プログラムを搭載。温冷対応。チョコレートドリンクメーカー¥7,700(明治)

■Tips2:余ったら、バゲットサンドで。

チョコレートのバゲットサンド
バゲットサンド

「ハイカカオの板チョコはおいしいけれど、時々、別のスタイルで味わうとおいしく食べ続けられます。おすすめは、チョコレートのバゲットサンド。フランスやスイスでは、パンオショコラよりも安上がり、というわけで、子供のおやつによく食べられているそうです。

適当な大きさに割り、薄切りにしたバゲットでサンドして食べると、カカオの風味とともにパンの香ばしさ、小麦やバターの香りが鼻を抜けておいしい。バゲットの塩味もチョコの甘さを引き立てます」

■Tips3:王道も気鋭のショコラティエも。チョコレートの祭典へ。

ベルナシオンの『パレ・ドール』
ベルナシオンの『パレ・ドール』(3個入り¥3,564)

「伊勢丹新宿店のサロン・デュ・ショコラ、高島屋のアムール・デュ・ショコラ、阪急うめだ本店のバレンタインチョコレート博覧会など、百貨店主催のイベントは年々盛り上がりを見せています。

ショコラ界でも特別な存在としてリスペクトされ、私にとっても永遠の定番のひとつであるベルナシオンの『パレ・ドール』(3個入り ¥3,564)のような逸品(写真上)をはじめ、日本未上陸のショコラも目白押し。運命の出合いがあるかも!」

サロン・デュ・ショコラ 2025 東京会場は、PART1は1月16〜20日、ベルナシオンを販売するPART2は1月26〜29日、PART3は2月2〜6日、8〜14日(伊勢丹新宿店)

■Tips4:集中したいときはハイカカオ。

クリュ デクセプション 75% マダガスカル - クリオロ トリニタリオと明治のチョコレート効果カカオ72%
左/厳選されたマダガスカル産のカカオ豆を使用。クリュ デクセプション 75% マダガスカル - クリオロ トリニタリオ 75g ¥2,808(ル・ショコラ・アラン・デュカス)、右/チョコレート効果カカオ72% 65g オープン価格(明治)

「集中したいときに選ぶのは、カカオ分80%以上のチョコレート。ハイカカオだからポリフェノールが多いとは限らないので、ポリフェノール含有量もチェックします。カカオ分が高くてもカカオバター(カカオに含まれる油脂)が多ければポリフェノールは少ないです。

私がよく食べているのは、明治の『チョコレート効果』。1枚に約127mgのポリフェノール入りで、個包装なのでカウントしやすく、食べやすいのもうれしい。ル・ショコラ・アラン・デュカスのカカオ75%ショコラのタブレットもおすすめ。大小、あらゆるサイズに割れるデザインも気がきいていて、パッケージは密閉できるので、持ち歩いて仕事中にちょっと味わうのに便利です」

■Tips5:疲れたときはとろけるように甘いミルクチョコレート。

リンツの『ミルク リンドール』
常時20種類あるうちの一番人気。外側のシェルを割るとなめらかなフィリングがとろけ出す。ミルク リンドール 100gあたり¥1,440(リンツ)

※掲載商品の価格は、税込みです。
※高島屋の【高】は「はしごだか」が正式表記です。
※掲載商品は仕様や価格が変更になる場合もあります。商品の詳細、販売期間、送料、ショップの定休日、営業時間等は各Webサイト等をご参照ください。

問い合わせ先

関連記事

PHOTO :
池田 敦(CASK)
STYLIST :
洲脇佑美
EDIT&WRITING :
松田亜子、佐藤友貴絵(Precious)
取材協力 :
市川歩美