5年に一度、全国の優れた和牛が集結し、改良の成果や品質を競う「全国和牛能力共進会」。2017年には鳥取和牛が見事"肉質日本一"に輝き、この快挙を機に、鳥取県は和牛産地として一層注目を集めています。

肉_1,レストラン_1,東京_1,大阪_1
鳥取県は江戸時代から続く和牛の産地

そんな鳥取和牛の魅力を堪能できる「鳥取和牛ウィークリーフェア」が、2025年2月1日(土)から2月14日(金)まで、東京と大阪にある「ひらまつ」運営のレストラン4店舗で開催されます。

肉_2,レストラン_2,東京_2,大阪_2
「【和牛のふるさと山陰】旅する鳥取テロワール」と題したメディア発表会
肉_3,レストラン_3,東京_3,大阪_3
鳥取県知事・平井伸治氏と「サンス・エ・サヴール」料理長・鈴木孝徳氏

これに先立ち、東京・丸の内のフランス料理店「サンス・エ・サヴール」でメディア発表会と試食会が開催されました。参加したPrecious.jpライターが、鳥取県知事・平井伸治氏が語る鳥取和牛への熱い思いと、この日提供された「鳥取和牛×鳥取県産食材」の特別コースの実食レポートをご紹介します。

メディア発表会・試食会「【和牛のふるさと山陰】旅する鳥取テロワール」レポート

■1:極上の「鳥取和牛オレイン55」を堪能

肉_4,レストラン_4,東京_4,大阪_4
脂の質にこだわった「鳥取和牛オレイン55」  

数々の品評会で高い評価を受けながらも、生産量の少なさから認知度はまだ限られている鳥取和牛。この日の特別コースでは、鳥取和牛の中でも極上とされる「鳥取和牛オレイン55」が提供されました。また、同店の2月1日(土)からのウィークリーフェアでも同じメニューが提供されます。

「鳥取和牛オレイン55」は、牛肉の脂肪に含まれるオレイン酸が55%以上含まれる希少なブランド牛。オレイン酸は融点が低く、芳香や口どけ、風味のよさを引き立てる重要な要素とされています。年間400頭ほどしか生産されない特別なお肉の至福の口どけを体験できる貴重な機会です。

■2:鳥取の恵みが織りなす至福のひと皿

肉_5,レストラン_5,東京_5,大阪_5
鳥取県産の美味しい数々の食材

フランス料理には、その土地の気候や風土、歴史や文化を感じながら、味わいだけでなく五感で楽しむという「テロワール」の考え方があります。例えば、ワインとチーズを同じ土地で生まれたもの同士で合わせると一層おいしくなるという発想もその一例です。

鳥取県には、和牛だけでなく魚や野菜など多彩な食材がそろっています。今回の試食会では、鳥取和牛をメインに、同じ鳥取県で育まれた食材と掛け合わせることで生まれる、一皿ごとの”鳥取テロワール”が楽しめました。

■3:「サンス・エ・サヴール」の特別メニュー

肉_6,レストラン_6,東京_6,大阪_6
「鳥取和牛オレイン55フィレ肉のロティ 鳥取県産大山ブロッコリーのコンポテ ソース ポワブラード」

2月のウィークリーフェアでは、東京3店舗、大阪1店舗の計4店舗で開催され、それぞれの料理長が独自のスタイルで鳥取和牛の魅力を引き出したメニューを提供します。

試食会が行われた東京・丸の内の「サンス・エ・サヴール」からは、希少な鳥取和牛オレイン55のフィレ肉ロティが登場。付け合わせには、大山山麓で育まれたブロッコリーを刻んでクリームとチーズで仕上げたリゾット風のコンポテや、赤キャベツ、大根、ピスタチオを使った付け合わせが添えられています。

フィレ肉は柔らかく、脂のしつこさがない上品な味わい。ソース・ポワブラードをはじめ、さまざまなソースや付け合わせと一緒にいただくことで、さらに豊かな味の変化が楽しめるひと皿でした。

■4:部位ごとに感じる、鳥取和牛の多彩な魅力

肉_7,レストラン_7,東京_7,大阪_7
鳥取和牛のランプ肉と鳥取県産の松葉ガニのタルタル

試食会では、この日限定の鳥取和牛づくしの特別コースが提供され、鳥取和牛の多彩な魅力を存分に体験できました。

たとえば、鳥取和牛のランプ肉と松葉ガニを組み合わせたひと皿。りんごと根セロリのエスプーマに、うにとキャビアを添えた華やかな料理は、細かく刻まれた肉にもかかわらず凝縮された旨味が感じられ、贅沢な味わいの共演を楽しめました。

肉_8,レストラン_8,東京_8,大阪_8
鳥取和牛イチボのカルパッチョ

イチボの部位を使ったカルパッチョは、しっとりとした火入れで仕上げられた極上のひと品。甘味のある鳥取産あんぽ柿のピューレや、キャラメルとバルサミコ酢を合わせたソース、ホースラディッシュが肉の柔らかさと濃厚な旨味を引き立てます。

肉_9,レストラン_9,東京_9,大阪_9
鳥取和牛のコンソメスープをかけていただく真鯛の蒸焼き

一見すると魚料理に見えるひと皿では、鳥取和牛のだしとブランドしいたけ「とっとり115」の出汁を合わせたコンソメスープが主役。真鯛の下には、鳥取ブランドのねぎ「伯州美人」を使ったフリカッセが隠れ、深いコクと香りが際立ちます。

各レストランで異なるスタイルの鳥取和牛を楽しめるのも、このフェアの醍醐味。店舗それぞれが表現する、違ったおいしさを味わうのもおすすめです。


肉_10,レストラン_10,東京_10,大阪_10,いちご_1
鳥取県産いちご「とっておき」を使ったデザート
肉_11,レストラン_11,東京_11,大阪_11,いちご_2
「とっておき」は大粒でみずみずしくフレッシュな甘さが特徴

試食会では、鳥取県生まれのいちご「とっておき」を使ったデザートも登場。梨や柿だけでなく、フルーツも豊かな鳥取県は、まさに食材の宝庫。和牛だけにとどまらない、多彩な魅力を感じることができました。

まずは「鳥取和牛ウィークリーフェア」で、注目の鳥取和牛に触れてみてはいかがでしょうか。期間限定の開催ですので、この特別な体験をお見逃しなく。

問い合わせ先

関連記事

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
篠原亜由美
EDIT :
小林麻美