北海道、栃木県、山梨県、静岡県、大阪府、沖縄県、グアムと国内外7施設に展開するリゾートホテルブランド「リゾナーレ」。夢中になって楽しみ尽くす=「PLAY HARD」をコンセプトに、土地の特性を活かした空間デザイン、豊富なアクティビティをそなえ、地域や季節ならではの体験ができます。

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リゾナーレトマム(冬)

北海道の中央部・トマムに位置する「リゾナーレトマム」は、約100ヘクタールの広大なファームエリアを有し、農と連携した食の楽しみを展開しています。ソフトクリームやチーズなど、ファーム星野で作られる乳製品がいただけるカフェやレストランを中心に、エリア内には20以上もの飲食店があります。

本記事では、そんなリゾナーレトマムの食に注目。森のレストラン「ニニヌプリ」や、メインダイニング「OTTO SETTE TOMAMU(オットセッテトマム)」、そしてルームサービスで楽しめるワインとおつまみのセット「VINO BAG」を、Precious.jpライターの体験レポートでご紹介します。

「リゾナーレトマム」の森のレストラン「ニニヌプリ」

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森のレストラン「ニニヌプリ」

まずは、2024年12月にリニューアルオープンした森のレストラン「ニニヌプリ」をご紹介。

ファーム星野の手作りチーズのライブスタジオが誕生し、そこでできたチーズを使ったピッツァを店内のピザ窯で焼き上げるなど、よりファーム星野の製品ができるまでのストーリーが感じられるレストランに。

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森のレストラン「ニニヌプリ」
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北海道ならではの海鮮もたっぷり楽しめる

ニニヌプリでは、ビュッフェ形式で朝食やディナーをいただけます。恵み豊かな北海道の海の幸、山の幸が存分に楽しめますよ。

見るからにぷりっぷりなサーモンや帆立、タコなどがテーブルに並び、ほかほかの白ごはんにのせるだけで豪華な海鮮丼ができあがります。

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牛肉を焼いている様子を間近で見られるライブキッチン
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牛肉の鉄板焼き

ライブキッチンでは、大きな鉄板で牛肉を目の前で焼き上げ、北海道らしくハスカップソースをかけて提供。

ほかにも、蟹鉄砲汁など北海道らしいメニューに注目です。

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手作りチーズのライブスタジオ
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モッツァレラチーズの実演が見られる

レストラン入口に誕生したチーズ作りの実演を行うライブスタジオでは、モッツァレラチーズの仕上げの様子を見ることができます。普段なかなか見ることができない工程を、ガラス1枚をはさんで間近に見られますよ。

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窯で焼いていく様子が見られる
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ピッツァを作っていく様子

さらに、ライブスタジオで仕上げられたチーズは、店内の窯で焼き上げるピッツァに使用されます。

ピッツァは、モッツァレラチーズ本来のシンプルなおいしさが楽しめる「ピッツァ・マルゲリータ」と、チーズ共にピリッとした山わさびがアクセントになった甘辛いラム肉を味わう「ジンギスカン・ピッツァ」の2種類がいただけます。

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ピッツァ・マルゲリータ

さっそく「ピッツァ・マルゲリータ」を注文! トマトとバジルのさわやかさや酸味にミルキーなコクのあるチーズがたっぷりと絡み、とても美味。焼きたてならではの生地のもっちり・ふわふわ感と、耳のややパリッとした食感もたまりません。

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ソフトクリームステーション

もうひとつ、見逃せないのが新たにできたソフトクリームステーション。トマム牛乳のソフトクリームに、約15種類ものトッピングを組み合わせて楽しめます。トッピングはトマム製のミルクジャムや小豆、とうきびおかき、ファームヨーグルトソースなどここならではのものから、チュロスやキャラメルポップコーン、ポテトチップスなどユニークなものも。

濃厚なミルク感が味わえるソフトクリームはそれだけでおいしいですが、種類豊富なトッピングもぜひお楽しみくださいね。

「OTTO SETTE TOMAMU」の冬のコースを満喫

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「OTTO SEETE TOMAMU」

リゾナーレトマムのメインダイニング「OTTO SETTE TOMAMU(オットセッテ トマム)」では、2025年3月31日(月)まで冬限定のディナーコースを提供中です。北海道を代表する冬の味覚を使用した全8品のイタリア料理のコース。

北海道のワインを含むアルコールペアリング、ハーブやスパイスを活かしたノンアルコールペアリング、両方を楽しめるミックスペアリングがあり、今回はミックスペアリングでいただきました。

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早花咲月 ORANGE 2023(ランセッカ)
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冬の海 小さな前菜

「冬の海 小さな前菜」からスタート。サラダと、エイを使った煮こごりに、スープが添えられています。

こちらには、うすいオレンジ色の北海道ワイン「早花咲月 ORANGE 2023」をペアリング。柑橘のような酸味とさわやかな果実味が、魚介の風味とよく合います。

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ジャスミン緑茶
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雲丹をたっぷり使ったリーキのパンナコッタ

続いて、濃厚で強い甘みが特徴の雲丹を使った冷前菜が登場。クリーミーな雲丹をたっぷりと楽しめます。雲丹の下にはリーキという西洋ネギを使ったパンナコッタが。紫蘇の花、ほのかに振りかけられた塩が旨味を引き立てています。パンナコッタが雲丹と同じくらいの柔らかさに仕上げられていて、舌触りのよい一品です。

濃厚な雲丹には、ジャスミン緑茶をあわせてさっぱりと。

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ピノ・ノワール2021(濱田ヴィンヤード)
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真鱈と真だちのリングイネ

続いての温製パスタは「真鱈と真だちのリングイネ」です。真だちとは、北海道の方言で真鱈の白子のこと。トロっとした白子と身のしっかりした鱈に、トマトとアンチョビのソースが絡みます。

ペアリングは、北海道空知の三笠市で作られている赤ワインを。ピノ・ノワールらしいタンニンや酸、果実感をしっかり感じられるワインで、塩気や酸味のあるパスタソースとよく合います。

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ヴェッキオ・サンペーリ(マルコ・デ・バルトリ)
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マッシュルームのアニョロッティ

パスタはもう一品。北イタリア・ピエモンテ州の郷土料理でアニョロッティ・イン・ブロードというパスタです。通常は薄い生地に炒めた野菜や肉を包むそうですが、ここでは炒めたマッシュルームと煮込んだ豚肉を包んでいます。

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たっぷりのマッシュルームをすりおろしてもらえる

鶏や野菜の旨みを引き出したスープをかけたあとは、仕上げにマッシュルームを上からパスタが隠れるほどたっぷりと削りかけて。よりマッシュルームの風味が引き立ち、香りと一緒に楽しめます。

あわせるのは、イタリア・シチリア州の白ワイン。複雑なアロマと長い余韻で、マッシュルームの風味を包み込みます。

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紅茶と柑橘のモクテル ホエイを添えて
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殻付きホタテと根菜、茸

お次は、大きな貝殻にのせられた2品の料理が登場。

左は、北海道を代表するユキノシタというキノコと、イタリアのボルチーニ茸をあわせたリゾットの上に、香草パン粉をまとわせた大ぶりの帆立がのっています。

右も帆立ですが、黄柚子をきかせたバターソースを絡め、ゆり根のニョッキを添えて、帆立の甘味をより引き立てるような仕立てに。

こちらにあわせたのは、ノンアルコールの紅茶と柑橘のモクテルです。柑橘の味わいがソースの黄柚子とマッチ。ホエイが入っていることで、チーズのコクと調和し、ホタテの旨味を引き立てていました。

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ペアリングはアルコールとノンアルコールからお好みで選べる
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鹿肉のパナート

メイン料理は、鹿肉のパナート。イタリアのパン・グリッシーニを砕いたパン粉をまとわせた鹿肉に、鹿肉の旨みを詰めたソースや、8年熟成のバルサミコ酢、北海道らしく山わさびを使ったコンディメントなどが添えらえています。衣のザクザクとした食感、くさみのない鹿肉の凝縮された旨みと柔らかさが堪能できる一品です。

ペアリングは、アルコールとノンアルコール、どちらでも好きなものを選べます。アルコールならしっかりとした熟成味と果実感のある赤ワイン「ルーナ」(イル ヴィナイオーロ ディ トオル オイカワ)。ノンアルコールも、赤ワインをイメージした複雑味のあるノンアルコールドリンクです。どちらも肉やソースとの一体感があり、旨みを引き立てます。

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トマム牛乳のジェラート

デザートは、トマム牛乳のジェラート。

3種類のフレーバーが三段スタンドにて用意されており、好きなものをトッピングしていただけます。三段スタンドの上段は、カッサータをイメージしたフレーバー。ドレンチェリーやオレンジピール、そしてミックスナッツ、アマレットのリキュールがガラスのうつわに入っています。

二段目は、パンナコッタをイメージしたフレーバー。ストロベリーソースにキャラメルソース、そしてホワイトチョコレートのリキュールです。三段目は、ティラミスをイメージしたフレーバー。チョコレートのクランブル、卵黄から作ったザヴァイオーネ、エスプレッソです。

ジェラートはおかわり可能なので、全部のトッピングを試すのも◎。異なるフレーバーをあわせて、自分だけのトッピングを楽しむのもいいかもしれません。

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カモミッラ(ポーリ)
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イチゴとビーツのズッパイングレーゼ

コースの最後、メインのデザートが「イチゴとビーツのズッパイングレーゼ」。筒状のうつわのような飴細工の中に、マラスキーノというさくらんぼのリキュールを染み込ませたスポンジ、いちごのコンポート、ビーツといちごのソルベ、そしてホワイトチョコレートのカスタードクリームが重ねられています。トップには乾燥させたビーツチップが飾られ、華やかに。

最後のペアリングは、カモミールを漬け込んだリキュール。アルコール度数はやや高めです。はちみつのようなニュアンスやハーブのようなさわやかな印象もあり、いちごやさくらんぼのリキュールを使ったデザートとの相性が抜群でした。

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食後のアルコールを選べる
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イラスト入りのメニュー

最後に、グラッパなどの食後酒が提供されます。7種類用意されたアルコールそれぞれの説明を聞いて、お好きなものを選ぶことができます。

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グラッパ バローロ(ロマーノ・レヴィ)
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ブネ

手描きのラベルがキュートな、北イタリア・ピエモンテ州の「グラッパ バローロ」をセレクト。ナッツやチョコレートのような香りが鼻から抜けていく、余韻の長いグラッパ。アルコール度数が高いので、少しずついただきました。

さらにお茶菓子として、イタリアの「ブネ」というデザートも。プリンのようなババロアのような食感で、コーヒーをベースにカカオパウダーを少々、アマレットやラム酒、マルサラ酒を効かせて作られた一品です。

ペアリングのドリンクと楽しむことで、料理やスイーツのさらなるおいしさが引き出され、最後まで大満足のディナーコースでした。4月から展開予定の春メニューもぜひチェックを。

お部屋で楽しめるワインとおつまみのセット「VINO BAG」

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「VINO BAG」

ワイン好きの方ならぜひ訪れたいのが、北海道のナチュラルワインを中心に取り扱う「TOMAMU Wine House」。ハウス内に並ぶサーバー内のワインを少量から試すことができ、気に入ったワインをカラフェで客室に持ち帰ることができます。ファーム星野製のチーズを含む北海道のナチュラルチーズなども楽しめます。

特におすすめしたいのが、北海道ワインとおつまみのセット「VINO BAG」。白ワイン、赤ワインと、おつまみ4種がセットになっています。全室100平方メートル以上、展望ジェットバス・サウナ付のオールスイートルームであるリゾナーレトマムの広々とした客室で、ご自分のペースでしっとりとお楽しみください。


北海道の恵み豊かな食を存分に楽しめる「リゾナーレトマム」。ぜひ季節ごとに訪れて、その時期だけのトマムの美味を堪能してみてくださいね。

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この記事の執筆者
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WRITING :
小林麻美