“ポエトリー オブ タイム(詩情が紡ぎだす時)”──メゾンが追求し続けているウォッチメイキングにおけるテーマのもと、“ポエティック コンプリケーション”という独自の分野を確立した「ヴァン クリーフ&アーペル」。2025年は5作のニューモデルを発表しました。
そのなかから、今回真っ先にお届けするのが、“レディ アーペル バル デ ザムルー オートマタ”! 世にも美しきからくり時計であり、メゾンのサヴォオアフェールの粋を尽くしたジュエリーウォッチが、ここに誕生しました。
恋人たちの逢瀬の舞台は、橋の上からパリの街角へ

時刻を表示するだけではなく、“トゥールビヨン”や“永久カレンダー”といった複雑機構を搭載している時計を「コンプリケーションウォッチ」と呼びます。それを製作できるというのは、高い技術力を有することの証。そう、「コンプリケーションウォッチ」は、メゾンの矜恃や美学が結実した芸術品です。
近年では女性のためのコンプリケーションウォッチも珍しくなくなり、ハイジュエリーウォッチとのボーダーもなくなりつつありますが、その先駆けとなり、また、他メゾンは決して追随できない“ポエティック コンプリケーション”という分野を確立したのが「ヴァン クリーフ&アーペル」です。
2006年に第1作が誕生してから、実にさまざまなアプローチで、愛と夢に溢れた作品を創出してきましたが、そのなかでも最も象徴的なモデルといえば、“レディ アーペル ポン デ ザムルー”でしょう。

扇状に運針し反復する「レトログラード 」機構。主に時計の針に用いられるこの仕組みを、従来の時刻表示だけではなく、恋人たちが橋の両端から少しずつ近づき、正午と深夜に口づけを交わすという「物語」に! そう、まさに、複雑機構をロマンティックなドラマに昇華させた唯一無二の一本です。
そして2025年、“レディ アーペル ポン デ ザムルー”から始まった物語の新たな章が始まりました。それが、“レディ アーペル バル デ ザムルー オートマタ”です。
手に手を取った恋人たちの腕に、滑らかな動きを授けて
橋の上からパリの街角に逢瀬の舞台を変えた“レディ アーペル バル デ ザムルー オートマタ”。しかし最も大きな変化であり進化したのが、恋人たちの「動き」です。前作同様、正午と真夜中に口づけをかわすよう近づいていき、また、ウォッチケースのボタンを押すことでいつでもこの動きを楽しめるという基本のシナリオに加え、今先では恋人たちの腕に、生き生きとした「動き」を与えました。

パリの石畳の上でふたりは互いに近づきあい、寄り添いながら、3つの連結部分によって、繋いだ手が自然に、滑らかに下がっていくのです。
これぞ“ポエティック コンプリケーション”!
また、装飾の部分でも比類なきクリエイションを発揮。文字盤を飾るのは、メゾンが誇るサヴォアフェールのひとつである「グリザイユ エナメル」。16世紀にフランスで生まれた非常に高度なエナメル技法で、ひとつの文字盤につき40時間もの作業と12回もの窯での焼成が必要です。
この作品では、「グリザイユ エナメル」の2つのバリエーションを駆使し、ロマンティックなパリの情景を映し出しています。

ムーブメントの開発から製造、そしてメティエダール。それぞれ異なる分野の究極を追求した“ポエティック コンプリケーション”の新章は、ふたつのモデルでの展開です。
■1:文字盤からブルーのグラデーションを描くアリゲーターストラップ

■2:ダイヤモンドの輝きに満ち溢れたブレスレットモデル

1895年に、アルフレッド・ヴァン クリーフとエステル・アーペルの結婚から「ヴァン クリーフ&アーペル」の物語が始まりました。そう、それは「人を愛する思い」から生まれたメゾンです。そのフィロソフィーは現在まで受け継がれ、ジュエリー界のみならず、時計界でも大輪の花を咲かせました。
今回お届けした“レディ アーペル バル デ ザムルー オートマタ”と同時に、また異なる“ポエティック コンプリケーション”やジュエリーウォッチが発表されているので、今後順次ご紹介していく予定です。お楽しみに!
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※文中の表記は、WG=ホワイトゴールドを表します。
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト