フランス・パリで6年連続ミシュラン三つ星を獲得氏し続ける唯一の日本人シェフ、小林圭氏。その類いまれな感性と技術を東京で体験できるのが、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの最上階49階に構える「KEI Collection PARIS(ケイ・コレクション・パリ)」です。

こちらのレストランにて2025年4月20日(日)から始まるのが、日曜限定のランチ。アラカルト形式でシェフの世界観を昼間から堪能できます。ランチもディナー同様、日によって変わる旬の食材を活かした「お品書き」から、好きなお料理を自由に選ぶスタイルです。

“大人の遊び場”をコンセプトとした、地上250mからの眺望とともに楽しむ至福のランチメニューの一部を、Precious.jpライターの実食レポートにてご紹介します。

華やかな前菜からデザートまで!「KEI Collection PARIS(ケイ・コレクション・パリ)」日曜限定ランチ実食レポート

夜とは違う開放的な雰囲気のなかで提供されたのは、ケイ・コレクション・パリのエッセンスを体感できる4品。前菜にメイン、デザートと、自分好みのコースとしてカスタマイズできるのもアラカルトの魅力です。

■1:濃厚なフォアグラと季節の食材の組み合わせが印象的な「最中フォアグラ 林檎コンフィチュール いぶりがっこ」

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「最中フォアグラ 林檎コンフィチュール いぶりがっこ」¥1,600

一品目は、「KEI」のロゴが刻印された香ばしい最中にフォアグラのテリーヌを挟んだ、日本の伝統的な菓子とフランスの高級食材が出会った一品。

最中をかじると、パリッという軽やかな音と共に、中からなめらかなフォアグラのテリーヌが顔を出します。印象的なのは、濃厚かつ滑らかなハンガリー産フォアグラ。手造りの柚子味噌のほのかな香りや爽やかな酸味を感じさせてくれる林檎のコンフィチュール、スモーキーさと食感が楽しい秋田の伝統食「いぶりがっこ」の組み合わせが新鮮です。

季節によってフレーバーが変わるというのも楽しみのひとつ。訪れる日の季節を、目で、香りで、舌で堪能できる一品です。

■2:濃厚な味わいがハンバーグの常識を覆す「KEI Collection 和牛ハンバーグ」

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「KEI Collection 和牛ハンバーグ」¥4,500

「グリル ガストロノミー」を標榜するこのレストランで、メインに選ばれたのは「和牛ハンバーグ」。一見シンプルなメニューに思えますが、実際に口にすると、その奥深さに驚かされました。「ハンバーグなら、こんな感じ」という想像を超える、驚きの体験に出会えます。

表面はこんがりと焼き上げられ、切り分けた途端に中からじゅわっと肉汁が溢れ出します。厳選された和牛の旨味が凝縮された肉々しさと、繊細なソースの奥深い風味が絶妙に調和していました。特筆すべきは、ハンバーグの焼き加減。1℃単位の火入れを重視する小林シェフのこだわりを感じる、絶妙な火加減です。

肉の旨味を最大限に引き出しながらも、決して重すぎない上品な味わいは、多くの人に愛されること間違いなし。お酒が得意なら、赤ワインと一緒にぜひ味わって。

■3:親しみやすいカレーを深みのある味わいで「カレーライス ヴァン ルージュ」

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「カレーライス ヴァン ルージュ」¥1,000

「カレーライス ヴァン ルージュ」は、一見“普通のカレー”のように装いながら、小林シェフの遊び心と技術が詰まった一皿。一般的なカレーとは一線を画す洗練されたルーは、赤ワインの豊かな風味と隠し味のスパイスによって、奥行きある味わいに仕上げられています。ほぐすと香りが広がる、粒立ちのよいご飯との相性も抜群です。

ふと幼い頃の記憶が呼び覚まされながらも、確かにここは三つ星シェフのレストランだと再認識させられる、懐かしさと新しさが同居する不思議な一皿でした。

■4:甘味が苦手でも楽しめる「苺パフェ」

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「苺パフェ」¥2,800

季節によって変わる旬の食材を使ったパフェ。今回は春の訪れを告げるみずみずしいいちごが、さまざまな姿で表現されていました。

グラスの底から覗くホワイトバルサミコのジュレは、いちごの甘さを引き立てる爽やかな酸味。その上に重なるなめらかなミルクのアイスクリームは口に含むとゆっくりと溶け、最後に鮮やかな赤のいちごがフレッシュな風味で締めくくります。

「パフェ=とても甘いもの」と思っているのなら、大間違い。こちらのパフェは、甘みがかなりおさえめです。甘いものが苦手な人でもフルーツとクリームの食感を楽しめる構成に。お腹いっぱいでも、ペロリと食べられました。

絶景を眺めながら、アラカルトで楽しむ自分だけの特別なランチ体験を

日曜限定ランチは、ディナーよりもアクセスしやすい価格帯と時間帯で、世界レベルの料理を体験できる貴重な機会。自分の好きな料理を選べるアラカルトスタイルは、その日の気分や食材の魅力に合わせて、自分だけの特別なコースを楽しめる自由さがあります。

今回ご紹介した料理以外にも、「アワビのカダイフフリット キャビア」(¥6,200)や「さちのくに牧場 桜肉タルタル」(¥2,500)といった前菜、「黒毛和牛ハヤシライス」(¥4,800)や「和牛フィレカツサンド」(¥11,000)などのメインも用意されています。

和と洋の垣根を超えた創造性、素材への深い敬意、そして遊び心に溢れた料理の数々は、きっと忘れられない味の記憶として残るはずですよ。

大切な人たちとの特別なひとときを、ぜひケイ・コレクション・パリのランチタイムでお過ごしください。

※掲載商品の価格は、すべて税込み・サービス料別です。

問い合わせ先

  • KEI Collection PARIS
  • 営業時間/レストラン 17:30~23:00(L.O.21:30)、【日曜限定】12:00~13:00(L.I.)13:30(L.O.)15:00(クローズ)、バー【木〜土】17:30~26:00(フード L.O.25:00、ドリンク L.O.25:30)【日〜火】17:30~24:30(フード L.O.23:00、ドリンク L.O.24:00)
  • 定休日/水曜 ※営業日が変更になる場合があります。 
  • TEL:03-6894-3251
  • 住所/東京都港区虎ノ門2丁目6番2号 虎ノ門ヒルズ ステーションタワーTOKYO NODE 49F

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この記事の執筆者
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WRITING :
ミノシマタカコ
EDIT :
小林麻美