「札付」ってなんと読む?「さつふ」ではありませんよ!

明日・4月15日は『日本巡礼文化の日』です。『日本巡礼文化の日』は、日本最古の巡礼路「西国三十三所巡礼」が、2018年に草創1300年を迎えた際に、日本の巡礼文化への関心を高めてもらいたい、という目的で制定された記念日で、日付は41(よい)5(ご縁)の語呂合わせで選ばれました。

「巡礼」とは聖地や霊場を巡拝し、進行を深め、特別の恩寵にあずかろうとする旅のことを言いますが、昨今ではアニメなどのコンテンツの舞台をまわることも、こう呼ぶ風潮がごさいますね。宗教的な意味をもった本来の日本的巡礼では、関連の寺院や神社で参拝した際に、願いごとを書いたお札(おふだ)を納めたり、霊験のあるお札(おふだ)を頂いたりします。本日は「札」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「神札所」ってなんと読む?

「神札所」の読み方として正しい、かな4文字の読み方をお答えください。

ヒント:寺社の「お札(おふだ)」を取り扱う場所のことで、「しんさつしょ」と読んでも間違いではありませんが、一般的には別の読み方をします。

<使用例>

「本堂の手前に見えるのが、こちらの神宮の神札所(○○○○)です」

なんと読む?
なんと読む?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 神札所(ふだしょ) です。

寺社の「おふだ」は「お神札(おふだ)」と漢字表記するならわしです。
寺社の「おふだ」を「お神札(おふだ)」と漢字表記するならわしからこの読みが生まれました。

「おふだ」の漢字表記が「お神札」なので、「神札所」は「ふだしょ」と読むのが一般的です。意訳的な読み方ですが、日本古来、定着している読み方ですので、覚えておきましょう。

さて、2問目にまいります。

【問題2】「札付」ってなんと読む?

「札付」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「定評のあること。特に、悪い評判が定着していること。また、その人」「商品に正札が付いているなど、札が付いていること」などの意味です。

<使用例>

「あの人、関西の業界内では札付になってしまって、こちらに引っ越してきた、と聞いたわ」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 札付(ふだつき) です。

「札付のワル」などと、よく言いますね。

日本語は実に奥深いので、「札(ふだ)」といってもいろいろな種類がございますね。

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本日は、4月15日『日本巡礼文化の日』にちなんで、「札」という字の入った日本語から、

・神札所(ふだしょ)

・札付(ふだつき)

の読み方や、言葉の背景についておさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱