「途轍もない」ってなんと読む?「とほうもない」ではありませんよ!
明日・4月17日は『恐竜の日』です。1923(大正12)年のこの日、米国の動物学者が、ゴビ砂漠の調査を目的に、中国の北京を出発しました。このときの調査で恐竜の巣や卵の化石などが発見され、恐竜の研究が飛躍的に進んだ事にちなんで、記念日が制定されています。本日は「恐竜」をキーワードにした日本語クイズをお送りします。
【問題1】「途轍もない」ってなんと読む?
「途轍もない」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「並外れた」という意味です。
<使用例>
「恐竜は途轍もない大きさだから、原寸での再現にこだわるのは、ハードルが高そうよ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 途轍もない(とてつ-もない) です。

「途轍(とてつ)」は「車の車輪の轍(わだち)」「筋道(すじみち)」を意味する言葉です。これが「ない」ような状態ですので「途轍もない」は「筋道に合わない」という意味から「とんでもない。並外れた」という意味も表すようになりました。ちなみに類語の「途方もない」は「取るべき方法や手段がない」「道理に合わない」という意味になります。
さて、恐竜は巨大ですので、2問目は「巨」という字の入ったクイズです。
【問題2】「巨頭鯨」ってなんと読む?
「巨頭鯨」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「頭が大きく丸く、吻(ふん)がないハクジラの総称」で、水族館で人気者です。
<使用例>
「日本でも、巨頭鯨と会える海があるわよ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 巨頭鯨(ごんどうくじら) です。

現存する最も大きな生き物は鯨ですので、「巨頭」という字と鯨が合体し「巨頭鯨」となったようです。
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本日は、4月17日『恐竜の日』にちなんで、
・途轍もない(とてつ-もない)
・巨頭鯨(ごんどうくじら)
の読み方や、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/中日新聞ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱