雑誌『Precious』では【創刊21周年記念 特別企画「シグネチャー・スタイル」考】と題して、創刊から根強い支持を集めてきた人気スタイリストと、プレシャス世代のこれからのおしゃれを考える特別企画を展開中です。
5月号では、「大人のかっこいい」を牽引するスタイリスト・大西真理子さんが、ハンサム・ラグジュアリーなオーラを放つ最新スタイルをお届け。
豊かな経験に裏打ちされた確かな審美眼と今を楽しむしなやかな感性。大西さんが提示する「シグネチャー・スタイル」は、大人の多面的なかっこよさを内包したきれ味のよさが真髄です。
今回はその中から、大西流「シグネチャー・スタイル」の真髄をご紹介します。
大西流「シグネチャー・スタイル」の真髄とは?

洋服選びだけでなく、小物使いで唯一無二のスタイルを感じさせることもまた、大西流ハンサム・ラグジュアリーの極意。
「なかでもアクセサリーは、プレゼン効果抜群! 自由なレイヤードが、ラグジュアリーをおおらかに楽しむ余裕と成熟した美意識を表現します」(大西さん)
「シグネチャー・スタイル」の鍵は、上質なベーシック
20年にわたってさまざまなテーマを手掛けてきた大西さんのスタイリングは、饒舌なデザインや目立つ装飾に頼らない潔さが醸す「大人のかっこいい」=ハンサム・ラグジュアリーがキーワードです。その真意について大西さんは、このように解説。
「私が考える大人のかっこよさとは、内側から醸し出されるもの。それを着こなしとして形づくるベースとなるのが、揺るぎない品格を備えた上質なベーシックアイテムです」
だからこそ、素材やテイストの自由なミックスコーディネートやセンシュアルな肌見せ、ノンシャランに重ねたジュエリー使いや、意外な小物の効かせ方…、自分らしいアプローチで遊んでもすべてが品よく調和するのです。
もうひとつ、大西流「シグネチャー・スタイル」を支えるエレメンツが、どんなに離れていても目を引く躍動感のあるシルエットと洗練されたバランスです。
「実は私は、遠くから素敵な人を発見するのが得意なのですが(笑)、近くで会っても必ずと言っていいほどその印象は揺るぎません。精神的なかっこよさや美しさは、さりげない立ち姿や歩き方、所作に現れます。シルエットとバランスは、どんなテーマ、どんなシーンのスタイリングでもつねに意識しています」と大西さんは語ります。
ベーシックな着こなしが基本のプレシャス世代にとってハンサム・ラグジュアリーは、これからの指針になるもの。まずはこの春、何から手をつけるべき? 大西さんはユーモアも交えて、「目指すところは、地・味・派・手・です(笑)。ベースとなる着こなしに、光るもの、揺れるもの、透けるものを投入するだけで、季節感と流行感のあるハンサム・ラグジュアリーが完成します」とアドバイス。「時代によって変化も進化もするのがファッションです。それをしなやかに受けとめるのがおしゃれを通して人生を楽しむということではないでしょうか」
〈細部にまで光る極意を解説〉
至近で見る大西流「ハンサム・ラグジュアリー」の魅力は、一瞬の所作を美しく見せる素材や細部の演出に宿る。



〈時代と共に進化しつつも揺るがない魅力を再確認!〉



毎号のスタイリングについて、「撮影用に借りてきた洋服ではあるけれど、そう見えないことが大前提。実在する女性の日常を切り取ったようなコーディネートを心がけています」と大西さん。
バックナンバーをひもとくと、時代のトレンドを取り入れながらも主張しすぎないベーシックな洋服をベースに、センシュアルな肌見せやこなれたジュエリー使い、遠目映えする配色バランスでリアルなかっこよさを表現。「シグネチャー・スタイル」として読者に長く愛され続けている理由に改めて納得!
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※記事内情報は、2025年4月中旬時点のものです。掲載時期より変更がある場合がありますので、予めご了承ください。
問い合わせ先
- ロエベ ジャパン クライアントサービス TEL:03-6215-6116
- エルメスジャポン TEL:03-3569-3300
- サンローラン クライアントサービス TEL:0120-95-2746
- ラルフ ローレン TEL:0120-3274-20
- ザ・サロン バイ ノーア
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- PHOTO :
- 曽根将樹(PEACE MONKEY)
- STYLIST :
- 大西真理子
- HAIR MAKE :
- 川原文洋(UM)
- MODEL :
- 立野リカ(Precious専属)
- EDIT&WRITING :
- 岡本治子、喜多容子(Precious)
- 撮影協力 :
- 神奈川工科大学 KAIT広場