「焚焼」ってなんと読む?「たきやき」ではありませんよ!
明日・4月30日の夜は、ヨーロッパのお祭り『ヴァルプルギスの夜』です。もとは5月の春祭りの前夜祭でしたが、この夜に魔女の集会があるという言い伝えが登場し、人の周りをさまよう死者の魂を追い払うため、各地でかがり火を焚く風習がございます。ということで本日は「夜」「焚」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「夜来節」ってなんと読む?
「夜来節」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「高知県の代表的な民謡で、古くから歌われていた歌に、幕末の竹林寺(ちくりんじ)の僧侶、純信(じゅんしん)と鋳掛屋(いかけや/鍋や釜などの鉄製品を修理する職人)の娘、お馬との恋愛事件からとった歌詞などをつけたもの」です。歌の最後の、特徴的な“はやし言葉”がタイトルについています。
<使用例>
「夜来節のはやし言葉って、もとは『夜にいらっしゃい』って意味なんですってね」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 夜来節(よさこいぶし) です。

「よさこい節」は知っていても「夜来節(よさこいぶし)」という表記は知らなかった、という方、多いのでは? 例文にある通り、「よさこい」とはもともと「夜さ来い(夜にいらっしゃい)」という意味の古語なのだそうです。
さて、2問目は「焚」という字の入ったクイズです。
【問題2】「焚焼」ってなんと読む?
「焚焼」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「焼くこと。燃やすこと」です。
<使用例>
「ヴァルプルギスの夜には、ヨーロッパ各地で、朝までかがり火を焚燃するのよ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 焚燃(ふんしょう) です。

「焚」の音読みは「焚書(ふんしょ)」「焚刑(ふんけい)」などの熟語にも使われますので、読めるようにしておきたいですね。
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本日は、4月30日『ヴァルプルギスの夜』にちなんで、「夜」「焚」という字の入った日本語から、
・夜来節(よさこいぶし)
・焚焼(ふんしょう)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/『改訂新版世界大百科事典』(平凡社)/一橋大学附属図書館EU展示2021/tenki.jpホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱