ラグジュアリーウォッチ界において、さまざまな意味で特別な存在であり、世界の時計愛好家から憧憬を集めている名門ウォッチメゾン「A.ランゲ&ゾーネ」。2025年は久しぶりに、女性の手首にもエレガントにフィットするジェンダーレスなサイズの新作を発表しました! 34mm径というコンパクトなケースに新開発ムーブメントを搭載した『1815』、その魅力をお伝えしたいと思います。
静謐な迫力を漂わせる「MADE IN GERMANY」の名品ウォッチ

「A.ランゲ&ゾーネ」 ── 時計に造詣が深いPrecious世代なら、その名前も、いかに高貴なウォッチメゾンであるかもご存知の人が多いかと思いますが、一般的な女性にとってはきっとまだ、遠い存在かもしれません。その理由は、唯一無二といえる孤高なウォッチメイキングにあるでしょう。
冒頭で「ラグジュアリーウォッチ界において、さまざまな意味で特別な存在」と綴りましたが、「A.ランゲ&ゾーネ」が「特別な存在」である所以のひとつめは、ドイツのウォッチメゾンであること。そう、高級時計といえばスイス製というのが一般的な認識ですが、ドイツは古くから時計産業が発達した、知る人ぞ知る時計大国なのです。
「A.ランゲ&ゾーネ」は、その頂点に立つ名門。1845年に 工房が創立された地であるドイツ・グラスヒュッテに本社工房を構え、その地の伝統工芸に根ざしたウォッチメイキングを継承してきました。その長い歴史のなかでは、第二次世界大戦による東西ドイツの分裂のため、長い歳月休眠を余儀なくされたという悲劇も経験。しかし、1990年にブランド復興を果たし、世界のトップウォッチメゾンとして、新たな歴史を紡ぎ始めました。

今回の新作『1815』は、メゾンの創業者であり、ドイツ・グラスヒュッテにおける時計産業の祖であるフィルディナント・アドルフ・ランゲの誕生年をモデル名に冠したコレクションで、メゾンの歴史的な懐中時計に見られるデザインコードが随所に光るクラシカルモダンな佇まいが魅力。
これまで、もっともシンプルな3針(時、分、秒の3つの針)モデルが38.5mmだったのに対して、新作では一気に34mmまでサイズダウン。それによって表情がグッと引き締まり、エレガントな印象が強まりました。
宝石の輝きを必要としない、ムーブメントから放たれる気高いオーラ

「内面から放たれる美」という言葉は、品格のある人に対してしばしば使われますが、この『1815』は、まさにそんなタイムピース。私自身、実際に手にとってみて、華やかなジュエリーウォッチをも凌駕する名品のオーラに圧倒され、高揚感を覚えました。
搭載されているのは、今回、新たに開発された手巻きムーブメント『Cal.L152.1』。

34mmというケースに収まるサイズでいながら、72時間のパワーリザーブを実現。職人の手仕事が随所に光る装飾の美しさだけではなく、機能性も追求した『Cal.L152.1』は、「A.ランゲ&ゾーネ」の崇高なウォッチメイキングを象徴し、まさに時計の内側から静謐な迫力を漂わせています。

1990年にメゾンを復興させたウォルター・ランゲが残した言葉、「NEVER STAND STILL(決して立ち止まらない)」。このスローガンを体現したこの『1815』は、時計の真価を知る女性の「運命の1本」の新たな選択肢として、あるいはパートナーとのシェアウォッチとして。「A.ランゲ&ゾーネ」と私たち女性との距離を近づけてくれます。
※掲載商品の価格は、すべて記事公開時点の税込みです。
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト