「怠い」ってなんと読む?「おこたい」ではないですよ!
明日・5月5日は『こどもの日』ですが、今年は二十四節気の「立夏」とも重なっており、「立夏」と同日に設定してある記念日『熱中症対策の日』とも重なっています。今年はすでに夏日(最高気温25℃以上の日)が何日も出ていますから、今後は特にしっかり熱中症対策をしてまいりましょう。
本日は「暑さ」に関連した日本語クイズをお送りします。
【問題1】「怠い」ってなんと読む?
「怠い」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「疲れや病気などで、からだを動かすのがおっくうである」「しまりがない」「のろい。不十分である」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「外が意外に暑くて、しばらく歩いたら体が怠くなった気がして、喫茶店に入ったの」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 怠い(だる-い) です。

「怠」の常用漢字としての訓読みは「怠(おこた)る」「怠(まな)ける」ですが、表外読みの「怠(だる)い」も、比較的認知度の高い読み方かと思います。教養としてはこちらもおさえておきたいですね。ちなみに類義語の「かったるい」という言葉には別の語源があり「怠い」に「たるい」という読み方はございません。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「茹だる」ってなんと読む?
「暑さのため、体がぐったりする」という意味での「茹だる」の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「疲れや酔いなどでへたばる」「湯で充分熱せられる」などの意味もございます。
<使用例>
「外は茹だるような暑さだ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 茹だる(う-だる) です。

「茹だる」という表記には「(ゆ)だる」「(う)だる」と2通りの読み方がございますが、辞書でそれぞれの言葉を調べると、「ゆだる」は「湯で充分熱せられる。ゆであがる」という意味のみ、「うだる」には「ゆだる」と「(暑さや酔いなどのため)体がぐったりする」の、主に2系統の意味が書かれています。ですので「暑さで体がぐったりする」という意味では「うだる」と読むのが一般的です。
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本日は、今年の5月5日が「立夏」に重なり『熱中症対策の日』であることにちなんで、「暑さ」に関連した日本語から、
・怠い(だる-い)
・茹だる(う-だる)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱