「並新粉」ってなんと読む?「へいしんこ」ではないですよ!
明日・5月7日は『コナモンの日』です。コナモンとは、「粉もの」の愛称で、たこ焼きやお好み焼きなどの「粉」をベースに作られた食べ物を指す言葉で、57(こな)の語呂合わせで日付が選ばれています。コナモンといえば関西のソウルフード、というイメージですが「大阪の鉄板粉モン文化」は文化庁の『100年フード』にも選出されています。今年は万博開催地である大阪に向かう方が多いのではないかと思います。本場のコナモンも、ぜひ楽しんでみたいですね。ということで本日は「粉」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「並新粉」ってなんと読む?
「並新粉」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「うるち米を粉にしたもののなかで、粒子の粗いもの」です。
<使用例>
「このお店のお団子、並新粉を使った歯ざわりが特徴的でおいしいの」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 並新粉(なみしんこ) です。

うるち米を粉にしたもの全般を「新粉(しんこ)」と言い、スーパーなどで家庭用に見かけるのは、きめの細かい「上新粉(じょうしんこ)」がほとんどです。厳密には、これよりも粗く引いたものが「並新粉(なみしんこ)」、より繊細に細かい粒子にした上級品を「上用粉(じょうようこ)」と呼び分けるようです。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「粉微塵」ってなんと読む?
「粉微塵」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「非常に細かく砕けること。こなごな」という意味です。
<使用例>
「押し入れに入れていた不織布のケースが、経年劣化で、粉微塵になっていたの」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 粉微塵(こなみじん) です。

「粉」「微塵」、どちらも細かい粒子を意味する言葉ですので「粉微塵(こなみじん)」は「こなごな」の状態を意味しています。
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本日は、5月7日『コナモンの日』にちなんで、「粉」という字の入った日本語から、
・並新粉(なみしんこ)
・粉微塵(こなみじん)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/『世界大百科事典(旧版)』(平凡社)/日本コナモン協会ホームページ/文化庁ホームページ/千鳥屋ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱