「水簾」ってなんと読む?「みずすだれ」ではないですよ!
明日、7月4日は『滝修行の日』です。自身を変えたい、体験したいなどの思いで滝修行を行う人が増えていることから、多くの人に滝修行を広く知ってもらうきっかけに、との思いで制定された記念日で、7は滝から流れ落ちる水の姿、4は手を合わせて滝に打たれる人の横からの姿に見立てられ、かつ、滝修行体験に適した時期でもあることから、この日付が選ばれたそう。
チャレンジしてみたい方は、「滝修行」「滝行」などの名称で、各地での体験が検索できます。自然の中で行う体験ですので、ぜひ、きちんと保健を用意したアテンド会社などの専門家を通して、安全に行ってくださいね。ということで本日は「滝」をキーワードにした日本語クイズをお送りします。
【問題1】「簾水」ってなんと読む?
「簾水」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:日本古来、「滝」の異称として使われる言葉です。
<使用例>
「都会を離れて水簾に打たれるなんて、爽快な休日になりそうね」

さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 水簾(すいれん) です。

「簾水」とは、水のすだれのように見える滝の姿を言う言葉です。滝の異称というと「瀑布(ばくふ)」がポピュラーですが、あちらはアメリア北東部の観光名所にもなっている、ナイアガラ瀑布のような大規模な滝のイメージですよね。日本の滝は、清流の中途でのぞめるような中規模なものが多いので、そのような滝にはこの「水簾(すいれん)」という表現が合っている気がいたします。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「垂水」ってなんと読む?
地名ではなく一般名詞の「垂水」の正しい読み方をお答えください。
ヒント:こちらも「滝」の異称です。
<使用例>
「垂水で修行したあとに温泉に入るなんて、素敵なツアーね」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 垂水(たるみ) です。

地名の「垂水」には「たるみず」「たるみ」などのバリエーションがございますが、「滝」を意味する一般名詞としては「たるみ」と読みます。こちらも「水簾」と同じく、日本の滝のイメージに合った、清涼感のある表現ですね。
ちなみに筆者、日帰りの滝修行ツアーの経験がございます。例文で書いたような「冷たい滝に打たれたあと、そのまま近くの温泉施設で冷えた体を温める」という流れで、爽快かつリラックスできる体験になりました。流れ続ける滝の水温は夏でもとても冷たいので、体力に少しでも不安がある方には、こうした温泉付きなどのケアまでがセットになった体験をおすすめします。
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本日は、7月4日『滝修行の日』にちなんで、「滝」の異称とされる日本語から、
・水簾(すいれん)
・垂水(たるみ)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱