ザ・リッツ・カールトンやセントレジスをはじめとする8つのラグジュアリーブランドで構成されているマリオット・インターナショナルのラグジュアリーポートフォリオ。そんなマリオットの核となるホテルを巡る美食の旅が、今年で2回目の開催となる「ラグジュアリー ダイニング シリーズ」。
ミシュランスターシェフや、アジアのベストバー50にランクインするトップバーテンダーが参加し、夢のようなコラボレーションコースや限定カクテルを振る舞います。

昨年の反響を受けて6都市から7都市へと規模を拡大した本企画。今年は「セント レジス ホテル 大阪」から始まり、「JWマリオット・済州リゾート&スパ」、「JWマリオット・ベンガルール プレステージ・ゴルフシャー リゾート&スパ」、「ザ・リッツ・カールトン・パース」、「セントレジス・シンガポール」、「セントレジス・ジャカルタ」、「ザ・リッツ・カールトン・バンコク」の全7軒を周遊。

今年は「忘れられた味」を鍵に、ノスタルジックかつユニークな食体験が披露されました。早速、今回初開催となった「セント レジス ホテル 大阪」でPrecious.jpライターが体験したツアーの全貌をレポートいたします。
アジアを代表するスターシェフ、アグスティン・バルビ氏が特別来日!イタリア料理「ラ ベデュータ」吉田道昭氏と夢の競演

初日のディナーを飾るのはアジアのベストレストラン50にもランクインしているミシュラン一つ星レストラン「アンドー」のアグスティン・バルビシェフとセント レジス ホテル 大阪のイタリア料理「ラ ベデュータ」の吉田道昭シェフのコラボレーションコース。モダンイタリアンに和のエッセンスで変化球を加えた華々しい品々が会場を沸かせました。

艶やかなビビッドグリーンが夏らしいゼッポリーニ。鮎と刻みきゅうりを閉じ込めたという斬新な一品は、鮎の天ぷらからインスピレーションを受けたのだとか。ほくほくの鮎にきゅうりのジェノベーゼソースを纏わせ、白ワインと共に爽やかにいだだきました。

ボタンエビ、焼きトマト、シーアスパラガスが入った器に、トマトスパイスが効いたスープを注いで完成する一皿。甘み抜群のボタンエビにアジア色の濃いスープが重なり、エキゾチックな味わいに。

メロソライスと名付けられた南米のパエリア風リゾットは、旨味が凝縮された舞茸とシェリービネガーの香りが食欲を掻き立てられる逸品。チーズを使っていないのに驚くほどコクがあり、あっという間に平らげました。
自由な発想で日本食材をクリエティブな料理に変換させ、ゲストにうれしいサプライズを届けてくれたふたりのシェフに感服です。
東京エディション虎ノ門「Gold Bar at EDITION」のシニアバーディレクター・齋藤秀幸氏が振る舞う日本の伝統を感じさせる一杯

ディナーの後は「アジアのベストバー50」拡大版リストに選出された東京エディション虎ノ門「Gold Bar at EDITION」のシニアバーディレクター・齋藤秀幸氏による「50ベストバーテイクオーバー」を体験。

イベントでは無病長寿を願って正月に飲むお屠蘇をモダンにアップデートした一杯が供されました。
グラスに顔を近づけると、霧に見立てたスモークが放つ華やかでビターな香りに思わずくらり。お屠蘇らしい優しい甘さを持ちながら、ドライな余韻で後味が心地よいのが特徴。ついつい杯が進んでしまう、そんな危険なカクテルでした。
「和城」と「ひのきざか」が繰り広げる、関西&関東コラボの鉄板焼

二日目は鉄板焼「和城」の料理長・北野嵩人氏とザ・リッツ・カールトン東京の日本料理「ひのきざか」の鉄板料理長・大江侑基料理長がタッグを組んだ特別感あふれる鉄板焼ランチから。

天下の台所こと大阪で育まれた魅力的な食材がさまざま供されましたが、特に印象深かったのが黒毛和牛のステーキ。通常25か月程度で出荷される雌牛を30か月以上かけて長期飼育した希少価値の高いブランド牛「なにわ黒毛和牛」を巧みの技で焼き上げてくれました。

一口頬張るとそのポテンシャルの高さに脱帽! さらりと甘い脂と旨味の強い赤身が段違いの口福をもたらします。デキャンタで空気を纏わせ、まろみをつけたメルローで贅沢に流し込みます。

〆には関東、関西スタイルで焼き上げたうなぎを並べた押し寿司風の一皿が供されました。関東は背開きで蒸し焼き、関西は腹開きで直火焼きといった地方によって異なるうなぎの調理法を活かしたユニークな食べ比べ。

同じ鰻とは信じられない食感と味わいのコントラストに驚愕! ゲスト同士で個々の好みを言い合ったり、違いについての感想を述べたりしてひとしきり盛り上がりました。
巨匠、飯塚隆太シェフがブラッスリー「RÉGINE(レジーヌ)」の皆川和國シェフと織りなすコンテンポラリーなフレンチに舌鼓

二日目のディナーを彩るのはミシュラン二つ星レストラン「Ryuzu」のオーナーシェフであり、フレンチの名店「トロワグロ」で研鑽を積んだ飯塚隆太シェフとセント レジス ホテル 大阪のブラッスリー「RÉGINE」の皆川和國シェフによるコラボレーションディナー。

食事前には飯塚隆太シェフがセント レジス名物の「シャンパンサーベラージュ」を披露。剣でシャンパンを開ける粋なパフォーマンスと景気のよいシャンパンタワーが高揚感を誘います。

コースの序盤には毛蟹とアヴォカドのフォンダンに見立てた前菜が提供されました。マヨネーズで味付けしたほぐし毛蟹にヴィネグレットで和えた野菜を甘酸っぱいフルーツトマトのエスプーマソースが見事にまとめています。

魚料理は昆布の旨味をうつして香ばしく焼き上げたマナガツオが主役の一皿。口いっぱいに広がるマナガツオの豊かな風味に完全ノックアウト。添えられていた貝の泡とズッキーニのピューレを合わせるとより鮮明に旨味を感じられ、白ワインを欲しました。
フランスと東南アジアを融合させた新感覚アフタヌーンティーに魅了される

シンガポール・エディションのエグゼクティブ・ペストリーシェフ、アレックス・チョン氏が来日し、東南アジアのエッセンスを加えたまったく新しいアフタヌーンティーを披露。

パンダンリーフを使用したシンガポール発祥のパンダンチーズケーキなど、異国情緒漂う珠玉のスイーツ。和三盆プリンに大阪ミックスジュースを合わせた日本らしいノスタルジックスイーツもエッジが効いていてユニークな味わいでした。
マリオットグループだからこそ叶えられる夢のようなコラボレーションコースや、ホテルブランドのオリジナリティが活きた料理とカクテルに感動しっぱなしの3日間。食への関心が強い方にはぜひともおすすめしたい食い倒れ旅、気になった方は隣国でこれから開催される同イベントへの参加を検討してみてはいかがでしょうか。
そして、何かと話題の大阪。万博が終わる前に、今回ご紹介したセント レジス ホテル 大阪の各レストランやバーにもぜひ訪れてみてくださいね。
問い合わせ先
- TEL:06-6258-3333(代表)
- 住所/大阪府大阪市中央区本町3丁目6−12
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 星子莉奈
- EDIT :
- 小林麻美