東京・大手町にあるラグジュアリーホテル「フォーシーズンズホテル東京大手町」。最上階にある「THE LOUNGE(ザ ラウンジ)」では、2025年11月16日(日)まで、アート作品をオマージュしたスイーツやセイボリーが並ぶ「オルセー印象派展 コラボレーションアフタヌーンティー」が提供されています。

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「オルセー印象派展 コラボレーションアフタヌーンティー」のアートのようなセイボリー ※画像/ピエール=オーギュスト・ルノワール《ピアノを弾く少女たち》 オルセー美術館、パリ (c)GrandPalaisRmn(musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

本アフタヌーンティーは、2025年10月25日(土)より、東京・上野の「国立西洋美術館」にて開催される「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」との特別コラボレーションです。

「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」では、「印象派の殿堂」ともいわれるパリ・オルセー美術館所蔵の傑作約70点を中心に、国内外の重要作品も加えたおよそ100点の絵画が揃います。ドガ、マネ、モネ、ルノワール、セザンヌらの名品が一堂に会し、「室内」をテーマに、多彩な作品が展示されます。

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「オルセー印象派展 コラボレーションアフタヌーンティー」平日 ¥8,800(16:00~18:00のみ¥7,800)、土日祝 ¥9,800(税・サービス料込み)※画像右/ピエール=オーギュスト・ルノワール《ピアノを弾く少女たち》 オルセー美術館、パリ (c)GrandPalaisRmn(musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF 画像左/アンリ・ファンタン=ラトゥール 《鉢にいけられたバラ》オルセー美術館、パリ (c)GrandPalaisRmn(musée d'Orsay) / René-Gabriel Ojeda / distributed 
by AMF

そんな「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」の作品にインスピレーションを得て生み出された「オルセー印象派展 コラボレーションアフタヌーンティー」。今回はPrecious.jpライターが実際にアフタヌーンティーを体験してきました。

本記事では実食レポートを交えながら、“芸術の秋”を楽しめるアフタヌーンティーの詳細をご紹介します。

「オルセー印象派展 コラボレーションアフタヌーンティー」体験レポート

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皇居の緑を見渡す「ザ ラウンジ」

天井から床までの大きな窓から、緑豊かな皇居の森を見渡す「ザ ラウンジ」。洗練された店内と、差し込む日差しが織りなす、まさに“絵になる”空間で、「オルセー印象派展 コラボレーションアフタヌーンティー」をいただきます。

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カトラリーとともに置かれたコースター

カトラリーの上には、今回のコラボレーションでもモチーフのひとつとなっている絵画のコースターがセッティングされていて、まるで美術館に招かれたような雰囲気を味わえます。今回は2名での体験で、それぞれ異なる絵柄のコースターが置かれていました。

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ウェルカムドリンク「ハニージンジャー」

ウェルカムドリンクには「ハニージンジャー」をいただきました。すっきりとした飲み口のノンアルコールです。はちみつのやわらかい味わいと、しっかりとしたジンジャーの風味がマッチします。

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「オルセー印象派展 コラボレーションアフタヌーンティー」

「オルセー印象派展 コラボレーションアフタヌーンティー」は、スイーツ・セイボリーが5種類ずつと、焼き菓子が3種類です。季節のティーモクテル2種を含む、お茶やコーヒーをフリーフローで楽しめます。土日祝日は、厳選されたプレミアム日本茶とのペアリングもついています。

今回用意されているすべてのスイーツやセイボリーは、展示されるアート作品にオマージュを受け作られています。印象派の絵画が描かれた18世紀後半から19世紀前半に愛された、マドレーヌ、マカロン、シャルロットなどを、現代風にアレンジしたスイーツやセイボリーにも注目です。

絵画を鑑賞するように、それぞれのもととなった作品や芸術家に想いを馳せながら、ひとつひとつのスイーツ・セイボリーを楽しむのもおすすめです。

まるでスイーツのようにかわいらしいセイボリー

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上段に並ぶセイボリー4種

スタンドが運ばれてくると、まるでスイーツのようにかわいらしく、まさにアートのように繊細なセイボリーに思わず目が釘付けになりました。

セイボリーはパリ・エッフェル塔内にあるミシュランレストラン「ル ジュール ヴェルヌ(Le Jules Verne)」や「Alain Ducasse (アラン・デュカス)」といった錚々たるシェフのもとで腕を磨いたエグゼクティブスーシェフの久世健介氏が手がけます。

グラススイーツのような「マッシュルームとビーフコンソメのブランマンジェ パセリオイルとハーブのサラダ」、お花のような形がかわいらしい「スモークサーモンとディルのリエット 赤と黄色パプリカのピューレ」、かわいらしいヒナギクの花壇を想起させる「ポークハムサンドイッチ 粒マスタードマヨネーズとごぼうクリーム ほうれん草のジュレとサフラン」、まるでケーキのような「紫芋とセミドライアップルのタルトレット ベーコンクリームチーズと豆乳ホイップ」の4種類が上段に並びます。

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「チキンと栗のパイ包み カルバドスソース」

また、温かいセイボリーとして「チキンと栗のパイ包み カルバドスソース」が別皿で登場し、セイボリーは全5種。栗を使ったパイ包みは、季節感を感じられて◎。ぜひ温かいうちに召し上がれ。

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クロード・モネの『睡蓮』をオマージュ

「マッシュルームとビーフコンソメのブランマンジェ」は、巨匠クロード・モネの描く『睡蓮』をオマージュしたメニュー。幻想的な自然の美しさをセイボリーで表現しています。

パイ包みに添えられたカルバドスソースには、クロード・モネゆかりのノルマンディー産のりんごが用いられており、密やかなこだわりを感じます。

視覚的な華やかさに加え、一品ごとに異なる個性豊かな風味を堪能できるのも、このアフタヌーンティーならではの魅力です。サンドイッチに使用されたごぼうのクリームや、タルトレットに使用された濃厚な紫芋の甘みなど、ひとつひとつに新しい味との出合いがありました。

スイーツは全部で5種類、焼き菓子も

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中段のスイーツ4種

中段に並ぶスイーツは4種類。グリーンを基調としたスイーツが多いなかで、優雅なピンク色や気品に満ちた紫色に心ひかれます。

スイーツを手がけるのは、4年連続ミシュランの星に輝くフレンチダイニング「est(エスト)」のペストリーシェフでもあり、フランス発のレストランガイド『ゴ・エ・ミヨ』にてベストパティシエ賞を受賞しているミケーレ・アッバテマルコ氏です。

メニューは、マドレーヌのような形がかわいらしい「カモミールのババロア、ビスキュイピスタチオ、バナナコンフィチュール」、イチジクの華やかな味わいが広がる「イチジクタルト、マスカルポーネクリーム、クルミのクリスタリゼ」、ピンクと緑のコントラストが美しい「バニラムース、クレームベルガモット、アーモンドダックワーズ」、松の実の食感がアクセントになった「シャインマスカットとライチ、松の実のシャルロット」です。

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「バニラのババロア、クレームブリュレ、イチジクコンフィチュール」

別皿で提供されるのは「バニラのババロア、クレームブリュレ、イチジクコンフィチュール」。そっとスプーンやフォークを入れるとすぐ崩れてしまうほどやわらかく、やさしい味わいのババロアと、印象深いイチジクの味わいのハーモニーが楽しめます。

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最初にいただいたコースターを見ながら

実はこの「バニラのババロア、クレームブリュレ、イチジクコンフィチュール」のモチーフとなっているのは最初にカトラリーと一緒にいただいたコースターに描かれていた絵画。美しい花々や静物画、肖像画で知られる画家、アンリ・ファンタン=ラトゥールの『鉢にいけられたバラ』にインスピレーションを得たスイーツです。

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『ピアノを弾く少女たち』がモチーフのスイーツ・セイボリー

ピエール=オーギュスト・ルノワールが描いた名画『ピアノを弾く少女たち』がモチーフとなっているのは、スイーツ「バニラムース、クレームベルガモット、アーモンドダックワーズ」と、セイボリー「スモークサーモンとディルのリエット 赤と黄色パプリカのピューレ」。

暖色を基調とした温かみのある少女たちの彩りをそのままアフタヌーンティーで表現しています。色のニュアンスがまさに絵画そのもので、並べてみると「なるほど!」という発見がありますね。

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季節のティーモクテル「ヴェール・デイジー」と「グラン・ニュ」

絵画がモチーフになった季節のティーモクテルも2種類用意されています。

ギュスターヴ・カイユボットが描いた『ヒナギクの花壇』からはスイーツ、セイボリーに加え、スッキリと爽やかな「ヴェール・デイジー」が登場。華やかなカモミールティーがベースとなっています。

ピエール=オーギュスト・ルノワールの描いた『大きな裸婦』からは、甘く官能的な絵画からインスピレーションを得た「グラン・ニュ」が登場。こちらはジャスミンティ―がベースになっており、キンモクセイやエルダーフラワーを加えて上品に仕上げています。

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焼き菓子3種類

ティースタンド下段の焼き菓子は、プレーンスコーン、ガレットブルトンヌ、パウンドケーキの3種類。パウンドケーキはきのことかぼちゃが使われていて、ほんのり塩気も楽しめるひと品です。

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手前からブルーベリージャム、マンゴージャム、クロテッドクリーム

スコーンにはブルーベリージャム、マンゴージャム、クロテッドクリームの3種類を合わせていただけます。シンプルなお味で、ほろほろとした食感のスコーン。筆者はマンゴーのジャムを合わせていただくのがお気に入りでした。

ザ ラウンジでは5周年の記念スイーツも販売

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「5周年記念 ローズブーケのアニバーサリーケーキ」13cm ¥5,800(税込み) ※写真は試食サイズのもので、実際とは一部仕様が異なります

ホテル開業5周年を記念して、「ザ ラウンジ」では記念スイーツの販売も行われています。

ミケーレ氏が手がける「5周年記念 ローズブーケのアニバーサリーケーキ」は、イチゴのグラサージュやフランボワーズ、ローズの香りなどに包まれたまさにブーケのようなケーキです。花びらに見立てたチョコレートも可憐です。

テイクアウト限定での販売で、3日前までの要予約。申し込み期間は2025年11月27日(木)まで。記念日などのお祝いにもおすすめです。

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「ピーチを贅沢に味わう ピーチパフェ」¥3,500(税・サービス料込み)

さらにイートイン限定で「ピーチを贅沢に味わう ピーチパフェ」も登場。瑞々しく香り立つフレッシュピーチに、果実本来の風味を閉じ込めたピーチソルベ、そして上品な酸味と優しい甘みが調和するマカロンを重ねたひと品です。

グラスの底にはピーチティーが忍ばせてあり、全体をスッキリとまとめています。ひと口ごとに異なる食感や味わいをお楽しみください。販売期間は2025年9月30日(火)まで。


見惚れるほどの華やかさと、豊かなニュアンスを秘めた「オルセー印象派展 コラボレーションアフタヌーンティー」。ティータイムのあとに残る、芸術作品に触れたような余韻は、ほかでは味わえない貴重な体験となりました。

感性をくすぐられ、季節の味わいに包まれるひとときは、大切な方とのティータイムが特別な時間になること間違いなしです。ぜひ「フォーシーズンズホテル東京大手町」で秋のひとときをお過ごしください。

もちろん、アフタヌ-ンティーとあわせて、2025年10月25日(土)から開催されるオルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」を楽しむのもおすすめです。

問い合わせ先

  • フォーシーズンズホテル東京大手町「THE LOUNGE(ザ ラウンジ)」
  • 「オルセー印象派展 コラボレーションアフタヌーンティー」
  • 提供期間/2025年11月16日(日)まで
  • 提供時間/11:00~13:00、13:30~15:30、16:00~18:00、18:30~(お飲み物のL.O.は 終了時間30分前)
  • TEL:03-6810-0655
  • 住所/東京都千代田区大手町1-2-1
  • 国立西洋美術館
  • オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」
  • 会期/2025年10月25日(土)~2026年2月15日(日)
  • 開館時間/9:30~17:30(金・土曜日は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
    休館日/月曜日、11月4日(火)、11月25日(火)、12月28日(日)~2026年1月1日(木・祝)、1月13日(火)
    (ただし、11月3日(月・祝)、11月24日(月・休)、1月12日(月・祝)、2月9日(月)は開館)
  • TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
  • 住所/東京都台東区上野公園7-7

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フリーランスの編集者・ライター。グルメやスイーツ、ライフスタイル系の記事執筆・編集を中心として活動中。元システムエンジニア、プログラマの経験を持つ。二児の母。趣味は料理、SNS、写真を撮ること、美味しいものを食べること。麺類と辛いもの、自分のために買うご褒美スイーツが特に好き。
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EDIT :
小林麻美