東京・富士・京都の「星のや」で味わえるコース4選

国内6か所、国外2か所に施設のある「星のや」。「その瞬間の特等席へ。」をコンセプトに、各施設が独創的なテーマで非日常感を味わえるサービスを展開しています。

本記事では、そんな「星のや」にて提供される秋にぴったりなメニューの数々をご紹介。旬の味覚に出合える、美食体験をお楽しみください。

■1:もう作られなくなった日本の家庭料理に焦点を当てた「メインダイニング ディナーコース」/星のや東京

東京_1,ホテル_1,レストラン_1
「メインダイニング ディナーコース」¥33,880 ※写真は、「しもつかれ」

現代に合わせて進化し続ける「星のや東京」。メインダイニングにて、「もう作られなくなった日本の家庭料理」をコンセプトにしたディナーコースが通年提供でスタートしました。

時代の移ろいに合わせて緩やかに変化しながら家庭料理が今も愛され続けていたら、どのようなものになっていたかという発想から生まれたメニューの数々。独自の解釈や多様な調理法を融合させたメニューが揃います。

「しもつかれ」は、塩引き鮭や節分に煎った福豆の残りの大豆などを使った、無病息災を願う行事食で、栃木を中心に北関東で親しまれていました。今回は旬の鮭を身から骨まで余すことなく使用し、発酵食ならではの旨味と香りが重なり合う一皿に仕立てています。

東京_2,ホテル_2,レストラン_2
「鍛冶屋鍋」

活きがよい蛸と、旬の茄子を出汁と醤油で煮て作った「鍛冶屋鍋」は、鍛冶職人が暑さを乗り切るために食したと言われる兵庫の郷土料理です。本来は鍋料理ですが、「テリーヌ」に昇華させることで、層ごとの食感の違いが楽しめます。添えられた無花果のフリットと茄子の甘味もマッチし、奥行きのある味わいに。

東京_3,ホテル_3,レストラン_3
「ガニ汁」

市場にあまり出回らない「モクズガニ」を丸ごとすり潰して作る、山形の家庭料理「ガニ汁」は、蟹の旨味を凝縮した出汁でリゾット風に炊き上げ、旬を迎える白身魚が添えられています。蟹の豊かな風味と白身魚の繊細な味わいのハーモニーがたまりません。

どれも想像を超える一皿です。ぜひ、日本文化を感じる食体験をお楽しみください。

問い合わせ先

■2:大地の美食を味わう「ガストロノミック・ワイルド」/星のや富士

ホテル_7,レストラン_7
「ガストロノミック・ワイルド」¥12,100 ※写真は、アペタイザー「鹿肉のタルタル クロモジ香るジンのジュレ」

日本初のグランピングリゾート「星のや富士」。2025年12月14日(日)まで、日本一の山がもたらす大地の美食を楽しめるコースディナー「ガストロノミック・ワイルド」の秋限定メニューが提供されています。

山梨の猟師の暮らしに着想を得た、ジビエや栗や松茸、葡萄をふんだんに使ったコースです。

コースの始まりにはダッチベイビーと楽しむ前菜「鹿肉のタルタル クロモジ香るジンのジュレ」が登場。タルタルにクロモジ香るジンのジュレを添えることで、森の爽やかな香りが広がる一品です。ピノノワールのマスタードを加えたサワークリームがコクを加えてくれますよ。

ホテル_8,レストラン_8,肉_2
メインディッシュ「牛肉と猪ソシスの朴葉味噌焼き 松茸と煮アワビの土瓶蒸し」

メインには猟師のごちそうから着想を得た「牛肉と猪ソシスの朴葉味噌焼き 松茸と煮アワビの土瓶蒸し」がお目見え。鹿の骨から取ったコンソメの土瓶蒸しに、松茸と山梨の郷土料理である煮アワビを合わせられた贅沢な一品です。季節の野菜や栗、キノコも添えられており、秋の味覚を五感で楽しめます。

ホテル_9,レストラン_9
デザート「ババ・オ・レザン 白州の香り」

スモークとともに味わう、デザートの「ババ・オ・レザン 白州の香り」。焼き菓子にお酒の効いたシロップを浸したババをベースに、シャンティクリームやぶどうを贅沢に使い、仕上げに白州ウイスキーを注いだ一品です。演出も楽しめるデザートで、森のディナーは締めくくりとなります。

公式サイトにて当日17時までに受付が必要です。星のや富士のソムリエがセレクトするペアリングのコースとの組み合わせもおすすめですよ。

問い合わせ先

■3:驚きに満ちた食体験ができる「真味自在・秋」/星のや京都

京都_1,ホテル_10,レストラン_10
「真味自在・秋」¥24,200 ※写真は「合肴 吹き寄せ」

京都府・嵐山に位置する全室リバービューの「星のや京都」。2025年12月4日(木)まで、京の秋を感じる会席料理のコース「真味自在・秋」が提供中です。

「合肴 吹き寄せ」は、落ち葉が風に吹き寄せられた様子を表現した一品。出汁で炊いた海老芋に栗粉をまぶして揚げ、吟醸酒粕や豆乳バターを合わせた鶏の肝酪和えがのせられた料理です。

京都_2,ホテル_11,レストラン_11
「向附 松皮造り」

脂乗りがよく、上品な甘みがある紅葉鯛を松の目に見立てた調理法で仕立てた「向附 松皮造り」。間引きぶどうを使うことで、旨味や香りがより引き立っています。

京都_3,ホテル_12,レストラン_12
「先附 南禅寺蒸し」

伝統の中にも新しさを感じる「先附 南禅寺蒸し」。豆乳と卵を渡り蟹の出汁で蒸しあげた南禅寺蒸しと、渡り蟹の身と出会い物の菊を乗せ、豆乳の泡酢を合わせた一品です。菊花と菊のオイルで秋の風味が添えられています。

驚くような食体験を、秋の京都にてお楽しみあれ。


どの施設のコースも宿泊者限定のため、宿泊予約をした上でコースのご予約を。連休が多く気候のよい秋は、旅行にぴったりな季節。夏の疲れを癒やすべく、その土地の風土、歴史、文化おもてなしに織り込んでいる「星のや」ならではの宿泊、そして食体験をご堪能ください。

※掲載商品の価格は、すべて税・サービス料込みです。

関連記事

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
まつだあや
EDIT :
小林麻美