もしも職場で昇進したり、責任ある役職を任されることになったら? やりがいを感じる反面、「組織の中でどう振る舞えばいいのか」「多忙で時間にゆとりがなくても、心豊かに暮らしたい」といった葛藤も……。そんな女性リーダーの気持ちを、『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)の著者である岸見一郎さんにぶつけてみました。

『嫌われる勇気』は、フロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨頭のひとり、アルフレッド・アドラーの教えを解説したもの。その教えは、根本から生き方の見直しを迫られるため、人生の劇薬とも言われます。厳しい真理の中にある、確かな希望。幸せに働き、より充実した人生を送るヒントが、きっと見つかるはず。

リーダーの仕事は「自分がやる」ことではない

――― 『嫌われる勇気』と『幸せになる勇気』は2冊合わせて、ついに国内での売り上げが200万部を突破されたとか。多くのビジネスパーソンに支持されるアドラー心理学を、日常の仕事でも活かせるようになれたらと思います。まず、リーダーになったら意識すべきことはなんでしょうか。

「役割が違うだけなのだ」と思ってください。もちろん、取るべき責任の量は違います。部下の失敗も自分が抱えなくてはいけない。でも、人間としては管理職も部下も対等だと意識することが大事です。昇進すると、なんだか偉くなったと勘違いしている人に思い当たりませんか? 言葉づかいも変えないといけない、と思い込んでいる人が多いですね。本来は、急に上から目線になったり、命令口調になったりする必要はありません。普通に話せばいい。言葉使いを変えないといけないと思う人というのは、もともと対人関係を「他者を支配する縦の関係」だと捉えています。「対等な横の関係」だと捉えている人は、昇進したからといって態度を変えるはずがない。これはひとつのチェックポイントですね。自分自身に何か変化が起こっていないか、客観的に見てみましょう。

――― 昇進して変わってしまうのは、「上司たるものこうあらなければいけない」と言う思い込みもある気がします。

そうですね。上司と部下は、対等ですが同じではない。責任の量は多いし、知識も経験も豊富であらねばならない。部下から間違いを指摘されてばかりではいけないので、研鑽に励むことは大切です。そういう意味では、上司とはかくあるべきと思うことが悪いわけではありません。

リーダーの仕事は「自分がやる」ことではない

――― 役職を得て、どこか偉そうな態度や強い口調が出てきてしまうのは、なぜでしょう。

自信がないからですね。自信のある人は、普通でいられる。一方、このままでは部下に無能であることを見透かされるんじゃないかという人は、普通にしているとバカにされるのではないかと思う。劣等感の表れですね。

――― 劣等感に打ち克つためには、自分の知恵や実行力を強化する必要がありますね。

それがまずひとつですね。あとはリーダーがどういうものか、自覚する必要があります。リーダーの仕事は「自分がやる」のではなく、「部下が動けるように割り振る」こと。たとえば、部下が作った資料が気に入らないとき。締切があるから自分で書き直すというようなことをしていたら、部下の力がつきません。どちらが難しいかといえば、自分が動くほうが楽でしょう。それでも、部下に任せる勇気をもつ必要がある。

――― 人に任せる勇気がなくて、自分の仕事を増やしてしまう経験は身に覚えがありますね。もし任せられるようになったとして、懸念点としては、「上司は部下にやらせるばかり。自分は何もやっていないのに」という不満が出てこないかということなのですが…

それは、部下の課題ですね。同じ上司に対して「私たちをすごく自由にさせてくれるいい上司だ」と思う人もいるはず。「部下にやらせるばかり」という不満は、その部下が何か別の課題を抱えているから。積極的に仕事に取り組めないことの口実にして、言い訳をしているのかもしれない。煩わされる必要はないと思います。

部下が力を発揮できないのは、上司の責任

談笑する岸見一郎さん
談笑する岸見一郎さん
――― リーダーとはどういうものか、自覚をもつことが大切というお話がありましたが、役割についてもう少し詳しくおうかがいしたいと思います。

部下が自分を追い越すことが、リーダーの役割ですね。ある大学で古代ギリシア語を教えていたときのことです。非常に難しい言語で、優秀な学生でも苦戦します。高校のトップクラスの学生たちが集まる大学でしたが、英語もドイツ語もフランス語も完ぺきにできるという生徒が、まったくできなくて初めて挫折を味わった。授業中にあてても答えないので理由を聞いたら、「この問題に答えて間違ったときに、先生に私ができない学生だと思われるのが嫌です」と。間違ってくれないと、どこが理解できていないかがわからない。僕の教え方に問題があるかもしれない。間違えてもできない学生だなんて絶対思わない、と伝えたら、次の時間からどんどん答えて間違えられるようになった。失敗を恐れず、真剣に取り組むと、4月にα(アルファ)β(ベータ)γ(ガンマ)から始めてた学生が、11月にはプラトンの『ソクラテスの弁明』をギリシア語で読めるようになりました。僕にはできなかったです。なぜ、彼女たちがほんの半年で読めるようになったかというと、僕の先生よりも、彼女たちの先生の方が優秀だったからです(笑)。

――― つまり、岸見先生が優秀ということですね(笑)!

後進の人が、師匠を超えるというのが教育です。これは教師と生徒の例ですが、職場にもあてはまります。上司が威圧的だと、部下は失敗することを恐れて仕事に自発的に取り組めない。部下が力を発揮できないのは、上司の責任です。「部下が無能だから」と思っている人こそ、すべて自分に返ってくるのです。

ミスをしたときこそ、部下を守れるか

――― 「最近の若いコは、ゆとり世代だから難しい」とつい言ってしまう、30代以上の世代にとってもドキッとするお言葉です。

自分だって若いとき、そんなこと言われたら絶対嫌でしたよね。でも親になった人にもよくあるように、子どものとき言われて嫌だったこと、悔しかったことを口にしてしまう。自分がリーダーになったら、すっかり忘れて言ってしまう。アドラー心理学とは厳しいもので、他人ではなく自分を変える心理学。たとえ部下にどんな問題があっても、「私に責任がある」と思わなければいけない。確かに部下に問題があることはありますし、責任を取れないトラブルもあります。ただ、何かあって「お前、なんてことをしてくれたんだ」と部下を責めるような上司を誰も尊敬はしない。ミスをしたときこそ、部下を守れるか。責任から逃れないことが、リーダーとして求められる資質だと思いますね。

――― 覚悟を決めてやりきれたら充実感を得られると思うのですが、一方で、その責任の重さがつらいという人もいると思います。

昇進しないという選択肢もあります。人には適材適所があるので、リーダーが世の役割のすべてではない。生涯1プレーヤーの道を自分で選んでみるのもひとつです。年功序列で、年上であるというだけでリーダーになる組織が、いい組織とはかぎらない。『嫌われる勇気』を書いたときも、編集の柿内さんは30代、共著者の古賀さんは40代、僕は50代。リーダーとなる編集者の人がいちばん若かった。改善点を指摘されると、悔しいから文句を言いたくなる人がいるかもしれません。「そんなに言うならあなたが書きなさいよ」と。でも、実際に有能で的確な指摘をしてくれるから、著者である僕たちもプレーヤーとしてよりよい本をつくっていけたのです。

――― 「適材適所」という視点は、もし自分より若い人が上司になったときにも、活かせそうですね。

そうですね。もし自分こそリーダーになりたいと思うのであれば、建設的に自分の力を伸ばすしかない。あの人が昇進できるのは学歴だとか、気に入られているからだ、などと言いたくなる人もいると思うのですが、もう企業もそんなことで管理職を任せられるような状況ではないはず。資質の違いなので、リーダーは特有の力がいる。リーダーになれなかったからといって、自分を卑下することはありません。職責の違いが人間の優劣を意味しないということをわかっていれば、ビクともしないと思います。

「本気出してないだけ」の後輩は、ほめず、叱らず伸ばす

岸見一郎さん
岸見一郎さん
――― リーダーとして、部下の力を伸ばすコツはありますか? アドラーは、「ほめてもいけない、叱ってもいけない」と説きますよね。

アドラーは、「自分に価値があると思えるときだけ勇気をもてる」と言っています。仕事に取り組む勇気をもてるように援助することが重要です。結果を出すことを怖れている部下は、仕事に積極的に取り組もうとしません。家庭のことを例にすれば、成績が悪い子どもに「お前は頭のいいのだから、本気さえ出したらいい成績がとれる」と言っても、勉強しないでしょう。もし本気で勉強をして、それでもいい成績がとれなかったら実力がないことが判明してしまう。「もしちゃんと勉強したら」という可能性の中に生きていたいのですね 。

――― 一見やる気がないように見える部下も、「まだ本気出してないだけ」と思っていたいというのが本心でしょうか。

はい。対人関係も、摩擦が起きるからできたら避けたい。人に嫌われたり、傷つけられるくらいなら、対人関係の中に入らないでおこうと思う人がいます。でも、仕事をするなら人と関わることは避けられない。対人関係は悩みの源泉でもあるけれど、幸福や生きる喜びの源泉でもあります。

――― 対人関係の中に入って、仕事に取り組む勇気を部下にもたせるために、上司が今すぐできることはありますか?

「ありがとう」を伝えること。人は、誰かの役に立っているという貢献感をもてると自分に価値がもてます。自分に価値があると思えている人は、さまざまな課題に立ち向かうことができる。ほめて伸ばすという方針もありますが、「えらかったね」とほめることは、縦の関係をもとにした上から目線の評価。同時に、相手の承認欲求を増長させてしまいます。人にほめられるためにしか動かなくなる。今本当にすべきことは、ひょっとしたら誰にも評価されないことかもしれない。ほめられることを行動の基準にしてしまうと、自分で判断できなくなってしまいますよね。ただし、「ありがとう」と言われることを他の人に期待してはいけません。期待すれば、承認を求めていることと同じです。

自分の理想の部下像から、減点法で見ない

――― では、ミスをしたときは、どのように対応するとよいでしょう?

叱らず、関係者に謝罪をし、同じ失敗を繰り返さないために部下と話し合う。伝統的な教育は「叱る」ですが、指摘するのは今まさに起きたミスの事実だけでいい。「どうしてこんなこともできないんだ」と言ったところで、後輩は自分に価値があるとは思えないですよね。叱られないために、上司の顔色をうかがい言われたことしかしなくなる。指示待ち人間になってしまいます。

職場でリーダーに何ができるかといえば、部下が自分に価値があると思えるように援助すること。自分にとって理想の部下像から減点法で見ると、足りないところにばかり目がいってしまいます。誰に対しても、加点していく。朝、問題なく職場に出勤しただけで、まずプラス。休まれたらそのぶん仕事が増えるわけですから。部下だって自分の存在に感謝されたら、そこで力を出さないでおこうと決心はしないと思います。尊重して受け入れてくれたと実感できたら、きっともっと頑張れる。それはほめることでも叱ることでもない、リーダーの役割です。

必要なのは、“対等な横の関係”を大事にできる感性

岸見一郎さん
岸見一郎さん
――― 日本に限りませんが、女性の社会進出を阻むガラスの天井があると言われます。昇進するほど実感するという声も聞きますが、どのような心持ちでいればよいでしょうか。

組織に所属するということは、自分がその組織を変えうるものなのだと思ってください。男社会なのであれば、それを変えていくのは自分の仕事だと捉える。組織というものに受動的にしか所属できないと、不満に感じるだけで終わってしまいます。管理職になった方はせっかく女性ならではの感性を活かせる立場にいるのですから、環境を嘆くのではなく、後進のために女性のリーダーが活躍していける職場にしていく。もしかしたら、男社会の中に入って、既存の男性リーダーみたいに振る舞ってしまうので、ひずみが生じてしまうのではないでしょうか。アドラーは、「男の悪徳を真似する」という言い方をします。そうではなく、自分がこうありたいというリーダー像を目指せばいいのです。

出世した女性が、男性のように振る舞う必要はない

――― 「男性みたいに」「女性らしく」ではなく、自分ができることをやっていけばいいと。

はい。ただ、アドラー心理学を受け入れやすいのは、性別で言うと女性が多いですね。男性は縦の人間関係を築きやすく、自分が人より上にいると思っている。そして、下の人を操作したいという思いがある。そのため、「対等な横の関係を築くことが大事」と言われると、既得権益を失うような怖れをもってしまいます。職業で言うと先生も似ています。「下に降りていかなければいけないんですね」とおっしゃるのですが、そもそも人に上も下もない。柔軟で、もともと失うものをもっていない女性や若い人、子どもは受け入れてくださいますね。そういう感性をもっている人がリーダーになるのはすごく大事。凝り固まった考え方にとらわれている男性と、同じ意識でリーダーにならなくていいのです。あえて強く見せたり、奇抜なことをしたりしないで、普通にしていたらいい。今後はますます多様性を認める社会が求められます。女性が画一的に男性のようになろうとする動きは、不自然ですよね。

――― 仕事上、男性のように振る舞ってしまうのは、女性リーダーのロールモデルが身近にいないからでしょうか。

そうですね。だから、「私」がなればいい。

――― いわゆるファーストペンギンですね。どんな危険があるかわからない海の中に、群れを出て最初に飛び込むのは勇気がいることです……。

初めてだから何してもいいのですよ。失敗してもいいし。もしうまくいかなければ、変えてみればいいですしね。

仕事をするために生きているわけではない

岸見一郎さん
岸見一郎さん
――― ワークライフバランスの理想はあるものの、働く女性は日常的にとても忙しいのが現実です。自分ではコントロールできない環境におかれても、人生を豊かに生きていく秘訣はありますか?

仕事が忙しすぎて、プライベートな時間にしわ寄せがいってしまって楽しめないと言いますよね。でも、これは自分で確保するしかない。プライベート(private)という英語はもともとラテン語のプリバーレ(privare)、『奪う』という言葉が語源です。だから、プライベートな時間は自分で奪い取るしかない。もともとはないもの。うかうかしていたら、すぐ取られてしまいます。

――― まったく逆にとらえていました。「元々あるものなのに、仕事に侵されている」と。

そういうふうに考えると、向き合い方も違ってきますよね。一方で、仕事ばかりしている人には、ワーカホリックである理由がある。人生には仕事以外の課題もあります。仕事以外の他者との付き合いである〈交友の課題〉と、パートナーや家族とのあり方に向き合う〈愛の課題〉。アドラーは、幸せな人生のためには、この3つの課題のバランスを取ることが大切だと説きます。ワーカホリックの人は、ほかのふたつをおろそかにするための口実に使っている。「仕事に熱心な反面、友人との約束を守らない」とか「仕事が忙しいから、結婚できない」とか、心あたりはありませんか。なかでも愛は最も難易度の高いテーマです。仕事を言い訳に、他の対人関係を避けているのではないかと一度は考えてみてほしいですね。

「仕事が忙しいからできない」の嘘。豊かな人生に欠かせない3つのタスク

――― 「仕事が好き」だから、今は他を後回しにしても頑張ろうという人もいると思うのですが……。

はい。もちろんそれは構わないです。ただ、それだけ仕事をしていても幸せではないなと感じているのであれば、仕事の取り組み方は間違っている。我々は、けして仕事をするために生きているわけではない。幸福になるために仕事をしているのです。そこがわからなくなっている人も多いのではないでしょうか。自分の幸福を犠牲にしてまで、仕事をする必要はない。本当にワーカホリックになってしまうと、判断能力が失われてしまいます。生きる喜びが感じられていないのであれば、自分の生き方に改善の余地があると立ち返ってみることです。

――― 仕事と家庭の両立に悩んでいる30代、40代の働く女性も少なくありません。

仕事と家事・育児は、どっちかではなく、どちらも大事ですよね。家事というのは、高度の専門知識を要する仕事。誰でもできることではありません。保育園に落ちて仕事に復帰できず、家事しかしていない…と落ち込むことはない。家庭に入ったからといって、自分の価値が下がるわけではありません。しかし実際は、会社の仕事のほうが価値があると思ってしまう人が多い。今の社会が生産性でしか価値を判断しないことに問題があります。こうして生きていることそのものに価値があると世の中全体が思えないと、社会が回っていかないと思いますね。会社をいったん退職、休職しても戻れるような体制を整えていく。大手企業では取り組んでいるところもありますが、まだまだ実現されていないように思いますね。現実は、仕事か家庭か、という選択を迫られる女性が多い。でも、それも女性じゃなくてもいいと思います。

――― 男性、つまり夫が一時仕事を離れる選択をしてもいいですよね。

僕の友人は官公庁に勤めていて、所属する部署で男性初の育児休暇を取りました。取得できるルールがあっても、上長が取らないと部下は取りにくい。ここは男性リーダーに率先してほしいですね。女性リーダーも、家庭のことが仕事より劣っていると思っているなら、注意を。まったく別のもので、どちらも価値があることです。多様性を認める。上司になったら、部下が働き方を選択できる環境をつくっていく。その意識をもって変革していっていただきたいですね。

嫌われる勇気/幸せになる勇気
岸見一郎、古賀史健 著 ダイヤモンド社 各1,500円(税別)
【内容紹介】200万部突破、現代を生きる「勇気」をくれる2部作。なぜ、あなたはいつまでも変われないのか? なぜ、あなたは劣等感を克服できないのか? なぜ、あなたは幸せを実感できないのか? なぜ、あなたは過去にとらわれてしまうのか? ―アドラーの幸福論がすべての悩みに答えを出します。フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称されるアルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話」という物語形式で紹介。欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示する。この世界のひとつの真理とも言うべき、アドラーの「幸福論」はほかの誰でもないあなたが、あなたらしく生きていくためのヒントを与えてくれます。
PROFILE
岸見一郎(きしみ いちろう)さん
哲学者。1956年京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの「青年」のカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。著書に『アドラー心理学入門』『幸福の哲学』など。
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この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
クレジット :
撮影/石田祥平 構成/佐藤久美子