身長156cmのインテリアエディターが、おすすめのアイテムを実際に体験しながらレポートする本連載。今回は、1920年にイタリアで創業した無垢材家具ブランド「Riva 1920(リーヴァ)」にフォーカス。数あるなかでも長く愛されている名作スツール『クレッシードラ』をご紹介します。

■ピックアップアイテム:「リーヴァ」のスツール『クレッシードラ』

「リーヴァ」は、木製家具工業で有名なイタリアの街・カントゥで1920年に創業したハイエンドな無垢材家具ブランドです。伝統的な手工芸品の風合いを宿すスタイリッシュなデザインのブランドとして世界中で人気を博し、そのプロダクトは本物志向のユーザーに広く愛されています。

今回ご紹介する『クレッシードラ』は、森の一部をそのまま切り取ったかのような佇まい。空間に置くだけで木の豊かな風合いや香りを感じさせ、プリミティブなアートを暮らしのなかに迎え入れる感覚をもたらしてくれます。

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【ブランド】リーヴァ 【商品名】クレッシードラ 【写真仕様の価格】¥211,200 【サイズ】直径400×高さ4️50(mm) 【材質】シダー材(素地仕上げ)

日本国内では、長く安心して使える家具を提案するブランド「アルフレックスジャパン」で購入可能です。

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「アルフレックス」の新作『ソフィオエレメンティ』とも自然となじむ『クレッシードラ』の普遍的な魅力。

■魅力その1:実用的でありながらアートのような空間演出効果を発揮 

素朴で飾り気のない、力強い素材感をもつアイテムをひとつ取り入れるだけで、空間はグッとこなれた印象になります。工芸品やアートを暮らしに取り入れるには少しハードルが高いと感じる方も、『クレッシードラ』ならスツールやサイドテーブルとして、日常の延長線上で気軽に取り入れられるのが大きな魅力です。

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彫刻のような造形美が空間にスパイスのように効きます。

洋服のコーディネートでいうところの“抜け感”を、特別な工夫をせずとも空間の中に演出できる。実用性と造形美を兼ね備えた存在が、インテリアに自然な奥行きと余白をもたらしてくれます。

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ソファのサイドテーブルにもちょうどいいサイズ感。
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女性一人で持ち上げるのは難しいので、傾けて布等を挟んで滑らせて移動するのがおすすめ。

■魅力その2:世界的建築家のデザインと自然の温もりが共存

無垢材の魅力を最大化するために、最新の機械技術と伝統的な職人技を組み合わせている「リーヴァ」。木材の反りや歪みを防ぎ、設計図面通りの超精密な形状を正確に再現する機械加工によって、デザイナーの意図を具現化しています。

コンピュータで制御して切削を行うNC加工機を駆使し、無垢の巨大な木材から複雑な曲線を正確に削り出す。
コンピュータで制御して切削を行うNC加工機を駆使し、無垢の巨大な木材から複雑な曲線を正確に削り出している。

さらに、ほかの木工家具メーカーと大きく異なるのは、その高いデザイン性です。なぜなら、「リーヴァ」の企業姿勢に共感した世界的建築家やデザイナーが製品開発に参画しているから。『クレッシードラ』は、スイスを代表する国際的な建築家のマリオ・ボッタがデザインしました。

製品一点一点を一人の職人が手がけている「リーヴァ」の工房。
製品一点一点を一人の職人が手がけている「リーヴァ」の工房。

■魅力その3:大自然の息吹を日常使いする喜びと環境に貢献できる満足感

『クレッシードラ』は、希少なレバノン杉の自然倒木や間伐材を用いたシダー材で作られる、サステイナブルな『シダーコレクション』のひとつです。健康な木を伐採するのではなく、本来なら廃棄されてしまうはずだった貴重な木材に「第二の命」を吹き込み、家具として再生させています。

使い込むほどに深まる色味や表情の変化に加え、防虫効果もあるシダー材特有の芳香を楽しめるのも魅力。五感で木の存在を感じながら、日常に自然を取り込むことができます。

レバノン杉。
レバノン杉。

湿度変化の大きい日本では、反りや割れといった無垢材ならではの個性が敬遠されがちでしたが、近年はそれらを「自然の姿」として受け止め、味わいとして楽しむ価値観も広がっているように感じます。

『シダーコレクション』の家具には、乾燥の過程で生じるひび割れや経年変化があえて残されており、それこそが一点一点の個性となって、唯一無二の存在として愛され続けています。

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割れが入っても芯のところで止まるので、完全に割けて使えなくなるということはありません。
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ブランドロゴの真鍮プレートがスタイリッシュなアクセントに。

■ここにも注目!:往年の名品とも出合えるアップサイクルの取り組み

二子玉川にある「アルフレックス リストア」は、「アルフレックス」が取り組むサステイナブルな循環型ものづくりを体現した店舗です。ライフスタイルの変化で手放すことになったお客様から家具を回収・修復し、張り替えやメンテナンスを施して次なる持ち主の暮らしへとつながる、人にも環境にも嬉しい循環が生まれる価値を提案しています。

廃番となった往年の名作にも出合えるチャンスが!
廃番となった往年の名作にも出合えるチャンスが!

アップサイクル製品の最新の入荷状況は、「アルフレックス リストア」の公式Instagramにてチェックできます。


「リーヴァ」は素材を生かした家具づくりに加え、植樹活動にも取り組み、森の再生までを視野に入れています。「リーヴァ」と「アルフレックス」に共通して感じたのは、循環を大切にしている姿勢。いずれも「つくって終わり」ではなく、使い続けられること、受け継がれていくことまでを含めてデザインしている点が共通しています。そして時代が変わっても古くならない普遍的なデザインの尊さを強く感じました。

ぜひ「アルフレックス リストア」を訪れて、その素材感や香り、かけ心地に触れてみてください。“サステイナブル”という言葉を、ぐっと身近な実感として認識できるはずです。

※掲載した商品の価格は、すべて税込みです。

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この記事の執筆者
イデーに5年間(1997年~2002年)所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。 2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。モンテッソーリ教育の視点を取り入れた、自身デザインの、“時計の読めない子が読みたくなる”アナログ時計『fun pun clock(ふんぷんクロック)』が、グッドデザイン賞2017を受賞。現在は、フリーランスのデザイナー・インテリアエディターとして「豊かな暮らし」について、プロダクトやコーディネート、ライティングを通して情報発信をしている。
公式サイト:YOKODOBASHI.COM