東京国立博物館とのコラボレーション第2弾!メズム東京の「アフタヌーン・エキシビション チャプター18 『東博~カラフルアジア~』」
東京・竹芝のモダンラグジュアリーホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション」。ホテル16階にあるバー&ラウンジ「ウィスク(Whisk)」は、芸術家のアトリエ(工房)をコンセプトとしており、絵画をモチーフにしたオリジナルのミクソロジーカクテルなどをいただくことができます。
その「ウィスク」で、2026年10月1日(木)から2027年1月31日(日)まで提供されるのが、「アフタヌーン・エキシビション チャプター18 『東博~カラフルアジア~』」です。
東京国立博物館との第2弾コラボレーションとなる今回は、東洋館で開催中の秋の恒例企画「博物館でアジアの旅 カラフルアジア」に登場する瑪瑙や翡翠、ガラスなどの展示作品をモチーフに、その鮮やかな色彩を8つの球体で表現しています。
提供開始に先駆けて開催されたメディア向けイベントに、Precious.jpライターが参加。本企画を担当する東京国立博物館の研究員による作品解説とともに、色彩をめぐるアジアの旅を体験してきました。
作品を通して世界を旅する東洋館の恒例企画「博物館でアジアの旅」
東京国立博物館の東洋館は、中国、朝鮮半島、インド、西アジア、エジプトなどアジア各地の東洋古美術や工芸品を専門に展示する施設。建築家・谷口吉郎氏の設計により1968年に開館し、スキップフロア構造やモダニズム外観が特徴の建物です。こちらで2026年9月15日(火)から11月8日(日)まで開催されているのが「博物館でアジアの旅 カラフルアジア」。秋の恒例企画です。
メディア向けイベントに登壇した東京国立博物館の研究員によると、この展覧会は単にカラフルな作品を並べるのではなく、展示室を巡りながら関連作品にも目を向け、来場者に「旅」をしてもらうことを重視した構成とのこと。
たとえば古代エジプトの青いスカラベ形の作品は、知恵の象徴とされた動物をかたどったお守りで、「ファイアンス」という古代ガラス技術の発展に関わる素材でできています。古代の不透明で鮮やかなガラスは宝石のような存在で、理想の青色を実現するために職人たちが試行錯誤を重ねたそうです。
また、同じ石やガラスでも、東アジアでは淡く透明感のある色合いが、西アジアでは濃くはっきりした色が好まれたという地域差も。展示作品の色は、各地域・文化の好みと、それを実現しようとした職人の技術・知識・試行錯誤の結果として捉えられる、という解説が印象的でした。
そうした色をめぐる物語を、料理とスイーツで体験できるのが今回のアフタヌーンティーです。
前菜は東洋館の建築美をモチーフに
最初に登場する前菜(セイボリー)は、1968年に開館した東洋館の外観を表現した「茄子と黒ゴマムース〜東洋館〜」。谷口氏が手掛けたモダニズム建築の端正な佇まいを、二層構造のプレートとムースで描き出しています。
グレーに焼き上げたパンに、屋根や外観の色味を茄子と黒ゴマのムースで模し、とんぶりで食感にアクセントを。さっぱりとした出汁のジュレを添え、和の素材と本格フレンチの技法が織りなす、見た目と味わいのギャップが楽しめます。
ごまの味がしっかり味わえるムースと硬めに焼き上げられたパンとの食感の違いや、ジュレでの味変も楽しい一皿でした。
前菜とあわせて運ばれてくるのが、東洋館が開館した1968年の喫茶文化をイメージしたモクテル「モッツァレラメロンソーダ」。クリアトマトをベースに、リンゴとメロンの爽やかな酸味を重ね、モッツァレラのエスプーマでまろやかさを添えています。どこか懐かしくも新しい、喫茶文化を現代的に表現した一杯です。
見た目は完全なるメロンソーダですが、味はしっかりとトマトベース。意外性のあるギャップによるサプライズ感も魅力です。エスプーマも生クリームではなくモッツァレラなので、罪悪感なくいただくことができました。
メインは8つの球体で表現する、アジアの色彩
メインプレートには、「カラフルアジア」に登場する多彩な素材や展示作品をオマージュした8種の球体が並びます。今回は試食会ということで、白いプレートで登場しましたが、通常は展示台に作品が載せられて並ぶ博物館の情景を思わせる盛り付けです。
ひとつひとつを美しい球体に仕立てることで、それぞれの色が持つ透明感や艶、奥行きが際立ちます。
【1】ナシゴレン・マフィン[=赤/作品:カイン・リマール(肩衣)赤地菱ペイズリー花文様]
インドネシアのスマトラ島で、女性が儀礼の際に身に着ける伝統的なショール「カイン・リマール」がテーマ。メイン8種の中で唯一のセイボリーには、インドネシアの代表的な炒飯「ナシゴレン」をマフィンに仕立てています。米粉の生地にミンチを加え、スパイシーで奥行きのある味わいに。
今回の中で一番のサプライズだった一品。スイーツの一覧に入っていますが、味は完全にセイボリーなので、スイーツの合間に食べるのもおすすめです。
【2】はちみつレモンムース[=青緑/作品:ヒヒ像]
古代エジプトのヒヒは、知恵や学問を司るトト神の化身や使いとして崇拝された崇高な存在。神への供物としても用いられた蜂蜜を取り入れ、ヒヒ像の艶やかな質感と現代に失われた技術で作られた鮮やかな青の色合いをムースで表現しています。
中には蜂蜜レモンのムースが忍ばせてあり、爽やかな味わいに仕上げられています。レモン風味ではなく、しっかりとレモンの酸味も感じられる香り高い一品。
また、研究員によると、古代エジプトにおいて蜂蜜は非常に貴重なもので、豊かな土地を象徴する存在だったのだそう。作品の背景を知ってから味わうと、より深く楽しめます。
【3】杏仁アイスクリーム[=乳白色/作品:白玉獅子人物形香炉]
8種の中で唯一のアイスアイテムがこちら。中国・清時代(18世紀)の白玉獅子人物形香炉をモチーフに、古くから生薬や薬膳に用いられてきた杏仁を取り入れた、独特の風味を楽しめる冷たいスイーツです。
白い玉(ぎょく)のなめらかな質感と色合いがそのまま表現されたような白い見た目も魅力。口の中から鼻腔にかけて、しっかりと杏仁の優しい香りが通り抜けます。溶けやすいため、最初に食べるのがおすすめとのこと。
【4】桃と白茶のパンドジェーヌ[=ピンク/作品:行書格物篇軸]
中国の作品にちなみ、六大茶類のひとつ「白茶」を使用した焼き菓子。中国で不老長寿の象徴とされる桃をイメージしたピンクの色合いとともに、白茶の香りを楽しめるマフィンに仕上げられています。
ほんのりと甘みを感じる白茶。その優しい甘みと香りを焼き菓子で食べるとは、なかなかない体験です。鮮やかなピンクの色味と優しい味わいとのギャップも印象的でした。
【5】胡桃入りチーズケーキ[=黒/作品:蘭亭図巻(乾隆本)]
胡桃の一大生産国である中国にちなみ、キャラメリゼした胡桃を取り入れた一品。チーズケーキを、チーズを練り込んだ塩味のある黒いクランブルで包み、胡桃の香ばしさと食感がアクセントになっています。
塩味がしっかりと効いているので、こちらもスイーツの合間のセイボリー的に味わうのもおすすめ。胡桃のナッツ感がアクセントになる一品でした。
【6】マンゴープリン[=黄/作品:黄ガラス瓶]
鮮やかな黄色が印象的な黄ガラス瓶を、その色合いごとマンゴープリンで表現。中国南部で広く栽培されるマンゴーをイメージし、センターにはココナッツミルクを入れて、まろやかで南国らしい味わいに。生クリームを使う一般的なレシピでは黄色がぼやけてしまうため、この鮮やかな色を出すためにレシピを探りながらたどり着いた一品なのだそう。
今回モチーフとなった作品は、中国のものながら西アジアやエジプト的な鮮やかな黄色いガラスの作品。東京国立博物館の研究員は、完成したスイーツを見て、これからこの黄色の作品を紹介するときは「マンゴーのような」という伝え方をしようと思う、という話をされていました。
【7】ジャスミンジュレ[=緑×透明/作品:翡翠硯]
ジャスミン茶は、紀元前後にシルクロードなどを通じて中国へ伝わったとされ、今も広く親しまれるお茶です。その爽やかな香りに、翡翠硯を思わせるみずみずしい透明感を重ね、さっぱりとしたジュレに仕上げられています。センターにはジャスミンのパンナコッタが忍ばせてあり、透明感がいっそう際立ちます。
ジャスミンの香りが口いっぱいに広がる、爽やかな味わい。モチーフとなった翡翠の硯のような、柔らかで透明感を感じさせるデザインに心ときめく一品でした。
【8】ザクロムース[=深紅/作品:瑪瑙石榴]
ザクロをかたどった瑪瑙石榴をモチーフにしたムース。中央にはヨーグルトムースとラズベリーが入っており、ザクロの甘酸っぱさと、果実を思わせる瑞々しい見た目や食感も楽しめる一品です。
しっかりと酸味がきいており、果実感あふれる味わい。瑪瑙の複雑な色合いとザクロの鮮やかな真紅の色合いを見事に表現していました。
色が混ざる瞬間を楽しむ「パレットモクテル」
メインとあわせて味わいたいドリンクが「パレットモクテル」。爽やかな梅スパークリングをベースに、黄色(パッションフルーツ)・青(ブルーキュラソー)・赤(ザクロ)の3色のシロップを組み合わせて、お好みの味わいにアレンジして楽しむモクテルです。
シロップを注ぐと、グラスの中で色が混ざり合い、変化していく瞬間そのものが演出に。「カラフルアジア」の世界観そのままに、色が生まれる瞬間を楽しみながら、自分だけの一杯を作れます。どんな色になるか、どんな味になるか、変化を楽しみながらいただくことができました。
これまで西洋の名画をテーマにすることが多かった「ウィスク」のアフタヌーン・エキシビションにとって、「博物館でアジアの旅 カラフルアジア」をテーマにした今回は新たな挑戦でもあるそう。
東洋館に息づく作品たちの色彩の物語を、一皿ごとに味わえる「東博〜カラフルアジア〜」。館内を巡るように、作品ごとの豊かな色彩と味わいが響き合うカラフルな世界を、ぜひ体験してみてください。あわせて東洋館で開催中の「博物館でアジアの旅 カラフルアジア」に足を運んでみるのもおすすめですよ。
問い合わせ先
- メズム東京、オートグラフ コレクション バー&ラウンジ「ウィスク(Whisk)」
- 「アフタヌーン・エキシビション チャプター18 『東博~カラフルアジア~』」
- 提供期間/2026年10月1日(木)〜2027年1月31日(日)※2026年12月31日(木)、2027年1月1日(元日)を除く。前日21:00までの要予約
- 提供時間/平日14:00〜、14:30〜、15:00〜、18:00〜、土日・祝日 14:00〜、14:30〜、15:00〜
- TEL:03-5777-1112
- 住所/東京都港区海岸1-10-30 16F
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- ミノシマタカコ
- EDIT :
- 小林麻美
















