慣用句「弾みを食う」…正しく使えていますか?
明日、9月14日は『食いしん坊の日』です。914(くいし)んぼう、の語呂合わせで、「食事をもっとおいしく、もっと楽しく」「生産者が料理人などへの感謝を忘れない」など、「真の食いしん坊のための日に」と提唱する記念日で、いかにも「食欲の秋」にふさわしいですね。
ということで、本日は「食」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「如何物食い」ってなんと読む?
「如何物食い」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「普通の人の食べないものを好んで食べること。また、その人」「常人と異なった趣味・嗜好をもつこと。また、その人」などをいう言葉です。
<使用例>
「自分が食べつけない食材だからと言って、如何物食いと遠ざけてしまうのは、つまらないわよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 如何物食い(いかものぐ-い) です。
「如何者(いかもの)」単体ですと「本物に似せたまがいもの」「世間並みと異なって変なもの」という意味がございます。「どのようか?」と、特定できない状態や様子に対して使う「如何(いかが)」+「物」からなる言葉です。
「いかがなものか?」と言えば、「あやしげなものに対するネガティブな感情を伴う疑問形」ですよね。これと「物」が合わさった言葉が「如何物(いかもの)」ですので、「如何物食い(いかものぐ-い)」は、「得体のしれないような物、理解できないようなものを(好んで)食う」というような、ネガティブなイメージの言葉です。食物を対象としないケースでも、世間並みと違うチャレンジングな嗜好の人に対し、ネガティブな感情でこの言葉を使うケースもございます。
では、2問目にまいりましょう。
【問題2】慣用句「弾みを食う」の正しい使い方は?
慣用句「弾みを食う」を正しく使っている文を、以下の選択肢の中から選んでください。
1:弾みを食って売上が伸びた
2:弾みを食って転んだ
3:弾みを食ってやる気が出た
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 2:弾みを食って転んだ です。
「弾みを食う」は「ほかのものの動きの余勢を受ける」という意味ですが、類語は「まきぞえ」「とばっちり」などで、一般に、ネガティブな事象の影響を受けるケースに使う言葉です。似た語感でポジティブな言葉「弾みがつく…調子や勢いが良くなること」と混同して使わないよう、お気を付けください。使うシーンを間違えると、失礼な言い回しになる恐れがあります。
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本日は、9月14日『食いしん坊の日』にちなんで、「食」という字の入った日本語から、
・如何物食い(いかものぐ-い)
・弾みを食う(はず-みを-く-う)
という言葉をピックアップし、読み方や意味、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)

















