「はたけのリゾート 燦燦Villa」は名だたる建築家が個々に手掛ける全11棟|自然のリズムと暮らしを紡ぐリゾート

旅行_1,国内旅行_1
敷地内には個性あふれる11棟のヴィラが、淡路島の自然に溶け込むように佇む。
国内旅行_2,旅行
大阪・関西万博の大屋根リングを手掛けた建築家・藤本壮介氏が手掛ける「ROU(楼の家)」。円錐型の塔を中心に部屋や階段がつながるユニークな作り。

本社機能の一部を自然豊かな淡路島に移し、働き方改革やリスク分散などをかなえるとともに、淡路島で地方創生&観光ビジネスを推進しているパソナグループ。今回は2026年6月に開業して話題の「THE PASONA natureverse retreat」に加え、農業分野から淡路島を盛り上げていこうと力を注ぐ「はたけのリゾート 燦燦Villa(さんさんヴィラ)」を取材してきました。

淡路島の緑あふれる静かな丘に佇む「はたけのリゾート 燦燦Villa」はひとつひとつ趣が異なる、全11棟のヴィラタイプの宿泊施設。ヴィラは藤本壮介氏、原田真宏氏、中村拓志氏など国内外で活躍する9組の建築家が個々に手掛けており、自然素材をベースにしたシンプルながらも温もりを感じる佇まい。日本の古き良き伝統を生かしながら最新技術を融合して作られたヴィラは秘密基地に来たかのようなワクワク感がありながらも、喧騒から逃れ自然に囲まれ広々とした立地ならではの、そこにいるだけで心がスッと軽やかに整うようなステイがかないます。

ヴィラに隣接する畑に囲まれた農家レストランで、淡路島の力強い自然の恵みをいただく

国内旅行_3,旅行
茅葺き屋根の農家レストラン「陽・燦燦(はるさんさん)」は世界的建築家である坂 茂氏のデザイン。木材と紙管、茅葺き屋根の自然と調和した、環境に優しいサスティナブルな建築。
国内旅行_4,旅行
料理の主役は野菜! 素材のおいしさを生かしたシンプルな味付けが潔い。

チェックイン時間より少し早く到着したので、まずはヴィラに併設する農家レストラン「陽・燦燦(はるさんさん)」でランチをいただきました。ここでいただけるのは自社農園で収穫したての新鮮な野菜をはじめ、淡路島の生産者がこだわって育てた素材を用いた野菜が主役の料理。淡路島の10種以上の野菜を使ったサラダ、季節のスープの後に、人気No.1だというベジタブルディッシュをチョイス。旬の野菜がごろごろとグリルされ、スキレットに盛られた一品は、しっかりと味が濃い野菜本来の味がガツンと、体の中からデトックスされるような味わいでした。都会で頑張って働いて、疲れた体にこそ沁みる味!

チェックインしてお部屋へ。今回のステイは「木の家」

国内旅行_5,旅行
皮目がそのままついた兵庫県産の杉をふんだんに使ったヴィラ。
国内旅行_6,旅行
室内は杉の木材の香りが心地よく漂う。

レストラン前に広がる畑を抜け、自然と共存するかのように佇むヴィラにチェックイン。今回は「木の家」に宿泊させていただきました。ヴィラの建物はそれぞれ、木や土、藁などの自然素材を用い、光と風が通り、草木が寄り添うようなデザインとなっているのが特徴ですが、この「木の家」は特に自然と調和するような山小屋のようなナチュラルなインテリア。

兵庫の山から伐採された大きな杉の木を節も耳も残したまま、屋根までまるごと使い切って家に。まるごと使うことで木材ロスを4割も減らすことが可能だそう。一般的な家の4倍もの木材を使うことで、夏は涼しく、冬は暖かい環境に。天窓を開けることで自然に風が流れる作り。玄関を開けた瞬間から杉の香りが心地よく鼻から脳を抜け、副交感神経のスイッチが自然と入るような実感が! そこにいるだけで、心身がリラックスして、ポジティブなエネルギーを静かにチャージできるような空間でした。 

旅行_7,国内旅行_7
檜の香りに癒やされるバスルーム。
国内旅行_8,旅行
ラベンダーやローズ、塩に、畑で収穫してきたフレッシュハーブを加え、すり鉢に入れて混ぜて、オリジナルのバスソルト作りも楽しめる。
国内旅行_9,旅行
冷蔵庫の中には淡路島の素材を使ったドリンクやビール、農業分野の人材育成や就農支援、地域の活性化をサポートするパソナ農援隊の兄弟会社「Awaji Nature Farm『陽・燦燦ワイナリー』の有機栽培のナチュールワインも。すべてフリードリンクなのもうれしい。

フレッシュハーブティーやバスソルト用に、畑で気ままに収穫体験!

国内旅行_10,旅行
スタッフの方にアドバイスをもらいながら、敷地内の畑でハーブやお花などを収穫したり…。
国内旅行_11,旅行
緑豊かな屋外で深呼吸しながら、香り高いハーブティーをいただくのも贅沢な時間。

敷地内の畑では季節に合わせてハーブや野菜が30種以上育てられていて、滞在中にはハーブティーやバスソルト用に収穫を体験することができます。自分の手で収穫したハーブでお茶を淹れ、ヴィラの外に設置されたチェアに座ってくつろぐ時間は、思った以上に贅沢。旅先でも忙しく動いていることも多いのですが、ここでの滞在はとことんゆったりと。リフレッシュ感が半端ない緑あふれる景色に囲まれ、ゆっくり流れる時間に身を任せてボーッとするのがとても新鮮でした。天気によっては地面がぬかるんでいる場合もあるので、収穫体験をする際には長靴が用意されているのもうれしい気遣い!

ディナーには、心も胃も安らぐ地産地消のフレンチを

国内旅行_12,旅行
フレンチ3つ星レストランでの研鑽を積んだシェフが手掛けるガストロノミーの館「La Rose(ラ・ローズ)」。
国内旅行_13,旅行
淡路島や兵庫の旬の素材をふんだんに用いたフレンチコース。ソースや味付けが奥深くも軽やか。

夕食はパソナグループが手掛ける、島内のフレンチレストランで。「La Rose(ラ・ローズ)」では、淡路島食材を最大限に活かした地産地消のフレンチがいただけます。宿泊させていただいた「はたけのリゾート 燦燦Villa」からは車で10分程度のところにあり、海外のレストランを訪れたかのようなムードあふれるインテリアにもテンションが上がるお店。王道のフレンチコースはときに重く感じることもありますが、淡路島の野菜や肉魚など素材をシェフ自らが生産者のもとに通って厳選し、シェフ独自のセンスで軽やかに仕立て上げたフレンチは満足度が高く印象深い味わい。季節によって素材が変わるごとにいただきたいおいしさでした。

夕食はヴィラに隣接するレストランでもいただけるのですが、パソナグループが手掛けるこだわりのレストランが淡路島の西海岸エリアにいくつかあるので、気分に合わせて選んでアレンジできるのもポイントです。

翌朝は、ちょっぴり早起きして畑で新鮮野菜の収穫アクティビティ

旅行_14,国内旅行_14
はたけのリゾート燦燦Villaの敷地内には、ヴィラの間にもさまざまな農作物が育てられている。
旅行_15,国内旅行_15
収穫したのはナスやピーマン、バターナッツ、空心菜など。

「はたけのリゾート 燦燦Villa」では、循環する畑で野菜を育て、収穫し、味わう ”農ある暮らし” がコンセプト。日ごろ畑仕事をしたことがない人でも、収穫体験でおいしい空気を味わいながら土に触れ、気軽に農体験ができるのも魅力です。心地いいベッド&寝具でぐっすり寝て、翌朝は少しだけ早起き。朝7時から収穫体験に参加してきました。スタッフさんから収穫しごろの野菜を教えてもらいながらハサミでカット。バスケットいっぱいに収穫した野菜は、併設するレストランで使ってもらったり、自宅に持ち帰りも可能。淡路島の恵みをたっぷりと、ありがたく東京に持ち帰り、料理に活用させてもらいました。自分で収穫した野菜のおいしさは格別! ナスはいくつか種類があったので、料理に合わせて使い分け、食べ比べするのも楽しかったです。

淡路島産の炊き立てのお米と野菜づくめ! 胃腸がしみじみ喜ぶ朝食

国内旅行_16,旅行
炊き立てのお米はふっくら、香り高い!
国内旅行_17,旅行
窓際の席で、屋外の畑を目の前に朝食をいただけるのも贅沢!

とにかく朝食も野菜、野菜、野菜! もみ殻や落ち葉などの地域資源を生かし、野菜が育つ土作りから力を入れ、自然の力を引き出しておいしい野菜を育てることにこだわった野菜が主役の朝食。スタッフの方々の愛情たっぷりに育てられた野菜のおいしさといったら…。定期的に通って滞在したら、体を変えるパワーまで実感しそうなほど!

「THE PASONA natureverse retreat」ではコラボディナーイベントも! 

旅行_18,国内旅行_18
長期滞在型の未病リトリート施設として話題の「THE PASONA natureverse retreat」。こちらも世界的な建築家・坂 茂氏が手掛けた建築。横約130mにも及ぶ壮大でラグジュアリーな建築が特徴的。

今回の取材では「THE PASONA natureverse retreat」で9月に開催された、1夜限りのコラボディナーイベントでさらにスペシャルな食体感もかないました! 名だたるシェフを招いてのガストロノミーイベントも定期的に行っていくそうで、要チェックです。 

旅行_19,国内旅行_19
1夜限りの淡路島ガストロノミーディナーは、イタリア・ナポリのミシュラン1つ星シェフ ジュゼッペ・モラーロ氏(左)と醸造料理人の伏木暢顕氏のコラボ。
旅行_20,国内旅行_20
野菜を発酵させたソースを使ったり、ノーマルなお刺身と熟成のお刺身の食べ比べをしたり、ピスタチオで作った味噌を用いたり…。淡路島の素材とイタリア人シェフの感性、日本の発酵文化を融合させたスペシャルメニューの数々。これまでに味わったことのない、初めていただくおいしさに感動の嵐でした!
国内旅行_21,旅行
イタリア出身のシェフ・モラーロ氏は今回初めて、淡路島のお米を使ってリゾットを作ったそう。見事にアルデンテに仕上げられた発酵きのこのリゾット、奥深い味わいで絶品でした♡

今回のガストロノミーイベントは、イタリア・ナポリのミシュラン1つ星シェフ ジュゼッペ・モラーロ氏と、THE PASONAでレストランの監修も務めていると日本の発酵文化伝承に全力を注ぐ伏木暢顕氏のコラボ。

「料理をするときに私が最も大切にしているのは、素材が自分に何を語りかけているのかに耳を傾けること。私たちシェフが素晴らしい料理や組み合わせを生み出すことができるのは、素材そのものと、その素材の質があってこそだからです。素材、そして旬を尊重すること。それによって素材の魅力を最大限に引き出し、素晴らしい料理を作り上げることができると思っています。

日本に数年間住んでいたときに、日本の素晴らしい発酵文化について知見を広げました。発酵には、あらゆる食材の寿命を延ばすメリットがあり、食材の廃棄を減らすだけでなく、本来の味をより際立たせたり、まったく違う味わいへと変化させたりすることができます。”このひとつの素材から、どんな味わいが生まれ、どんな組み合わせを楽しめるだろうか…”と、イタリアでもさまざまな素材の発酵にワクワクしながら取り組んでいます。

淡路島は小さな島ですが玉ねぎやナス、ぶどう、米、魚、肉、そしてハーブに至るまで、驚くほどたくさんの素晴らしい食材に出会うことができ、さまざまな素材がたっぷりの愛情を込めて育てられています。伏木シェフのチームと協業し発酵の知恵を盛り込みつつ、淡路島の素材ひとつひとつと向き合いながら、オリジナリティあふれるメニューを編み出すのがとても楽しかったです!」とモラーロ氏。

淡路島の素材があってこその1夜限りのスペシャルコース、発酵の技と独自のセンスが織りなすコースは、脳と舌と心に深く刻まれる忘れられない思い出になりました!

心も胃も満たされる、ゆったりとリフレッシュできる幸せな旅先として個人的に、新たに「淡路島」という推しが加わりました! 新神戸から車(またはバス)で40分ほど、思ったよりアクセスもラクラク。季節の旬を味わいに、島ならではのゆるく心地いい空気に触れに、また近く再訪したい旅先です。ぜひ、淡路島の旬のおいしさ&心地いいムードを体感しにぜひ!


この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
EDIT :
門司紀子