待ちに待ったグランドオープン!皇室の至宝をぞんぶんに鑑賞
お堀を渡って、大手門をくぐった先、皇居の中にある「皇居三の丸尚蔵館」は、皇室ゆかりの名品を収蔵するミュージアム。2023年に一部開館、いったん休館し、この秋、待望のグランドオープンを迎えます。半年にわたり開催される3つの特別展は、どれも見逃し厳禁の贅沢さ!
現在、開催中の【皇居三の丸尚蔵館グランドオープン記念特別展『皇室の至宝 ―美いづるところ』】について、見どころを美術史家・明治学院大学教授の山下裕二さんにご案内いただきました。
【今月のオススメ】国宝 狩野永徳『唐獅子図屛風』(右隻)
金雲たなびく岩の間を、雌雄の巨大な獅子が闊歩する。縦2mを超える巨大な屛風で、絢爛豪華な桃山美術を象徴する傑作。狩野永徳は狩野派の棟梁として織田信長、豊臣秀吉に仕え、天下人にふさわしい力強く豪快な作品を制作した。’21年に、『蒙古襲来絵詞』や伊藤若冲『動植綵絵』などと共に、皇室が管理してきた美術品としては初めて国宝に指定された。
皇室ゆかりの美術品などを収蔵する皇居三の丸尚蔵館が、今秋、いよいよグランドオープンを迎えます。日本美術ファンは大興奮、「伊藤若冲『動植綵絵』はいつ観られるの!?」と思わず前のめりになるところですが、まずは「そもそも皇居三の丸尚蔵館って?」というところからお話ししましょう。
そもそもの始まりは、平成元(1989)年。上皇陛下と香淳皇后(昭和天皇の皇后)により、皇室に代々受け継がれてきた絵画や書、工芸品などが、国に寄贈されました。これを受けて平成5(1993)年11月、皇居東御苑内に開館したのが、「宮内庁三の丸尚蔵館」です。開館記念展として若冲『動植綵絵』の一部が展示され、私はまだ幼かった娘をベビーカーに乗せて観に行きました(懐かしい…)。
当時は若冲ブームの前で、それほど広くない展示室で、ほぼ独り占め状態での鑑賞でした。その後、令和5(’23)年に、宮内庁から文化庁へ管轄が移り、「皇居三の丸尚蔵館」に。改修工事を経て、立派な展示室をもつ施設に新生したわけです。皇室の持ち物=御物から、国の所有物になったことで、国宝・重文の指定もされるようになりました。
半年にわたって続く記念展は、どれも見逃せない贅沢さ。まずは第1弾、ぜひ観ていただきたいのが、桃山文化を象徴する狩野永徳『唐獅子図屛風』です。一般的な屛風の2割増しくらいのサイズで、ダイナミックな獅子の姿に圧倒されると思います。そして『動植綵絵』は来年2月の第2弾に登場。日時指定制とのことですから、チケット入手はお早めがおすすめですよ!(談)
<Information>皇居三の丸尚蔵館グランドオープン記念特別展『皇室の至宝 ―美いづるところ』
正倉院宝物が皇居内で初めて展示されるなど、見どころ満載。前期・中期・後期で全展示作品が入れ替えになるので、事前に出品目録を確認することをおすすめする。チケットは日時指定制のみ、会場での当日券販売はなし。
会場/皇居三の丸尚蔵館
会期/開催中〜2027年1月24日(日)
問い合わせ先
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- EDIT :
- 剣持亜弥、喜多容子(Precious)

















