首や胸の筋肉が、顔の筋肉を引っ張り下げている!?
ほうれい線は、見た目年齢をいちばん左右する頬の形。少しでも老けて見られないために、ほうれい線を薄くするマッサージを取り入れている女性は多いはず。しかし、「それでも頬が上がらない」と悩んでいませんか?
頑張っているのにあまり効果が見られないときは、首や胸などの筋肉が、顔の筋肉を引っ張り下げている可能性があります。体はすべてつながっているもの。たるみも顔だけで起こっているわけではないのです。
そこで取り入れてほしいのが、もっと効かせるための「プレマッサージ」。このマッサージはとても重要な4か所を厳選しています。まずポイントとなるのが鎖骨。ここのリンパが詰まっていると姿勢が悪くなり、またリンパが詰まるといった悪循環になるのでここから始めましょう。
次に大胸筋。大胸筋が固まると呼吸が浅くなり、たるみにも影響があるのです。そして首。首から鎖骨に向かって伸びる胸鎖乳突筋が硬くなると、顔を引っ張ってしまい、たるむ要因になってしまいます。最後は頭。頭が硬くなったり、血流が悪くなったりすると、この場合も顔のたるみに影響が出るもの。
そのため、顔周りに位置する部位だけでも、プラスして行っておくと、さらに効きがよくなります。以下から、写真付きでプレマッサージを解説します。少しでも時間のあるときは、ぜひ取り入れてみてください。
もっと顔のたるみに効かせるための「プレマッサージ」~鎖骨・大胸筋・首・頭~
■1:「鎖骨」の詰まりをとって美姿勢になる
首を左に少し傾け、リラックスして口を半開きにし、中指の第一関節の腹で、左の鎖骨の上を左右に10往復小さく動かしマッサージ。1か所につき、いちばん響く位置で指を止め、「小さく頷く」を数回、「小さく首を振る」を数回行いましょう。
■2:凝っている「大胸筋」をほぐす
大胸筋が凝ると呼吸が浅くなるので、手でグーをつくり、グーの平らな面を使って、斜めに小さく上下させて動かし、ほぐしていきましょう。大胸筋に対して垂直になるように動かすのがポイント。1か所につき、10往復ずつ行ってください。
■3:固まっている「首」をゆるめてたるみを防ぐ
下の赤点線部分の「胸鎖乳突筋」を親指で触れながら、首の骨の両脇を残りの3本指(小指以外)で挟み、「小さく頷く」を10回、「小さく首を振る」を10回行いましょう。下から上に向かって4か所行ってください。
■4:たるみに関係する「側頭筋」をマッサージする
口をリラックスして半開きにし、まず耳を持ってクルクルと外側に10回回しましょう。次に、グーで側頭部を両方から挟み、外側に10回回してください。側頭筋はたるみと関係しているので、よくほぐすのが効果的。上から順に4か所くらい行っていきましょう。
■5:「額から鎖骨まで」リンパを流す
手ぐしで額から頭頂部、後頭部を通って、鎖骨の内側の部分まで一気に流していく。最後はリンパを流して、老廃物を排出することがポイントに。3回くらい行って。
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このプレマッサージが終わってから、「真皮がふっくら弾力アップ!2週間で『ほうれい線が薄くなる』簡単マッサージ」でご紹介したマッサージを行うと、顔のたるみを抑えられます。ほうれい線が気になったら、まずは鎖骨、大胸筋、首、頭の4か所の血流をよくするところから始めてみましょう。
- PHOTO :
- 鈴木 宏(人物)、宗髙聡子(パイルドライバー/静物)
- HAIR MAKE :
- 尾花ケイコ
- MODEL :
- 真樹麗子(Precious)、乾 由佳
- EDIT&WRITING :
- 長田和歌子、佐藤友貴絵(Precious)