トップリーグは、サッカーのJリーグやプロ野球のようなプロリーグではなく、企業がチームを持ち、半分以上の選手は正社員として働いている。
世界が注目する日本最高峰の闘いに注目
世界の一流プレイヤーが日本のトップリーグに参戦
こちらの記事でも触れたように、ラグビーは1995年までプロ選手を認めていなかった。そのため日本ラグビーは企業がチームを運営するスタイルが定着して今日に至っている。
2003年までは、東日本、関西、九州中心の西日本という地域リーグに分かれて戦い、年末年始に開催される全国社会人大会で優勝を決めていた。
しかし、1995年以降、世界各地でプロリーグが発足し、強豪国は著しいレベルアップをとげた。日本代表強化のためには、日本にもレベルの高い国内リーグが必要だった。そして誕生したのが三地域のリーグを統合したトップリーグなのだ。
2004年度以降は、東芝ブレイブルーパス、サントリーサンゴリアス、三洋電機ワイルドナイツ(現パナソニック ワイルドナイツ)の3チームが入れ替わって優勝し、2016年度、2017年度はサントリーサンゴリアスが2連覇している。
発足当初は12チームだったが、現在は16チームが参加している。日本代表は原則としてトップリーグ所属選手から選ばれており、4年に一度のラグビーワールドカップ(RWC)イヤーは短縮バージョン。
2018年度シーズンは、16チームを8チームずつのリーグに分け、各リーグで順位を決めた後、最終順位決定トーナメントを行う。企業所属ではあるが、ラグビーに専念する実質的なプロ選手は増えており、海外からやってくる選手はほとんどがプロ。
近年は世界的なスーパースターが各チームに加入し、世界のラグビー界からも注目を集めている。2018年度シーズン最大の話題は、元ニュージーランド代表で世界最優秀選手賞を3度受賞したスーパースター、ダン・カーターの神戸製鋼入りだ。
カーター以外にも、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの強豪国代表選手を中心にスターが揃う。コーチ陣も世界の名将がずらり。パナソニックのロビー・ディーンズ監督は元オーストラリア代表監督。
トヨタ自動車ヴェルブリッツのジェイク・ホワイト監督は2007年のRWCで南アフリカ代表を優勝に導いた。世界の名将、スター選手に出会えるのもトップリーグの魅力だ。そして、海外からやってくるほとんどの選手が驚くのがトップリーグの「速さ」だ。
日本には小さくて俊敏な選手が多く、ボールの動きが速い。その面白さは好評で世界各地でテレビ放送されている。もうひとつ書いておきたいのが、選手たちがとてもフレンドリーなこと。試合後には気軽にサインや写真撮影に応じてくれる。スタジアムに足を運び、試合を楽しんだ後は、選手たちに声をかけてみてはどうだろう 。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- 日本ラグビー応援ムック 80min.より
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- PHOTO :
- 宮澤正明
- WRITING :
- 村上晃一