静まり返ったスタジアムが、ゴールが決まった瞬間、大歓声に包まれる。その静と動の対比もラグビー観戦の醍醐味だ。ラグビーワールドカップなど世界大会に行くと、観客席で両チームのサポーターが一緒に並んで観戦している姿をよく見かける。ラグビーは観客席もノーサイド。

ラグビー観戦の魅力

誰と観るか、どこで観るか、何を持って行く?

好きなチームや好きな選手を応援するスタイルは他のスポーツとさほど変わらない。観戦マナーを守るのがルールだ。
好きなチームや好きな選手を応援するスタイルは他のスポーツとさほど変わらない。観戦マナーを守るのがルールだ。

特別な応援席などは作らず、相手チームの良いプレーにも拍手を送って、ファン同士も交流を深めるのが伝統だ。比較的客席が静かなので、親が子供たちにルールを教えながら観戦していたり、カップルでルールについて、ああでもない、こうでもないと話しながら観ているシーンにもよく出会う。

親子、恋人同士、会社の同僚などが、ぐっと距離を縮めるのにラグビーが役立つかもしれない。また、ラグビーは特別なトーナメント以外は延長戦がなく、前半40分、後半40分で終了する。怪我などで試合が延びても、最大2時間以内には試合が終わるので、試合後の予定が立てやすい。

ここもカップルや家族での観戦に適しているところだ。トップリーグは8月下旬に開幕する。暑い時期は金曜日のナイターもあり、仕事帰りにビール片手に観戦するのは楽しいものだ。

昼間の試合は日焼け対策が必要。寒い時期は、ひざ掛け、座布団、手袋が必須アイテムだ。観客席のどこで観るかは、ラグビーの何を観たいかによって変わる。

ラグビーの肉弾戦は音が聞こえてくるほどの激しさ。それを体感するのであればメインスタンドかバックスタンドの最前列に陣取りたい。両チームのフォーメーションなど攻防の駆け引きを立体的に観たいのであれば、グラウンドを斜めに見ることができる位置の上段へ。

多くのスタジアムではこのあたりに記者席がある。少し斜めからの方が試合が見やすいということだろう。そして、トライに向かって前進してくる選手のド迫力の表情を観たいなら、ゴールポスト裏のスタンドだ。試合ごとにいろんな場所で観戦して、好みの場所を探してみよう。チケットのとり方は簡単。

日本ラグビー協会のホームページの「チケットラグビー」でさまざまなチケットを取り扱っており、スポーツのチケットを扱う各種サイトからも買うことができる。

トップリーグでは、年間通して楽しめる「トップリーグパスポート」も販売。ほとんどの試合で当日券があるが、人気カードは事前に確認しておきたい。各チームのファンクラブや日本ラグビー協会のファンクラブである「JRFUメンバーズクラブ」の会員になると、いろんな特典がついている。しっかりチェックして、ラグビー観戦を楽しもう。 

<出典>
日本ラグビー応援ムック『80min.』
ラグビーワールドカップの開催を来年に控え、日本国内だけでなく世界から注目されている「ジャパンラグビー トップリーグ」。日の丸を背負って戦う、日本代表候補を始め、国内最高峰リーグでプレーする選手たちを通じて、ラグビーの魅力を余すところなく伝えるべく『80min.(エイティ・ミニッツ)』を立ち上げた。2019年9月20日から開催される世界三大スポーツのひとつ、ラグビーワールドカップを大いに盛り上げようではないか!
2018年8月29日発売 ¥1,000(税別)

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この記事の執筆者
TEXT :
MEN'S Precious編集部 
BY :
日本ラグビー応援ムック 80min.より
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PHOTO :
小倉雄一郎
WRITING :
村上晃一
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