国内外で躍進を続けるデジタルアート集団・チームラボ。想像を超える切り口で、新たなアート表現を展開しています。そんなチームラボの最新アート作品『下鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab-TOKIO インカラミ-』が、2018年9月2日(日)までの期間限定で開催されています。神社一帯が光のアート空間へと姿を変える、独創的なライトアップは必見です!

古都京都の文化財が期間限定で、幻想的な光の空間に

下鴨神社の楼門内でのアート作品「呼応する球体 - 下鴨神社」
下鴨神社の楼門内でのアート作品「呼応する球体 - 下鴨神社」
Floating, Resonating Spheres –Shimogamo ShrineteamLab, 2016/teamLab is represented by Pace Gallery

舞台となるのは、「下鴨神社(正式名称:賀茂御祖神社・かもみおやじんじゃ)」。世界遺産でもあり、京都の社寺としても最も古い部類に入るといわれています。古代の姿を今に伝える「糺(ただす)の森」に囲まれた境内は、12万4千平方メートルにもおよび、1994年に境内全域が世界文化遺産としてユネスコに登録されました。展示期間中の夜の間だけ、神社境内の「糺の森」の参道や楼門の中に、光をまとった球体が浮かびあがります。

展示は、ふたつの作品から構成。「糺(ただす)の森」には、「呼応する、たちつづけるものたちと森 – 下鴨神社 糺の森」が登場します。参道沿いに設置された卵型の球体“たちつづけるものたち”は、まるで呼吸しているかのようにゆっくりと強く輝いては消えて、と繰り返します。“たちつづけるものたち”は、人に押されて倒れかけると、光の色を変化させ、色特有の音色を響かせます。その光は、球体から球体へ、そして周囲の木々へと放射状に伝播していきます。

チームラボのアート作品「呼応する、たちつづけるものたちと森 – 下鴨神社 糺の森 」
チームラボのアート作品「呼応する、たちつづけるものたちと森 – 下鴨神社 糺の森 」

光が呼応する幻想的な空間

下鴨神社の楼門の中では、もうひとつのアート作品「呼応する球体 - 下鴨神社」が展示されています。光をまとった球体が置かれ、手に触れたり、風などの衝撃を感じることで色を変化させます。球体の光もまた、楼門を超え、参道の“たちつづけるものたち”と呼応していきます。時に、長い参道の向こう側から光が押し寄せてきたり、どこからか伝播された光により、見る人は同じ空間にいる他者の存在を普段よりも意識し、寺社の森に住む動物たちの気配に耳を澄ます体験になるかもしれません。

下鴨神社の楼門内でのアート作品「浮遊する、呼応する球体 - 下鴨神社」
下鴨神社の楼門内でのアート作品「浮遊する、呼応する球体 - 下鴨神社」
下鴨神社の楼門内でのアート作品「浮遊する、呼応する球体 - 下鴨神社」
下鴨神社の楼門内でのアート作品「浮遊する、呼応する球体 - 下鴨神社」

太古より存在していた「糺の森」と、世界遺産「下鴨神社」が、光と音とデジタルテクノロジーの手によって斬新なライトアップで彩られる限定イベント。人の存在で変化する、というこれまでにない屋外アート空間に、五感を研ぎ澄まされること必至です。今年の夏の最後の思い出に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

問い合わせ先

  • 「下鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab-TOKIO インカラミ-」
  • 会期/2018年8月17日(金)~9月2日(日)
    会場/下鴨神社(賀茂御祖神社)糺の森 ※糺の森南側、御影通りからの入場。
    時間/18:30〜22:00(最終入場21:30) ※会場の混雑状況により変更の可能性あり。
  • 入場料/平日¥1,000、土日¥1,200 ※小学生以下無料
  • 住所/京都府京都市 左京区下鴨泉川町59

 

この記事の執筆者
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EDIT&WRITING :
八木由希乃