技術力を艶のあるデザインへと昇華させた迫力の貌つき

ブルガリ『オクト トゥールビヨン サファイア』

●手巻き ●チタンケース×ブラックアリゲーターストラップ(ラバー加工) ●ケース径/44㎜ ¥7,330,000(ブルガリ ジャパン)※50本限定、参考価格
●手巻き ●チタンケース×ブラックアリゲーターストラップ(ラバー加工) ●ケース径/44㎜ ¥7,330,000(ブルガリ ジャパン)※50本限定、参考価格

サンドブラスト加工を施したチタンでつくられたスケルトンケースは、クールで近未来的なイメージ。あえてトゥールビヨンをむき出しにしたイタリアンブランドならではの大胆なデザインと、繊細なマニュファクチュールの技術が見事に融合。ブルガリらしい独自の世界観が美しく構築されている。

ゼニス『デファイ ゼロ G』

●手巻き ●チタンケース×チタンストラップ ●ケース径/44㎜ ¥10,800,000(LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス)※参考価格
●手巻き ●チタンケース×チタンストラップ ●ケース径/44㎜ ¥10,800,000(LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス)※参考価格

姿勢差をなくす新開発のジャイロスケープケージを搭載。膨大な数のパーツをケースに美しく収めた画期的機構をスケルトンで惜しげもなく見せ、さらにデザインにまで高めているのはさすが。複雑で優美に動くムーブメントを眺めていると、肝心の時の流れすら忘れてしまいそうになる。

フランク ミュラー『ヴァンガード トゥールビヨンミニッツリピーター スケルトン』

●手巻き●18Kピンクゴールドケース×クロコダイルストラップ ●ケースサイズ/縦55.9㎜×横46㎜ 価格未定(フランク ミュラー ウォッチランド東京)
●手巻き●18Kピンクゴールドケース×クロコダイルストラップ ●ケースサイズ/縦55.9㎜×横46㎜ 価格未定(フランク ミュラー ウォッチランド東京)

美しく磨き上げられたたくさんのパーツを迷路のように組み上げた繊細な造形。しかもそこにトゥールビヨンとミニッツリピーターというハイコンプリケーションをふたつも組み込んでいるというから驚きを禁じえない。フランク ミュラーというブランドの底知れぬ力を感じさせる1本だ。

シャネル『ボーイフレンド スケルトン』

●手巻き ●18Kベージュゴールドケース×アリゲーターストラップ ●ケースサイズ/縦37㎜×横28.6㎜ ¥4,762,500(シャネル(カスタマーケア))※参考価格
●手巻き ●18Kベージュゴールドケース×アリゲーターストラップ ●ケースサイズ/縦37㎜×横28.6㎜ ¥4,762,500(シャネル(カスタマーケア))※参考価格

自社製ムーブメントを搭載した『ムッシュー ドゥ シャネル』の発表以降、時計ブランドとしてもより注目を集めることになったシャネル。新作は、『ボーイフレンド』のスケルトンタイプ。丹念に組み上げられた自社製ムーブメントは、このブランドの高い美意識を体現している。

リシャール・ミル『RM 53-01トゥールビヨン パブロ・マクドナウ』

●手巻き ●カーボンTPT(R)ケース×ラバーストラップ ●ケースサイズ/縦44.5㎜×横49.94㎜ 予価¥102,300,000(リシャールミルジャパン)※世界限定30本、参考価格
●手巻き ●カーボンTPT(R)ケース×ラバーストラップ ●ケースサイズ/縦44.5㎜×横49.94㎜ 予価¥102,300,000(リシャールミルジャパン)※世界限定30本、参考価格

リシャール・ミルにスケルトンモデルが多いのは、見た目だけでなく軽量性や耐衝撃性にこだわるから。世界的ポロ選手、パブロ・マクドナウのために開発されたこの時計もトゥールビヨンとは思えない驚異的な軽さと高い耐衝撃性を実現している。

パネライ『ラストロノモルミノール1950 トゥールビヨン ムーンフェイズ イクエーションオブタイム GMT』

●手巻き ●サテンチタンケース×アリゲーターストラップ ●ケース径/50㎜ 予価¥26,000,000(オフィチーネ パネライ)※受注生産、参考価格
●手巻き ●サテンチタンケース×アリゲーターストラップ ●ケース径/50㎜ 予価¥26,000,000(オフィチーネ パネライ)※受注生産、参考価格

一見無骨な見た目からは想像できないかもしれないが、実は、カレンダー、均時差誤差表示、日の出・日の入り表示、さらにGMTとムーンフェイズ表示まで備えたスーパーコンプリケーションとでも呼ぶべきトゥールビヨンウォッチ。ムーンフェイズは裏面に配置し、表からも裏からも楽しむことができる。

※2018年夏号掲載時の情報です。

以上、スケルトンモデルならではの魅力を感じる機械式時計を紹介した。複雑な機械式でありながら裏側が見えるのは技術の賜物といえよう。個々のブランドによって様々だが技術やデザインどれも見とれてしまうことだろう。

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この記事の執筆者
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MEN'S Precious編集部 
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MEN'S Precious2018年夏号、スイスの2大ウォッチフェア発・珠玉の新作を厳選!「男を語る」名品時計2018より
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
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クレジット :
撮影/武田正彦 文/川上康介 構成/岡村佳代