ふとしたとき、「今の貯金額で将来、大丈夫なのかな……」と心配になることはありませんか? 年金にあまり期待できないと、どうしても老後に不安を抱きやすいですよね。お金のことであれこれ悩み始めたら、まずは部屋を片付けることから始めてみましょう。

成功者のマネー事情に詳しい経営コンサルタントの稲村徹也さんによると、貯金ができない人の多くは「整理整頓ができず、物を探すために多くの時間を浪費している」とのこと。

一見無関係のようですが、整理整頓ができていないと、本来必要ないはずの作業に時間やお金を使う羽目になる、という点が問題なのだとか。そのため、自分の部屋や机の状態を見直すことが第一歩!

その次に、浪費を抑える努力をしてみてください。言わずもがなですが、消費や投資はOKです。しかし、浪費は絶対にNG。将来のために、余計な出費を減らして浮いたお金を、貯金や投資に回すことは必須事項。

とはいえ、出費を減らしていても、お金に関する不安はゼロにできないもの。一体どうすれば、余計なことを考えずに過ごせるのでしょうか?

稲村さんから、お金の不安が増えやすくなってしまう、ダメな習慣を教えていただきました。億万長者は以下の5つは絶対にやらないそうなので、当てはまる項目がないか、ひとつひとつ確認していきましょう。

お金の不安が増えやすくなるので「やめた方がいい」5つの習慣

■1:買い物でストレスを発散する

まずは衝動買いをやめるところから!

まずは、買い物習慣の見直しから。自分へのご褒美や大切な人へのプレゼントなど、買い物を日々の楽しみにしている人は多いと思います。

しかし、目当ての品だけでなく、ふと目に留まったものまで衝動買いしてしまい、あとで「どうして買ってしまったんだろう」と後悔することが多いなら、危険信号。稲村さんは、わかっているのにやめられない無駄な買い物癖が、お金に関する不安を増長させると言います。

「多くの人々は、日々ストレスにさらされていて、買い物をすることで満たされます、しかし、買ったものを使わず、そのままになっていることも多いのが、浪費にはまる人の典型。買いたいものがあれば『本当に欲しいのか?』を必ず紙に書いて、リスト化することが大切です」(稲村さん)

冷静に考えれば、今の自分にとってその買い物が必要かどうかを判断するのは、難しくないはず。買ったあとで後悔したり、なぜ買ったのか疑問に思ったりしたことがあるのなら、その経験を思い出せば、冷静になれるでしょう。衝動に任せるのではなく、計画的に買い物を楽しむことが浪費を抑える第一歩です。

■2:ギャンブルで儲けようとする

楽な方向にいこうとするのは絶対にダメ!

もしも宝くじで一等が当たったら、と空想したことは誰にでもあることでしょう。何億円という大金が一瞬のうちに転がり込めば、それほど楽なことはありませんよね。

宝くじのほかに、競馬やパチンコといったギャンブルで一度でも高額を勝ち取ったことがある人は、その経験から「また勝てば楽に儲かる」と考えてしまうもの。しかし、ギャンブルでお金の不安は消えません。むしろ、将来のためには逆効果です。

「楽をして儲けようと思うのが人間です。どうにもならなくなったときに現実逃避してしまい、短期で稼ぐことができると思ってとってしまう行動が、ギャンブルや宝くじ。ですが、ギャンブルの勝率や宝くじの当選確率はとても低く、ほとんど勝てる見込みがありません。

ギャンブルで一度でも大きく稼いだことのある人や、宝くじで高額当選した人の結末として、ギャンブル依存症になったり、倒産や自己破産をしたりする人が多いのも現状です。ある日突然、大金を手に入れた人は、お金の使い方を知らず、税金のことを考えていません。そのため、最終的に請求書に追われて、破産に追い込まれるケースが多いのです」(稲村さん)

ギャンブルと比較して投資効率のよいものとして、稲村さんはビジネスや投資を挙げています。大金を手に入れるためにギャンブルに手を染めるくらいなら、ビジネスや投資について学ぶ道が堅実と言えるでしょう。

■3:貧乏マインドで物事を考える

マイナス思考は不安を倍増させるだけ

金欠状態が当たり前になっていたり、他人よりも収入が少ないことに引け目を感じていたりすると、知らず知らずのうちにマイナス思考に陥りがち。そんな貧乏マインドの人は、あらゆる対応や思考、レスポンスが遅いと稲村さんは指摘します。

「貧乏人は貧乏マインド(脳)だからその状態なのであり、金持ちは金持ちマインドになった結果、多くの資産を所有するに至っています。収入よりも支出が少ない状態が当たり前とインプットしているのが、お金持ちの人。貧乏マインドをお金持ちマインドに変え、欲望をコントロールすることが大切なのです。

生まれたときは誰もが記憶を持っていないため、親の信念や価値観が子供の信念価値観をつくります。また、環境が自分自身の思考や言語を形成します。

そのため、親や環境によってつくられたマイナス思考や貧乏マインドは、自分自身が気づかない限り変わりません。それでも貧乏マインドを変える方法として、親の2倍以上の収入を得ることです。そうすれば、親や環境からつくられた信念や価値観を超えられるでしょう」(稲村さん)

生まれ育った環境によって、貧乏マインドが形成されてしまっても、今の自分がどうあるかは自分次第。まずはそのマインドに気がつくことで、きっと自身のマイナス思考を打破することができるはずです。

■4:頻繁に「お金がない」とぼやく

言葉は心に大きな影響を及ぼすもの

あなたの身近に、よく「お金がない」と言っている人はいませんか? お誘いを断るための口実かどうかはさておき、本当にいつもお金がなくても、それを口外してしまうのはNGなのだとか。

「貧乏マインドを持つ人は普段からお金がなく、それが当たり前だと思っています。そのため、ストレスにさらされたとき『お金がない』という口癖が出てしまうのです。『お金がない』が口癖だという人は、『今、現金がない』と言い換えてみてください。

貧乏マインドを持たない億万長者の多くは、カード決済を利用していますから、お金はあっても現金は持っていないこともあるのです。日常会話には、その人物の人となりが表れます。自分自身が発信する言葉には、日頃から気を配るようにしましょう」(稲村さん)

前述のように、貧乏人とお金持ちにはマインドの持ちように差があります。「お金がない」という口癖は、自分が貧乏だと認めるだけでなく、周りにもそれを知らせてしまうセリフです。また、たとえその気がなくても愚痴っぽく聞こえてしまい、相手によくない印象を与えてしまいます。心当たりがある人は、直ちに貧乏マインドを捨てる努力をしましょう。

老後のひと月当たりの最低予想生活費は、約25万円」だと稲村さんは言います。そのため年金支給時までに最低でも2,000万円ほど、貯蓄残高を準備しておくといいそうです。貯金が2,000万円になるまでのプランを定期的に考えるようにすると、余計なお金の不安を抱えずに済みます。

■5:保険会社や銀行をなんとなく決めて「そのままにする」

なぜその保険にするのかをよく考えて!

最後は保険です。今入っている保険会社はどのようにして選びましたか? 保険に入ることが大切なのはよくわかっているつもりでも、どれが自分にとって最適なのかよくわからず、なんとなく決めてそのままの状態になっているなら要注意。保険金が必要になりそうなとき、お金の不安を感じやすくなります。

「保険に関して、日本人は日本の保険会社しか知らないのが現実です。日本国内だけでなく、海外にはもっとよい保険や商品がたくさんあります。日本では、友達や知り合いが保険に入っているので、それに流されて自分も入るといったことをしてしまいがちですが、自分の意志で各社を比較し、自分に合ったものを見つけ出す努力をしてみてください」(稲村さん)

家族構成や収入など、条件が違えば最適な保険も変わるもの。よく考えて比較検討すれば、今よりもお得な保険が見つかる可能性があります。

「これはローンについても同じことが言えます。金利が高いローン会社や銀行から、もっと安い金利の会社に借り換えることは可能です。しかしながら、一度入ってしまうと、一生そのままにしてしまう人がほとんど。ぜひ、この機会に見直しをしてみることをおすすめします」(稲村さん)

よくわからないという理由で、とりあえず現状維持してしまいがちな保険やローン。腹を据えて一度比較検討してみることが、長い目で見て賢い選択なのかもしれませんね。

塵も積もれば山となる、という言葉があるように、ひとつひとつは小さな習慣でも積み重なると、やがて大きな差となって表れます。日頃から浪費を抑え、先を見越した貯蓄を行うことで、将来の不安が払拭されます。考えもなしに常習してしまっている事柄があったら、将来のために早めに改善を心がけましょう。

稲村徹也さん
複数収入構築コンサルティング/メディア構築プロデューサー
(いなむら てつや)ウェーブリンク株式会社代表取締役社長。アウトソーシング業のほか、コンサルティング業や投資業など複数の会社を経営する傍ら、経営コンサルティングやコーチング、知的行動心理学など、さまざまなビジネスセミナーを多数開催している。著書に『「失敗」を「お金」に変える技術』(きずな出版)などがある。
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WRITING :
上原純
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